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「歯が輝けば人生が輝く, Bright teeth Bright life®」 コーチング歯科医師 山本エレナ先生に聞く 美しさや若さの秘訣と、歯科衛生士さんへのメッセージ

「歯が輝けば人生が輝く, Bright teeth Bright life®」 コーチング歯科医師  山本エレナ先生に聞く 美しさや若さの秘訣と、歯科衛生士さんへのメッセージ
「歯が輝けば人生が輝く, Bright teeth Bright life®」 コーチング歯科医師 山本エレナ先生に聞く 美しさや若さの秘訣と、歯科衛生士さんへのメッセージ

熊本県山鹿市にある「おしま歯科医院」の院長で、コーチング歯科医師でもある山本エレナ先生。 「歯が輝けば人生が輝く, Bright teeth Bright life®」をキャッチフレーズに、一般歯科はもちろんのこと、マウスピース矯正やホワイトニング、歯肉退縮を予防し、補綴物を長く安定させる「B.O.P.T.」など審美歯科にも取り組み、口元からの健康と美しさを提案しています。 今回はそんな山本エレナ先生からみた美しさや若さの秘訣、仕事と子育ての両立など、女性が気になるさまざまなテーマでお話しいただきました。

Q.歯科医師からみた、美しさや若さの秘訣について教えてください

山本エレナ先生(以下エレナ先生):口元の筋肉の使い方ひとつで見た目は大きく変化します。美しさはもちろん、口元は心や知性の表現でもあります。自分の歯に自信をもって話したり、笑っているときは、口元の筋肉がしっかり動きます。一方で、歯にコンブレックスがある人は、歯を見せずに笑うクセや話し方を無意識に身につけていることも多く、本来の自然な笑顔をつくりにくい方もいます。メインテナンスが行き届いたきれいな歯は、笑顔に自信をもたらします。また、年齢を重ねていくと唇を閉じる力が弱くなりがちです。呼吸や食物摂取など機能的な面はもちろん、見た目にも変化が現れます。 例えば、口元のゆるみによる歯の開きや歯の突出は、顔つきにも影響します。呼吸や歯並びが整い、きちんと噛めていると、口を閉める筋肉である側頭筋もしっかり活動しますので、頭から引き上がり、目元まで自然とリフトアップされます。美容クリームや美容医療に頼る前に、まずは口元を見直したいですね。口腔からのアプローチで、劇的に顔が変わることもあり、歯科医療の面白さを感じます。

Q.エレナ先生にとって“若さを保つ秘訣”は何でしょう

エレナ先生:そうですね。若さを保つ秘訣の一つは、年齢を重ねても好奇心を持ち続けることかしら。たとえば、ある時、小学生の娘が「原宿に行きたい!」と言い出したのですが、私はまったく興味がなくて困りました。でも調べてみると、原宿エリアには韓流ショップがたくさんあるんですね。それなら「私は韓流メイクをやってみよう!」と、自分なりの楽しみをつくることにしました。そして、原宿に行って韓国コスメを揃え、YouTubeを観ながらオルチャン(美少女)メイクに初挑戦。どんなことにも面白がったり、興味をもつことが大切だと感じています。瞑想の世界的権威、医師のディーパック・チョプラ博士は「年齢は意識で決まる」と言っています。歯科診療のなかでも「この年齢だから、この程度の治療で十分」という人もいれば、「これからも健康でいたいから」と、積極的に治療する人もいます。 この違いも自分の意識が年齢を決めているからかもしれません。

Q.エレナ先生は一児のお母さんでもありますね。  仕事と子育てをどのように両立されていますか?

エレナ先生:学生時代にブラジルのサンバを始め、約19年間、歯科医師の仕事をしながらサンバチームを率いて、ダンサー育成と運営に携わってきました。実はサンバ、仕事、子育ての3本柱の時期もあったんですよ(笑)。 5年前にサンバは引退しましたが、子どもとできる「歯みがきサンバ」や、高齢者の方も楽しめる「座ってサンバ」をYouTubeにアップしています。

写真左:サンバに熱中していた頃のエレナ先生。本場ブラジル リオのカーニバルをはじめ国内外で活躍。 写真中央:キモノブロジェクトネイションスポンサーとして、バラグアイ大使館を表敬訪問した際の一コマ。 写真右:国際スマイリスト協会では理事をつとめる。スマイルをつくるのは、歯科医療従事者だけでなくつながり合う連携が大切。

博多市内の自宅から、熊本の私の歯科医院まで往復4時間かかります。子どもを送り出して新幹線に乗り、メールなどのやりとり、それから診療です。正直なところ、仕事と子育ての両立はできていないと思います。 休日もセミナーや学会で家を空けることが多く、娘が0歳の時から行く先々で人に預けているので、寂しい思いをさせていると思います。だからこそ、朝食や夕食、お風呂の時間など、たとえ1日10分でも娘の話を一生懸命聞くように心がけています。そしてスキンシップ。ぬくもりを感じる機会を意識しています。また、記念日にケーキを焼き、子どもと一緒に作業したり、思い出に残る濃密な時間を大事にしています。 仕事と子育てに追われつつも、一人の時間をもつことも大切です。先日、東京の増上寺で蘭奢待(らんじゃたい)という希少な香木を焚くイベントに参加する機会に恵まれました。 それがきっかけで、月1回は香道の世界に触れ、リフレッシュしています。働くお母さんたちは、月に1、2時間でもいいので日常を離れた自分だけの時間をつくれたらいいですね。

香には心身の清浄や集中力を高めるなどの効果があり、心の癒しになる。右の写真は師匠にお願いして撮影させていただいたパロディ。鼻うがいも浄化とリフレッシュに役立つ。

Q.毎日お忙しいと思いますが、どのような食生活を心がけていますか?

エレナ先生:食べることが好きなので、忙しくても料理はつくります。ただ、調理はとてもシンプル。お刺身、海藻、野菜など自然の食材をいただくようにすると、手を加える必要はほとんどありません。味つけも塩、レモン、オリーブオイルが中心なので、簡単かつ健康的です。子どもの食事も離乳食から簡単なものばかりです。たとえば、きゅうりやにんじんをそのまま握ってかじらせたり、骨つき肉を手づかみしてしゃぶらせておくなど、ある意味で原始的な「食」を意識してきました。それが私の口腔育成です。実は、あらかじめ骨を取るなど、手をかけた料理ほど子どもの口や顔の発育には役立ちません。また、大昔は歯磨きの習慣はなかったと思いますが、それが現代になぜ必要なのかというと、歯に付着しやすい食べ物が増えたためです。お母さん向けのセミナーでも、自分の子どもにスイカやとうもろこしを食べさせている動画を紹介しています。それは子どもの舌や唇の発達をうながし、味覚を育てます。調理の時短にもなりますよ!

写真左:野菜中心で上質なオリーブオイルを使ったシンブルな調理を心がけている。「時短ポイントは器を兼ねた調理器具。盛り付けや食後の洗い物の手間も省け、映えも叶って一石三鳥」とエレナ先生。 写真右:野菜、海藻、豆製品を中心に素材の味や食感を感じることを優先した食事の一例。

Q.お子さんの歯並びやいびきに悩んでいるお母さんも多いようですね

エレナ先生:保育園の園医として、0〜5歳児の歯科健診も行っていますが、この時点で歯並びが悪くなりそうなお子さんがすでに見受けられます。とくに気になるのが鼻づまりによる口呼吸のお子さんです。 口呼吸は口の筋肉に力が入らず、歯並びを悪化させる要因の一つでもあると考えられます。矯正治療には治療費がかかりますから、治療の必要がないにこしたことはありません。お子さまの口の容積を大きくして、歯ならびを良くするチャンスはたくさんあります。また、事情により矯正治療をすぐにできない場合でも、悪化を防ぐ呼吸法や食習慣のアドバイスをしています。まずは、今井一彰先生考案の「あいうべ体操」やフロー・サイナスケア®による「鼻うがい」をおすすめしています。日常の体のクセを変えることは、治療と同じくらい重要です。小さなお子さんをお持ちの歯科衛生士さんも多いと思います。とくに鼻うがいは様々な人に有効ですから、まずはご自分が試して、診療後のリフレッシュと感染予防に活用したいですね。お子さまの健康と歯ならびのためにも、良い習慣となります。そうすれば、「うちの子どもも使っていますよ」と、患者さんに実体験をともなった説得力のある紹介ができると思います。 小さい頃から「うがい、手洗い、鼻うがい」が当たり前になるのが理想ですね。

鼻うがいは飛散物の吸引リスクが高い医療従事者はもちろんのこと、 クリニックはもちろん、地域の講演会などでも「鼻うがい」の習慣を積極的にアピール。「フロー・サイナスケア®︎はボトルの注ぎ口が広く、毎日のお手入れのしやすさも気にいっています」とエレナ先生。

Q.歯科衛生士さんの子育てや介護による離職や、キャリアの中断が課題に  なっていますが、これについてどう思われますか?

エレナ先生:歯科衛生士さんの離職の原因には個人の問題だけでなく、働く環境の整備という課題があることは否定できません。歯科衛生士さんの技量は一生向上し続ける貴重なスキルです。 働き方も多様化していますので、できればライフステージの節目で完全に離職してしまわず、週1回パートという働き方でもいいので、ゆるくつながっておくことをおすすめします。 そうすれば、復職するときの不安や技術的なブランクの心配も少なくなるでしょう。また、歯科医院を経営する立場である私たちも、より柔軟な働き方や雇用のあり方を考えるときかもしれません。たとえば、当院には60代の歯科衛生士さんが、ご家族の介護をしながら週3、4回勤務してくれています。実はシニア世代で眠っておられる歯科衛生士の方はたくさんおられます。女性の人生は長いので、どんどん活躍していただきたいと思っています。シニア世代の人は子育てや介護を経験し、自分自身の体の変化にも向き合っておられるため、患者さんへの指導や寄り添い方にも、若い人とはまた違った優しさがあります。 60歳から70歳まで働いても10年あります。 その間、働いたお金で美味しいものを食べたり、旅行するのもいいですし、何よりも患者さんとの関わりから生まれる喜びは、仕事でしか得られないものだと思います。

Q.最後に歯科衛生士さんへのメッセージをお願いします

エレナ先生:「にしだわたる糖尿病内科」の西田亙先生は、「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい!」とおっしゃいます。それは、一人ひとりの歯科衛生士さんが、歯が健康な家庭をどんどん増やし、未来の健康をつくる素晴らしいお仕事をされているからです。歯科衛生士さんとして、「自分の仕事の最終目的」を考えてお仕事することが、長く、楽しく働き続ける秘訣だと思います。 歯石を取る、歯をきれいにするという施術そのものを最終目的にするのではなく、それによって、その人の健康をサポートし、そのご家族を笑顔にし、地域の皆さまの幸せや介護予防に貢献しているという大きな視点をもってください。認知症と歯周病の関係が明らかになり、歯科での予防は国の重要課題となりました。今日の自分の仕事が日本を支えているのです。私たちに委ねてくださる患者さんの人生の、幸せの一翼を担っていると思えば、自分も幸せな気持ちになるのではないでしょうか。 「国民皆歯科検診制度」が実現すれば、歯科衛生士さんの役割はさらに大きくなります。歯科を通して“患者さんの全身の健康を守る”という気持ちで取り組めば、もっと楽しく、自信にもなります。 そして、これからは若い方だけでなくシニア世代の歯科衛生士さんの活躍の場がますます広がっていくことを期待しています。

エレナ先生によるフロー・サイナスケア®を使った「鼻うがい」のTikTok動画はコチラから。
@ellenawn #鼻うがい #フローサイナスケア #予防 #セルフケア #歯並び ♬ オリジナル楽曲 - エレナ
『デンタルマガジン』183号(12/1号)において、山本エレナ先生の記事を掲載予定です。併せてご覧ください。

著者山本エレナ(朋子)

医療法人小嶋会 おしま歯科医院 理事長/院長

【資格/所属学会】
アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科審美学会会員
国際スマイリスト協会理事
あいうべ休操・息育指導士
フットケアコーディネーター
ライフコンパスメンタルコーチ

山本エレナ(朋子)

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