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自宅でできるセルフホワイトニングはこうして広がっている

自宅でできるセルフホワイトニングはこうして広がっている
自宅でできるセルフホワイトニングはこうして広がっている
近年、WEB広告で頻繁に見られるようになった歯のホワイトニング。
手軽に行えることで自宅や専門サロンでホワイトニングを始める人が増えています。

本来、ホワイトニングは専門性が必要となる施術です。
歯科医院においてはセルフホワイトニングの実態を知り、適切な案内や対応が求められます。

本記事では、セルフホワイトニングが流行している背景やホワイトニングサロンの相場をご紹介します。
また、ホワイトニングに対する歯科医院で行う取り組みや課題についても解説します。
※本記事はGoogle検索の結果から利用者のニーズを推測し、歯科医院がどのようにホワイトニングを広めていくべきかをの見解を解説しております。

セルフホワイトニンググッズの相場

 

一般的に認知されているセルフホワイトニングとは、歯科医院以外で行うホワイトニングや自宅でのホワイトニングケアを指します。
歯科医院以外で行うセルフホワイトニングは、いわゆるホワイトニングサロンで行われる施術です。

資格などを持たない一般スタッフが、施術道具を用意して利用者に使い方を説明し 利用者本人が施術を行います。
自宅で行うホワイトニングケアについても、歯磨きやジェルなど一般的なデンタルケアグッズの他、LED照射を行うようなものまで多岐に渡ります。

歯科医師やスタッフは、これらのセルフホワイトニンググッズについて知っておくことも大切です。

サロンでセルフホワイトニングを行う場合の相場

サロンで行うセルフホワイトニングの相場は、2,000~5,000円です。
1度の施術で3~5回のLED照射を行います。

初回のカウンセリング等を除けば、1回の施術は30分程度。 施術を始めた月は週に1度、その後は 1カ月に1度の施術を定期的に行い続けるよう案内するサロンが多いようです。

オフィスホワイトニングやホームホワイトニングと比較すると、低価格で施術を受けられることから若年層を中心に人気が集まっています。

自宅でセルフホワイトニングを行う場合の相場

自宅で行うセルフホワイトニングには以下のようなグッズが用いられます。
セルフホワイトニンググッズの相場価格は500~3,000円程。
一般的なドラッグストアなどで購入できるものも多いです。

一方でLED照射マシンは相場価格が幅広く、4,000円程度のものから10万円近くするものまでさまざまです。

セルフホワイトニンググッズには、安全性の確認されたポリリン酸Naや酸化チタン、ヒドロシキアパタイト、炭化水素Na、PEG-6などの成分を用いられていることが多いようです。

医師の指導によるホワイトニングをわかりやすく解説


セルフホワイトニングの現状は、安価で行えるため、歯科医院で行うホワイトニングとの差別化が必要です。
その手軽さからセルフホワイトニングは、今後も広がっていくことが予想されます。

歯科医院では、ホワイトニングに対する正しい知識を普及すると共に、セルフホワイトニングとの差別化を主張する必要があるでしょう。
患者さんの希望をよく伺い、適切なホワイトニングの解説と方法の案内が欠かせません。

ホワイトニングの種類について解説

ホワイトニングには、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・セルフホワイトニングの3種類があります。

特にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングは混同されがちなので注意が必要です。
    • ・オフィスホワイトニング…歯科医院で高濃度ホワイトニングジェルを用いて行う施術。本来の歯よりも白く仕上げることができる。
 
    • ・ホームホワイトニング…歯科医院でカスタムトレー(マウスピース)を作成。歯科医師指導の元自宅で行う施術。オフィスホワイトニングと比較すると効果は劣る。
 

そもそもGoogleで「ホームホワイトニング」と検索しているユーザーがいないため、ホームホワイトニングの存在自体を知らない可能性が非常に高いといえます。
※Google広告運用ツール「キーワードプランナー」による月間ユーザー検索数が「0」

ホームホワイトニングのメリットを解説

ホームホワイトニングにおける患者さんのメリットには以下のようなものが挙げられます。
    • ・自宅でホワイトニングを行うことができる
 
    • ・オフィスホワイトニングと比較すると安価で行うことができる
 
    • ・歯科医師指導の元、安全性の高いジェルでホワイトニングを行うことができる
 
    • ・自分自身の歯型から作るカスタムトレー(マウスピース)を使うため、歯の隅々までケアしやすい
 

ホワイトニングの施術においては、患者さんの歯の状態に応じた通院数を提示して、施術を始められることも強調しましょう。

※月に2回、年に2回、施術する最初と最後の2回など具体的に伝える必要があります。
ホワイトニング前の検診とカスタムトレー(マウスピース)作成、出来上がったカスタムトレーの受け取りとホームホワイトニングの説明を受けることで始められるというスムーズさを伝えます。

オフィスホワイトニングも案内し患者さん自身に選んでもらう

患者さんがホームホワイトニングについて理解を深めたからといって、そこで終わりではありません。

ホワイトニングの目的は「歯を白くすること」です。
その目的に適した方法のひとつがオフィスホワイトニングです。

最善策とも言えるオフィスホワイトニングについても、適切に説明を行う必要があります。
患者さんに選択肢を多く提供することも医療従事者としての役割です。

痛みや時間誓約への不安を払拭できるか



今後、ホワイトニングにおける歯科医院の取り組みとして最も必要なことは患者さんの不安を払拭することでしょう。
    • ・強いホワイトニングを行うと歯がしみる
 
    • ・施術料金が高額
 
    • ・長期間の通院が必要
 
    • ・1回当たりの施術時間が長い
 
    • ・待ち時間が長い
 

患者さんは上記のような不安を感じています。
 その真偽を正しく理解してもらうために、誰の目から見ても分かりやすい方法での施術解説は欠かせません。

 それぞれの施術方法や通院期間、費用相場、ホワイトニングの仕上がりなどを表にすることも最適です。
 知識のない人でも一覧になっていれば、それぞれを比較して違いを理解しやすくなります。

まとめ

セルフホワイトニングサロンの施術料金やセルフホワイトニングに必要な器具の相場は、若年層でも気軽に始められる価格感です。 
手軽さ、簡単に行える点などがセルフホワイトニング最大の魅力かもしれません。

セルフホワイトニングと異なり、歯科医院によるホワイトニングは安全面や専門知識を持ったスタッフが施術を行える点を強調し、歯科医院での施術が推奨される理由についても積極的に伝えていきましょう。 

患者さんに正しい選択肢を持ってもらい、ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングの検討に繋げていくことが大切です。

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