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Smile Person片山章子 先生

Smile Person片山章子 先生
Smile Person片山章子 先生

あなたは何のプロですか?この答えを探して

「私のセミナーには、目から鱗のハウツーはありません。今より成長するために、自分でどう考えどう実行するのか、それを必ずお伝えするようにしています」と片山先生。かつて思い悩み立ち止まったご自身の経験を踏まえ、患者さんへの使命を果たせるプロとなるためのお話をうかがいました。

予防歯科の仕事がしたい…。現実との隔たりに思い悩む日々

専門学校を卒業後、地元の歯科医院に6年半勤務。25歳で結婚。これを機に上京し、新たに勤務先を探すこととなった片山先生は、これまでとは違う医院形態で働きたいと考え、大学が経営する設備の整った診療所を選びました。個室で歯周治療の患者さんと一対一で向き合う重責。これまでの医院では「スケーリングは治療のついでのもの」という位置づけだったので、何もできない自分に直面。まずはとにかく、ちゃんと患者さんのことを知る力を身に付けなくちゃと、デンタルカウンセラーとして活躍されている先生を訪ねて従事。カウンセリング方法を学ぶなかで、「予防歯科で働きたい」との思いが募っていきます。そしてご縁がつながり出会った、一人の理事長。削っては人工的な材料を詰めて…の繰り返しに疑問を感じ、これからは削らない予防歯科が必要なんだ、という理事長のお考えに賛同し転職。自分の夢を実現できる場、と希望に燃えてスタートしたものの、予防歯科を掲げる経営方針と現場との間に温度差があり、片山先生はなりたい自分・ありたい医院をあきらめて仕事をこなすだけの日々に埋没していきました。

少しずつ芽生えてきた覚悟が、それからの私を強くしてくれた

やがて片山先生は、その職場を去ります。心配して連絡をくれた理事長といろいろ話し、思い悩んだ挙句、フリーランスとして同じ職場へ復帰。「その頃の私の中には、ある大切なものが欠けていました。自分はやれているという思い込みと、思ったようにできないことを周りのせいにすることで、それを見えなくしていたんだと思います」。片山先生に大切な気づきをくれたのが、二人のスペシャリストとの出会いでした。 その一人が、次世代リーダーの育成にあたる「山元塾」を主宰する山元賢治先生。その著書を読み、運命に導かれるようにして参加した私塾で、今までの自分を捨てこれからの自分に必要な考え方と力が身に付くよう徹底的に学び合いを繰り返しました。 さらに歯科衛生士の豊山とえ子先生の存在。セミナーでお会いしたことをきっかけに先生の元を訪れ目にしたのは、歯科医師と歯科衛生士が専門的用語で活発に応酬し、共通の目的をもって診察にあたるプロチームの姿でした。豊山先生の元で1年間修業し、山元塾に通い続けながら、やがて片山先生の中に「私がやるんだという覚悟」が芽生え始めました。 恩師の一人、山元賢治先生とともに

片山先生の主なお仕事

1.歯科衛生士としての臨床 予防、歯周治療、メインテナンス、歯科相談など臨床業務を担当。 2.契約先医院のスタッフトレーニング 歯科衛生士に対する技術指導、ビジネススキルの継承・育成を推進。 3.セミナー講師 メーカー、歯科医師会、歯科医院などが主催するセミナー等で講師活動。 4.講演会企画・運営 「山元塾」の山元賢治先生を招いての講演会などを開催。 5.人材育成「CASKアカデミー」共同主宰 4人の歯科衛生士仲間でアイデアを出し合い人材育成セミナーを企画・開催。 院内研修の様子 山元塾 歯科講演会を開催 CASKアカデミーのメンバー
教材用DVD制作(実演・解説) これでできる!歯科衛生士のための口腔内写真撮影法一人で撮る口腔内写真14枚法の実際~

あなたはどんな歯科衛生士になりたい?その答えは明確ですか?

片山先生は言います。「もしもあなたが今、自分のやりたいことができなかったり、理想と現実との違いに悩んだりして、立ち止まっているとしたら。自分自身にこう問いかけてみてください。あなたは何のプロですか?」。かつて、藁をもつかむ思いで飛び込んだ山元塾で、山元先生から同じことを聞かれ、とっさに技術的なことしか頭に浮かばず言葉に詰まったという片山先生。塾で学びながら気づいたのは、思い描く理想(望ましい状態)ではなく、使命(なりたい自分・こうありたい医院)を明確にすることの大切さでした。「私たちの仕事の目的は患者さんの安全確保と健康を守ること。そのために、歯科衛生士である私は何をするべきなの?医院はどうあるべきなの?を考えてみる。なりたい姿・あるべき姿が見えてきたら、そこに向かって“私はこうしたい”と口にしてみましょう。他人の目を気にせず進んでいく覚悟が、あなたに力をくれるはず。不満や夢ばかりを口にして立ち止まっている時間なんてありませんよ」。 「あなたは何のプロですか?」この問いかけは、現在の片山先生の原動力でもあります。「私は、患者さんが本気で行動してくれるように導くプロになる!と口にしていますし、そんな人を育てたいと考えています」。現在片山先生は、各地で開催されるセミナー活動や、ご自身が主宰する「CASKアカデミー」等の活動を通し、覚悟を持って仕事に取り組み、患者さんを守るプロチームの一員となれる人材の育成に力を注いでいらっしゃいます。 夫と二人、夏の旅行 目的を絞り、ボーッと過ごす旅。昨年は、ハワイ島のケラウエア火山へ。赤い溶岩を見たくて訪れたら、そのパワーに圧倒!思わず言葉を失っていました。 出張のマストアイテム 出張に欠かせないのが、マスク・のどあめ・入浴剤と、このヘッドフォン。好きな音楽にどっぷりと浸り気分転換しています。 いいお酒との出会い出張先での密かな楽しみのひとつは、地元で育まれたおいしい日本酒との出会い。お気に入りの錫のぐい飲みで味わっています。

著者片山 章子

フリーランス歯科衛生士

略歴
  • 1991年 福井歯科専門学校歯科衛生士科卒業
  • 1998年 結婚を機に上京後、複数の歯科医院に勤務
  • 2005年 フリーランスとして活動開始
  • 2016年 CASKアカデミー人材育成開発プロジェクト始動
片山 章子

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