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歯学部の偏差値・国家試験合格率・学費別のランキング【2021年版】

歯学部の偏差値・国家試験合格率・学費別のランキング【2021年版】
歯学部の偏差値・国家試験合格率・学費別のランキング【2021年版】
歯学部への進学を検討している方は「どの大学に歯学部があるのか」「偏差値はどのくらいなのか」などをリサーチされていらっしゃることと思います。
本記事では、歯学部の概要から、歯学部を設置している大学とその偏差値、さらには国家試験合格率や学費などを解説します。

 

歯学部・歯科大学とは

歯学部・歯科大学とは、歯をはじめとした口腔医学・医術を学ぶための学部・大学です。 学ぶ内容は歯の治療や矯正、加工など多岐にわたり、歯科医師を目指す方を中心に、歯に関連する職種を目指す方なども入学します。 歯科医を目指す場合、1・2年次に教養を学び、3・4年次で歯学に関する専門科目を主に学びます。 4年を終えた時点で歯科医の国家試験の受験資格自体は得られますが、歯科医になるには最低でも1年の研修を経なければなりません。 そのため、歯学部は6年制となっており、5・6年次で臨床実習を行います。 その後国家試験を受け、合格すると歯科医師になれます。 ただし、歯科医の国家試験は合格率※が高いわけではないため、中には不合格になる方もいます。 ※第113回歯科医師国家試験(2020年2月実施)の合格率は65.6% 不合格になった場合、卒業後に再度国家試験を受験するのが一般的です。  

歯学部・歯科大学の偏差値や入学倍率はどのくらい?

歯学部や歯科大学の偏差値はさまざまで、偏差値60〜40ほどです。 倍率に関しては、文部科学省が各⼤学⻭学部の倍率を毎年発表しており、令和2年だと国立大学3.26倍、公立大学2.96倍、私立大学2.16倍という結果でした。 倍率から見ると、私立大学が合格しやすいといえます。 【参考】各大学歯学部歯学科の入学状況及び国家試験結果等  

医学部と分かれている理由は?

歯学部と医学部は確かに、どちらも医療に関わる学問ですが、両者は別の学部に分けられています。 理由としては、歯科治療では他の診療科と連携したうえで治療を行うことはほとんどないことが考えられます。 医学も歯学も医療を提供するという点では同じですが、対象とする領域に違いがあるため、分かれているものと推測できます。

日本にある歯学部を有する大学・歯科大学一覧

令和2年度現在で歯学部を有する大学は国立大学が11大学、公立大学が1大学、私立大学が17大学の計29大学存在します。  
国立大学 北海道大学、東北大学、東京医科歯科大学、新潟大学、大阪大学、岡山大学、広島大学、徳島大学、九州大学、長崎大学、鹿児島大学
公立大学 九州歯科大学
私立大学 北海道医療大学、岩手医科大学、奥羽大学、明海大学、東京歯科大学、昭和大学、日本大学、日本大学(松戸歯学部)、日本歯科大学(生命歯学部)、日本歯科大学(新潟生命歯学部)、神奈川歯科大学、鶴見大学、松本歯科大学、朝日大学、愛知学院大学、大阪歯科大学、福岡歯科大学(口腔歯学部)
日本で歯学を学ぶ場合、上記のいずれかの大学に入学するのが一般的です。 そのため、選択肢は他の学部に比べると決して多くはないといえるでしょう。

国公立大学歯学部の偏差値ランキング

ここでは、各予備校が発表しているデータを元に、国公立大学歯学部の偏差値ランキングを紹介します。
順位 大学 偏差値
1 大阪大学 61.7
2 東京医科歯科大学 61.3
3 長崎大学 61
4 九州大学 60.3
5 広島大学 60
6 徳島大学 59.3
7 東北大学 59.2
8 北海道大学 58.8
9 岡山大学 58.3
10 新潟大学 57.3
11 九州歯科大学 57.2
12 鹿児島大学 56.8
【参考】国公立大学歯学部偏差値ランキング – 大学受験プラス ※先述のとおり偏差値は変動する可能性があり、予備校によっても数値が異なります。 あくまでもこちらのランキングは参考程度にとどめておいてください。

私立大学歯学部の偏差値ランキングと各特徴

続いては、私立大学歯学部の偏差値ランキングを紹介します。
順位 大学 偏差値
1 東京歯科大学 54
2 昭和大学 53.3
3 日本歯科大学 51
4 日本大学 49.7
5 大阪歯科大学 49.7
6 愛知学院大学 47.2
7 日本大学松戸歯学部 46.8
8 明海大学 46.5
9 北海道医療大学 45.5
10 福岡歯科大学 45.2
11 日本歯科大学新潟生命歯学部 44.8
12 岩手医科大学 44
13 朝日大学 42.5
14 神奈川歯科大学 42
15 松本歯科大学 41.7
16 鶴見大学 40.3
17 奥羽大学 39.8
【参考】私立大学歯学部偏差値ランキング - 大学受験プラス

歯学部・歯科大学の国家試験合格率ランキング

歯学部・歯科大学を卒業するだけでは歯科医師になることはできません。歯科医になるには国家試験に合格する必要があります。 令和2年3月 16 日に厚生労働省から発表された「第 113 回歯科医師国家試験の学校別合格者状況」によると、歯科医の国家試験出願人数は既卒者を含めて全体で3,798名(受験者数は3,211名)。 合格者数は 2,107 名、合格率は65.6%でした。 厚生労働省では、大学別の合格率も発表しており、合格率ランキングは次のとおりです。 国公立大学
順位 大学 合格率
1 東京医科歯科大学 96.1
2 北海道大学 86.4
3 大阪大学 85.7
4 九州歯科大学 82.4
5 東北大学 82.1
6 岡山大学 80.4
7 広島大学 78.5
8 新潟大学 76.0
9 鹿児島大学 73.0
10 九州大学 70.0
11 徳島大学 69.2
12 長崎大学 63.2
私立大学
順位 大学 偏差値
1 東京歯科大学 96.4
2 昭和大学歯学部 77.6
3 岩手医科大学歯学部 70.8
4 日本歯科大学新潟生命歯学部 (日本歯科大学新潟歯学部を含む) 68.1
5 神奈川歯科大学 66.7
6 日本大学松戸歯学部 66.3
7 日本歯科大学生命歯学部 66.2
8 大阪歯科大学 66.5
9 日本大学歯学部 65.7
10 北海道医療大学歯学部 (東日本学園大学歯学部を含む) 62.5
11 愛知学院大学歯学部 62.0
12 松本歯科大学 61.5
13 朝日大学歯学部 (岐阜歯科大学を含む) 61.5
14 明海大学歯学部 (城西歯科大学を含む) 53.4
15 鶴見大学歯学部 47.7
16 福岡歯科大学 41.0
17 奥羽大学歯学部 (東北歯科大学を含む) 36.7
ランキングからわかるとおり、基本的には私立よりも国公立の方が合格率は高いですが、東京歯科大学のように国公立と比較してもトップクラスの合格率を誇る私立大学もあるほか、私立の上位に位置する大学は国公立並みの合格率であることがうかがえます。

歯学部・歯科大学の学費ランキング

歯学部や医学部などの医療系の学部の学費は、他の学部と比べて高額な傾向にあります。 また歯学部・私学大学に限って言うと、国公立の大学間では大きな差はありませんが、私立となると大学によって学費に大きな違いが生まれます。 私立大学の歯学部における学費ランキングは次のとおりです。  
順位 大学 学費例(万円)
1 大阪歯科大学 3,229
2 東京歯科大学 3,214.2
3 日本大学歯学部 3,160
4 日本歯科大学新潟生命歯学部 3,141.5
同列4 日本歯科大学 3,141.5
6 日本大学松戸歯学部 2,950
7 愛知学院大学 2,874.1
8 岩手医科大学 2,800
9 鶴見大学 2,790
10 福岡歯科大学 2,700
同列10 神奈川歯科大学 2,700
12 松本歯科大学 2,528
13 北海道医療大学 2,460
14 昭和大学 2,450
15 奥羽大学 2,155
16 明海大学 1,931.2
17 朝日大学 1,888
【関連】医学部と歯学部 - 医学部偏差値比較ランキング 最も安い朝日大学でも6年間で1,800万円以上の学費が必要となり、大阪歯科大学や東京歯科大学などは3,000万円以上が必要になるなど、非常に高額だといえます。

まとめ

今回は、大学の歯学部に関して、歯学部が設置されている大学から偏差値、国家試験の合格率、学費などについて解説しました。 歯学部が設置されている大学自体が多くないため、選択肢は限られますが、学費やカリキュラムなどご自身の希望する項目に合わせて進学先を検討されてみてください。 国家試験の合格率自体は国公立大学の方が高い傾向にあるため、歯科医になりたいという夢を持っている方は、まずは国公立大学を目指してみてはいかがでしょう。

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