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【3人の”スゴ腕歯科衛生士さん”
に聞くセルフケア指導法】
~電動歯ブラシを活用した
症例別解決法~ 第1回

2022/1/5 MoreSmile

【3人の"スゴ腕歯科衛生士さん"に聞くセルフケア指導法】

~電動歯ブラシを活用した症例別解決法~ 日々、患者さんにセルフケア指導を行うなかで ・何度TBIを行ってもプラークコントロールの数値が良くならない ・来院のたびに歯面にたくさんのステインが付いている ・矯正治療中のためカリエスリスクが高い患者さんの指導法に迷う などの"お困りごと"はありませんか? その原因にはいろんな理由が考えられますが、患者さんの中には手磨きで上手に磨けない方や、リウマチなどで手が不自由な方、あるいは普段はきれいに磨けるのに矯正装置が入ることでどうしても磨き残しがある方などの場合には、一度電動歯ブラシをお試しいただいてはいかがでしょうか。 このコーナーでは、3人の"スゴ腕歯科衛生士さん" 萱野美帆先生、森田久美子先生、沢口由美子先生 に、よくあるセルフケア指導に関するお悩みについて、電動歯ブラシを活用した解決法を3回にわたってご回答いただきました。 第1回:萱野美帆先生 第2回:森田久美子先生 第3回:沢口由美子先生 皆さん電動歯ブラシを用いた患者指導を長年行っておられ、ご自身のセルフケアグッズとしても使用しておられます。 それではさっそくスタートしましょう!
- - - - - - - - - - - - 第1回 - - - - - - - - - - - -
<お悩み①>歯面にいつもたくさんのステインが付着している患者さん 来院されるたびに、いつも歯面にたくさんステインが付着しているのですが、 どう対処すればいいでしょう? 回答いただいた先生:萱野美帆先生
<萱野美帆先生ご略歴> 2000年 池見札幌歯科衛生士専門学校卒業 2001年 クオレ矯正歯科クリニック勤務 2005年 池見札幌歯科衛生士専門学校専任教員勤務 2009年 鈴木歯科医院勤務 2012年 医療法人社団一心会 マネージャー勤務 2014年 北海道ハイテクノロジー専門学校 非常勤講師勤務 2018年 クオレ矯正歯科クリニック マネージャー勤務 2019年 菊水アロー歯科勤務 2021年 北24条かやの歯科クリニック クリニックマネージャー プロケアの際にあの手この手でキレイに除去したステインなのに、再来院のたびに、またたくさんのステインが付いているお口を見ると悲しくなりますよね。 かといって、「自宅でもっと頑張って磨いてくださいね」と指導すると、患者さんは頑張って磨きすぎて歯や歯肉を傷つけてしまうオーバーブラッシングになりがちです。 オーバーブラッシングは力の強い男性に多いと思われがちですが、実は女性にもパームグリップで力まかせに磨いてしまう方がたくさんいらっしゃいます。つい先日も「ペンを持つように持ってくださいね」と指導しましたが、果たしてその指導でどこまでコントロールできるかは正直難しいと感じています。 ブラッシング圧は無意識的な習慣からきているので、今の磨き方が強いのか、それとも毛先がほとんど当たっていないのか、指導する側にもどの圧が正しいかとても分かりにくいんです。 そんな時、私はオーバーブラッシングを防止してくれる機能がついた電動歯ブラシと、ステイン除去が期待できるブラシをセットでお薦めするようにしています。 では具体的に、症例をご覧いただきましょう。 35歳男性です。全顎にプラークが付着し、初期カリエスも多発、歯肉の発赤も認められます。また喫煙による着色も見受けられ、とくに下顎前歯部の舌側の汚れが目立ちます。 先ほどお伝えしたオーバーブラッシング防止機能がついた電動歯ブラシと、ステイン除去が期待できるブラシでステイン除去とプラークコントロール改善を目指すことにしました。 電動歯ブラシは「ソニッケアー プロテクトクリーン4700 プロフェッショナル」、ブラシは「プレミアム オールインワンブラシ」を使用しました。 使用に際して次の指導を行いました。 ①ソニッケアープロテクトクリーン4700プロフェッショナル(ハンドル)とオールインワンブラシを使用し、モードはクリーンモードで朝と晩の1日2回磨いていただく ②毛束は歯面にまっすぐにあたるようにしてもらう ③下顎前歯部舌側の着色が一番多いことから、下顎前歯部舌側は歯ブラシを縦に挿入し磨いていただく 「プロテクトクリーン4700プロフェッショナル」はソニッケアーの中で一番リーズナブルな機種にもかかわらず"過圧防止センサー"が搭載されていて、オーバーブラッシングを防止してくれます。
「プロテクトクリーン4700 プロフェッショナル」 さらに「プレミアム オールインワンブラシ」は、外周の柔らかい毛質が長く植毛されているので、曲面や歯間部、咬合面方向に歯面を包みこむように磨いてくれます。さらに中央の角度のついた毛の部分はしっかり毛束感があってステインを効率よく除去できそうなので、ステインの付着が多い方やホワイトニングされている方にもお薦めの替ブラシです。
「プレミアム オールインワンブラシ」 今回の指導を始めてから、約2週間後の10/1と1ヵ月後10/18の口腔内の変化です。 気になる下顎前歯部舌側、上顎前歯部唇側の着色はほとんど除去することができました。 プラークについても、以前はベッタリと厚いプラークが付いていたのが、全体的にそうした厚いプラークはほぼ除去できました。さらに臼歯頬側、上顎前歯歯頸部のプラークコントロールが特に良好になりました。 患者さんからは「ブラシ外側の毛束の歯肉への当たり方がやさしいので、歯と歯肉の境目までしっかり毛先を当てることができた」との感想をいただきました。 ブラッシング指導は歯ブラシと歯磨剤の組み合わせで考えると指導の幅が広がります。電動歯ブラシの指導も同様です。例えば多量にステインが沈着しているケースの場合は、「ホワイトプラス」や、今回の症例で使用した「プレミアムオールインワン」のようなステイン除去に適している替ブラシを選択し、美白効果が期待できる歯磨剤「Brilliant more W」(ライオン歯科材)を組み合わせることでステイン除去効果が上がり、手磨きよりも患者さんの満足度は高いと感じます。 また歯周病の患者さんでもステイン沈着している方は多いので、そういう方には、外周の毛束がやわらかく歯肉を優しくケアしながら同時にステイン除去も期待できる「プレミアムオールインワン」を選択し、歯磨剤は歯周病予防歯磨剤「Haguki Plus PRO」(ライオン歯科材)を使用してもらうよう指導しています。 そうすることで審美的にも満足していただきながら歯周ケアも考えた指導ができるのです。患者さんの要望も取り入れながらブラシヘッドの選択を行い、口腔内の状態に合った歯磨剤を組み合わせることでブラッシングのモチベーションアップにも繋がりやすくなります。
歯科用美白歯磨剤「Brilliant more w」(写真左)と歯周病予防歯磨剤「Systema Haguki Plus PRO」(写真右)。ともにライオン歯科材(株)。 ソニッケアーの替ブラシラインナップ。患者さんのお口の状態に合わせて選択することができる。 【関連記事リンク】 【3人の”スゴ腕歯科衛生士さん”に聞くセルフケア指導法】~電動歯ブラシを活用した症例別解決法~ 第1回 【3人の”スゴ腕歯科衛生士さん”に聞くセルフケア指導法】~電動歯ブラシを活用した症例別解決法~ 第2回 【3人の”スゴ腕歯科衛生士さん”に聞くセルフケア指導法】~電動歯ブラシを活用した症例別解決法~ 第3回