TOP>MoreSmile>PMTCのやり方について教えてください。

MoreSmile

PMTCのやり方について教えてください。

PMTCのやり方について教えてください。
PMTCのやり方について教えてください。

新人歯科衛生士さんのためのお悩み相談室
今更聞けない歯科知識のコーナー

現役の歯科衛生士さんから頂いたお悩みや疑問に歯科衛生士の萬田久美子先生が回答するお悩み解決動画です。 今回の主なお話のテーマはこちら
  • ・PMTCのやり方について教えてください。
【動画の内容】 PMTCのやり方について、萬田久美子先生にわかりやすく解説頂いている動画です。

▼「モリタ友の会」会員様向けコンテンツ▼

<PMTCの方法~PMTCの効果を最大限に引き出すために~> 歯科医療の現場において、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は日常臨床で頻繁に行われる施術です。しかし、その効果を最大限に発揮するためには、適切なペーストの選択や操作方法を正しく理解しておく必要があります。ここでは、PMTC施術におけるポイントについて解説します。

器具選択の科学的根拠と実践的判断

PMTCを効果的に行うためには、まず使用する器具の選択を確認することが重要です。ブラシとラバーカップはそれぞれ異なる特性を持つため、プラークの性状や部位に応じた使い分けが求められます。ブラシは、その構造上、ドライマウスなどで硬化したプラークの除去に優れており、機械的な除去効果を高めます。頑固な付着物にも効果的にアプローチできる一方で、歯面への過度な負担には注意が必要です。ラバーカップはシリコン特有の柔軟性があり、歯面への適合性が高い点が特徴です。特に側面にリブが付いたタイプは、従来困難とされていた隣接面や最後臼歯遠心面への清掃を可能にする革新的な設計です。また、シリコン製で円錐状のチップは歯間部の清掃に優れており、ブラシやラバーカップでは届きにくい狭い部位にも到達できます。これらの器具選択は、術前の口腔内診査でプラークの量や質を評価した上で決定することが望まれます。

コントラアングルハンドピースの操作方法

コントラアングルハンドピースの操作は、PMTCの効果と安全性を左右する重要なポイントです。ハンドピースは重量と回転力があるため、安定したレストを確保することが不可欠です。レストが不安定な状態では、歯面や歯根を傷つけるリスクが高まり、術者の疲労や操作精度の低下を招きます。歯面操作では、湾曲した歯面に沿って遠心・中央・近心の三面に分けて清掃を行うことで、均一かつ効率的にプラークを除去できます。過度な圧力をかけると発熱を起こし、歯髄への刺激や疼痛の原因となるため、常に器具を動かしながら圧力をコントロールすることが大切です。特に臼歯遠心部は多くの歯科衛生士が苦手とする部位ですが、側面にリブを持つラバーカップを用いることで、カップの側面を活かした効率的なアプローチが可能となり、開口制限がある患者への対応も容易になります。

研磨剤選択の重要性と個別化アプローチ

研磨剤の選択もPMTCの効果と歯面への影響を決定づける重要な要素です。RDA値(Radioactive Dentin Abrasion)は研磨性を示す指標であり、患者の口腔内状況に合わせた適切な選択が求められます。プラーク付着量が少なく、プラークコントロールが良好な患者にはRDA値の低い研磨剤を使用します。たとえばRDA5程度の低研磨性ペーストは、歯面損傷を最小限に抑えつつ効果的な清掃が可能です。一方で、厚いプラークや着色が認められる部位では、やや高いRDA値の研磨剤を局所的に使用し、仕上げ研磨を加えることが望まれます。チェアタイムが限られる症例では、ツーインワンタイプの研磨ペーストも有用です。このペーストの使用開始時は大きな研磨粒子ですが、約10秒で粒子が細分化することで、粗研磨から仕上げまでを1種類で完結させられます。作業効率と清掃効果の両立が可能です。

技術革新がもたらす操作性の向上

近年の技術革新により、PMTCの操作性と効果は飛躍的に向上しています。コードレスタイプのコントラアングルハンドピースは、コードの制約を解消し、特に左利きの術者にとって操作性を大きく改善しました。さらにLED照明を内蔵したハンドピースは、口腔内の視認性を劇的に高めます。従来の外部照明では、術者の手や器具による影が視野を妨げることがありましたが、内蔵照明によりその問題が解決。両手がふさがる状況でも明瞭な視界が得られ、処置の精度とチェアタイム短縮に貢献します。経験の浅い術者にとっても、これらの技術は非常に有効です。

おわりに

PMTC技術の向上には、継続的な学習と実践が欠かせません。基本操作から応用技術まで段階的にスキルを磨くこと、そして患者ごとの個別性に応じたアプローチを選択できる判断力が重要です。今回ご紹介した研磨剤の選択や実際の操作方法を実臨床へお役立ていただけると幸いです。

Q&A

Q1:プラークの性状はどのように確認し、器具を選択しますか? A:染め出しを行うことでプラークの付着部位、量、質感を確認します。これに基づき、ブラシまたはラバーカップを使い分けます。 Q2:PMTCの際に使用する研磨剤はどのように選べばよいですか? A:プラークの量と質に応じて適切なRDA値の研磨剤を選択します。プラークがあまり付着していないケースはの場合は低研磨性のRDA5を使用し、高いRDAはオーバートリートメントを避けるため使用しません。 Q3:コントラを使用する際の注意点は何ですか? A:必ずレストを近くに置いて安定性を確保し、歯面を3面に分けて動かします。強く押しすぎず、一箇所に長時間留めないようにして発熱を防ぎます。 Q4: 臼歯遠心部へのアプローチ方法を教えてください。 A:側面にリブがついたラバーカップを使用することで、開口量の小さい患者や女性にも効率的にアプローチ可能です。 Q5:コードレスコントラの利点は何ですか? A:従来のコントラはコードでテンションがかかり、指先に不用意に力が入ったり、重心が傾き操作性が悪くなることと、右利き用のユニットであれば、左利きの方はさらに操作が困難になります。コードレスであればそのような問題点を解決することができます。 モリタ友の会の会員様としてログインされている場合は 「PMTCのやり方」について更に詳しい動画が下記に表示されます。
↓↓↓↓↓

本WEBINARは
モリタ友の会有料会員限定となります。
閲覧にはモリタ友の会
有料会員へのご登録が必要です。

閲覧にはモリタ友の会有料会員へのご登録が必要です。
未登録の方はお手数ですが、こちらよりご登録をお願いいたします。
尚、モリタ友の会有料会員の方はご登録のメールアドレスとパスワードでログインしてご覧ください。
メールアドレス未登録の方はこちらよりご登録をお願いいたします。

著者萬田 久美子

歯科衛生士

略歴
  • 2000年 太陽歯科衛生士専門学校 卒業
  • 2003年 森田デンタルクリニック 勤務
  • 2010年 アメリカミシガン大学 研修
  • 2013年 スウェーデンイエテボリ大学 研修
  • 2013年 スタディーグループ「PASSION」SRP・シャープニングセミナー専属講師
  • 日本歯周病学会 認定歯科衛生士
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士

歯科衛生士学校を卒業後、歯周治療に軸足を置き国内外問わず研鑽を積む。 高齢者の歯科衛生士業務を得意とし、SRP・シャープニング講師やメーカーセミナー、執筆活動等を精力的に行っている。 <主な活動歴> 2017年 第60回 春季日本歯周病学会 学術大会 シンポジスト 2017年 中部歯内療法学会 学術大会 基調講演

萬田 久美子

tags

関連記事