日本全国の歯科医院や施設で勤務する約13万人の歯科衛生士の皆さんを笑顔でつなぐ新コーナー「スマイルバトン」。二回目は大阪府大阪市にある「いちき歯科様」です。 「いちき歯科様」は来院された方にとってベストな治療をご提供できるように、日頃から率先してセミナーや講演会等に参加され、新しい考えや技術を取り入れられています。患者様がなるべく長く自分自身の歯で食事できるよう、カウンセリングを重視して患者様にあったメンテナンス方針や治療を行っておられます。 今回は、そんないちき歯科様の市来院長、歯科衛生士の皆様にお話を伺いました。 大阪市内のオフィス街、南森町駅・大阪天満宮駅からすぐのいちき歯科様。 市来正博院長。 診療の合間をぬって、笑顔でインタビューに応えてくださいました。 いちき歯科様の特徴や診療方針を教えてください 医院がオフィス街にあるので、成人の方のメンテナンスや治療が多いです。そのため、歯科衛生士さんも歯周病予防や再発予防等の治療がメインとなっています。カウンセリングを非常に重視しているため、初診から問診をかなり詳しく伺い、様々な検査も行います。それをもとに患者さんと再びお話をして方針をしっかり決めてから計画に基づいて治療を進め、最終的にはメンテナンスに移行しながら患者さんとじっくり付き合う形をつくっています。いかに患者さんが良い状態をキープし続けるかを大切に、一生付き合っていけるような医院でありたいと考えています。 清潔感のある院内はスタッフのみなさんの活気で溢れていました。 広々としたカウンセリングルーム。安心感のある照明で落ち着いてお話ができそうです。 新人の歯科衛生士さんに期待することはなんでしょうか 歯科医院に就職したばかりだとスキルはまだまだかもしれませんが、挨拶がとても元気であるとか良いエネルギーを与えてくれる人がいることで医院も活性化します。そういったスキル以外の点も努力し続けていくと、その人の明るさや元気な存在が他のスタッフにも良い影響を与えてくれると思います。なので現時点で自分に出来ることを考えて医院に貢献していってくれるとうれしいです。 院内入口にはスタッフの皆さんの個性が伝わる紹介カードが掲示。好きなものやチャームポイントなど待ち時間も飽きません。 入口の写真を見て仲が良さそうでいい雰囲気だなと感じましたが新人と先輩の衛生士さんの関係はいかがですか 今は各学年の歯科衛生士さんもいて先輩が後輩を教えたり、同じ学年にも複数の歯科衛生士さんがいますのでその中でも切磋琢磨していて良い雰囲気です。新人の頃からスキルが高いのは歯科医院にとってありがたいことですが、長い目で見てうちの医院の雰囲気に合った歯科衛生士さんを面接の段階で選ぶようにしているので協調性があり、まわりとの和を大切にできる衛生士さんが多いことも要因だと思います。 新人歯科衛生士さんに向けてアドバイスするとしたらどういったことを伝えたいでしょうか 新人の方は国家試験を通ったといってもまだまだ臨床的にはほとんど初心者と言ってもいい状態です。どんどんレベルアップするために、分からないことは恥ずかしがらず積極的に先輩やもしくはドクターに聞くことが大切です。落ち込むこともあるかもしれませんが、今は出来なくても笑顔で努力して、抱え込まずに取り組んでいってほしいと思います。 質問しやすい空気や雰囲気の環境を作るにあたって工夫されている事はありますか 新人の歯科衛生士さんは先輩の衛生士さんが「チューター」としてその子の専属という形で相談に乗れるようにしています。それ以外でも歯科衛生士のチーフの面談、全体チーフの面談、また私自身も一対一で話を聞く機会は設けてできるだけスタッフの話を拾い上げる努力をしています。 実際に新人歯科衛生士さんからよく聞く悩みなどはありますか 新人の時には手が器用であったりとか物覚えがいいとか要領がいい子とそうでない子がいて、後者の場合、同期と比べて自分は駄目だなあと自信が出なかったりネガティブになる傾向がありますのでそこのところをフォローするということを気をつけていますね。 先輩と和やかに話をする様子。スタッフ同士の仲の良さが伝わる笑顔でいっぱいの医院。 先ほどお話に出ていた「チューター」はパートナーのような形で一人一人につくイメージでしょうか そうですね。基本的には、新人であったころの経験が新しい1学年上の先輩がつきます。やはり自分が経験してきたことなので、より近いところでアドバイスや助言が出来るかなと思っています。どうしても相性はあるのでチューター自体も1、2ヶ月に1回変わってミスマッチがないようにしています。 今日お話を伺うお2人の衛生士さんでそれぞれ評価できるところはありますか 岩瀬さんは実習生の頃からウチに来てもらっています。決して器用だとは思いませんが元気よくアシストも付いていますし努力し続けているのでとても頑張り屋さんだなと感じています。人と物怖じせず話ができてコミュニケーションが取れるところがとても良い所なので、あとは目の前のことを気を付けながら自分のペースでコツコツ取り組んでもらたらいいと思います。髙田さんは4年制の学校を出ているので岩瀬さんと同期ですが1年のキャリアと、年齢も高いので落ち着いていると感じています。ネガティブなことを言わないので周りを暗くしませんし、スキル的にも優れていて、練習も欠かしません。そういったところ伸ばして同期を引っ張るような存在で頑張ってほしいと思います。 お忙しい診療の合間にお時間をいただきありがとうございました。 続いてチーフ・クリニカルコーディネーター礒田佳世さんにも、新人衛生士さんへの指導方針や後輩とのコミュニケーションで大切にしていることなどお話を伺いました。 スマイルバトン いちき歯科様のご紹介 後編へ続く スマイルバトン いちき歯科様のご紹介 後編へ続く それでは、最後に2人の新人衛生士さんのインタビューを収録した動画「スマイルバトン」をお届けします。歯科衛生士になって最初に心配だったこと、先輩や先生・患者さんとのコミュニケーションの取り方など全国で勤務する歯科衛生士さんや歯科医師の先生方に少しでも参考になれば幸いです。ぜひご覧ください!!関連記事のご紹介 スマイルバトン いちき歯科様のご紹介 前編 スマイルバトン いちき歯科様のご紹介 後編
著者市来正博
いちき歯科医院 院長
略歴
- 平成4年3月
- 岡山大学歯学部卒業
天王寺小室歯科勤務 - 平成12年3月
- 北区にて いちき歯科開業
- 平成21年7月
- 医療法人輝笑会設立 現在に至る
- 日本インプラント学会
- 日本抗加齢医学会
- SGIC(Study Group of Implant Consensas)
- 国際審美学会
- ITIメンバー
- ストローマンインプラントコース認定(1998年)
- カルシテックインプラントコース認定(2000年)
- 中国第四軍医大学 インプラントコース修了・プレゼン表彰(2007年)
- 韓国キョンヒ大学 インプラントコース(2008年)
- O.A.Mインプラントコース修了認定(2010年)
- インプラントアドバンスコース講師
- (2007/2009/2010/2011)
- いちき歯科ホームページ:
http://www.ichikishika.com/