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超音波スケーラーの当て方について教えてください。

超音波スケーラーの当て方について教えてください。
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現役の歯科衛生士さんから頂いたお悩みや疑問に歯科衛生士の萬田久美子先生が回答するお悩み解決動画です。 今回の主なお話のテーマはこちら
  • ・超音波スケーラーの当て方について教えてください。
【動画の内容】 超音波スケーラーの当て方について、萬田久美子先生にわかりやすく解説頂いている動画です。

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<超音波スケーラーの正しい使用方法と効果的なテクニック> 歯科医療の現場において、超音波スケーラーは歯石除去およびメインテナンスに欠かせない重要な器具です。その効果を最大限に発揮するためには、適切な技術と知識が不可欠です。本稿では、超音波スケーラーの正しい使用方法と効果的なテクニックについて解説します。

超音波スケーラーの基本操作:3つのモーションテクニック

超音波スケーラー操作の要は、症例に応じた適切なモーションテクニックの選択にあります。歯科衛生士が習得すべき基本動作は、スウィーピングモーション、イレイジングモーション、ペッキングモーションの3種類です。スウィーピングモーションは、浅いポケット内の歯石除去やイリゲーションに適したテクニックです。チップを歯面に沿わせながら大きく横方向に振幅させ、歯面に対して0〜15度以内の角度を保ち、フェザータッチで操作します。過度な圧力は歯面を傷つける原因となるため、常に軽い接触を心がけます。イレイジングモーションは、深いポケット内のイリゲーションに用いられます。細いチップを挿入し、細かくジグザグに動かしながら徐々に上方向へ引き上げます。この動作によりポケット内を効率的に洗浄できます。ペッキングモーションは、大きな歯石の除去に適した方法です。上下方向に叩くように操作して歯石を破砕・除去します。歯肉のバイオタイプに応じてチップの太さを選択することが重要で、薄い歯肉には細いチップ、厚い歯肉には太いチップを使用します。

チップ選択の科学:形状と機能の最適化

超音波スケーラーの効果は、使用するチップの選択に大きく左右されます。断面形状、太さ、長さなどの特性を理解し、症例に応じて最適なものを選択することが効率的な歯石除去の鍵です。丸い断面のチップは歯石除去効率が低く、軽度のプラーク除去やメインテナンスに適しています。一方、角張った断面や楕円形のチップは効率が高く、頑固な歯石の除去に有効です。特殊形状としてビーバーテール型チップがあります。下顎前歯舌側のステインや歯石除去に特化し、歯面に対して90度の角度で当てて使用します。ただし振動が強く伝わりやすいため、事前に患者への説明と配慮が必要です。チップの作業部位は先端から2〜3mmに限定されます。使用を重ねると摩耗し効率が低下するため、専用チェッカーで定期的に確認し、摩耗が進んだチップは適切に交換します。

正確な把持と角度設定:技術の基礎

超音波スケーラーは執筆状変法で把持します。第一指と第二指で保持し、第三指で支えることで安定性と精密な操作性を確保します。フェザータッチで操作し、過度な圧力を避けることで歯面損傷や痛みを防ぎます。ピエゾタイプの場合、作業角度は歯面に対して0〜15度以内を基準とします。角度が立ちすぎると歯面損傷の危険があるため、可能な限り歯面に沿わせて操作します。チップ装着時は軽く仮止めした後、トルクレンチで一度だけ「カチッ」と音がするまで締め付けることが重要です。過度な締め付けはネジ山損傷の原因となります。

困難部位へのアプローチ

超音波スケーリングで最も難易度が高いのは、最後臼歯の遠心面です。特に右上7番・左上7番は直視が困難なため、ミラー視での操作が効果的です。ミラー越しにチップ位置を確認し、レストを口腔外に置くことで操作が行いやすくなります。頬側遠心隅角面は特に視認性が低いため、ミラーによる排除と視野確保が不可欠です。頬粘膜の張りが強い場合は、開口度をわずかに狭めることで頬粘膜を横方向に伸展させ、作業空間を確保します。

安全性と効率性の両立

患者の安全確保は最優先事項です。フットペダルを踏んでから注水までわずかなタイムラグがあるため、注水を確認してからチップを歯面に当てるようにします。注水なしでの操作は発熱を招き、痛みや組織損傷の原因となります。各チップには推奨パワー設定があり、メーカーの指定範囲を厳守することが安全使用の基本です。 スケーリング後はミラーで全体を確認し、取り残しがないか慎重にチェックします。特に遠心面は取り残しが多いため、重点的に確認します。

まとめ

超音波スケーリングでは、患者ごとの状態に応じたアプローチの選択が重要です。歯肉のフェノタイプ、歯石の付着状況、ポケットの深さなどを的確に把握し、最適なチップとテクニックを用いることが求められます。定期的な技術の見直しと改善が、結果を出せる技術習得につながります。本稿が皆さまの臨床技術向上の一助となれば幸いです。

Q&A

Q: 超音波スケーラーの操作方法はどのように使い分けるべきですか? A: 超音波スケーラーには以下の3つの操作方法があります。それぞれの症例に応じて使い分けることが重要です。 ・スウィーピングモーション: 浅いポケットの歯石除去に適しており、チップを大きく横方向に振幅する操作です。 ・イレイジングモーション: 深いポケットのイリゲーションに用いる方法で、細いチップを使いジグザグに動かしながら除去します。 ・ペッキングモーション: 大きな歯石の除去に使用され、上から叩くように操作して歯石を除去します。 Q: チップの摩耗はどのように確認・管理するのですか? A: チップの摩耗状況は専用のチェッカーを用いて定期的に確認します。摩耗の程度が交換のラインまで来たら交換の時期となります。定期的な確認により、効率的な治療を維持することができます。 Q: チップ装着時の注意点は何ですか? A: チップを装着する際は、まず指で軽くネジ山に回して仮止めし、トルクレンチを使って一回だけカチッと締め付けます。強く何回も回すとネジ山が破損する可能性があるため注意が必要です。 Q: 超音波スケーラー使用時の角度設定の基準は何ですか? A: スケーラーの作業角度はピエゾタイプで0度から15度以内に設定します。角度が立ちすぎると歯面を傷つけるリスクがあるため、慎重に操作する必要があります。 Q: スケーリング後の確認で重要なことは何ですか? A: 処置終了後はミラーを使って全体を確認し、取り残しがないかを徹底的にチェックします。特に遠心面は取り残しが多い部分であるため、重点的に確認することが重要です。 モリタ友の会の会員様としてログインされている場合は 「超音波スケーラーの当て方」について更に詳しい動画が下記に表示されます。
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著者萬田 久美子

歯科衛生士

略歴
  • 2000年 太陽歯科衛生士専門学校 卒業
  • 2003年 森田デンタルクリニック 勤務
  • 2010年 アメリカミシガン大学 研修
  • 2013年 スウェーデンイエテボリ大学 研修
  • 2013年 スタディーグループ「PASSION」SRP・シャープニングセミナー専属講師
  • 日本歯周病学会 認定歯科衛生士
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士

歯科衛生士学校を卒業後、歯周治療に軸足を置き国内外問わず研鑽を積む。 高齢者の歯科衛生士業務を得意とし、SRP・シャープニング講師やメーカーセミナー、執筆活動等を精力的に行っている。 <主な活動歴> 2017年 第60回 春季日本歯周病学会 学術大会 シンポジスト 2017年 中部歯内療法学会 学術大会 基調講演

萬田 久美子

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