現在、歯科医院で一番多い悩みは、なんといっても「採用」ではないでしょうか。 どの採用媒体に出してもなかなかよいスタッフが集まらないのが現状でしょう。 しかし、「採用」を考えるよりも先にしなければならないことがあります。 それは、「職場環境の整備」です。 これからも歯科医院の採用はますます厳しくなりますので、採用を考える前にまずは「辞めない職場作り」を考えなければならないと思います。 われわれのお客様でも、業績の上がっている医院は勤続年数の長いスタッフが多いという特徴があります。 また、われわれの事務所でも、定着率のよかった年は業績が伸びています。 それでは、「職場環境の整備」とはいったい何をしなければならないのでしょうか。 職場環境の整備にはいろいろありますが、私の事務所で実践している事例をご紹介いたします。 まず、「有給休暇の取得の届出を受理する時にムスッとしない」ということです。 有給休暇は、社員数の少ない中小企業ではなかなか取ることができないのが現状でしょう。 また、有給休暇を取得することには、社員もそれなりの勇気が要ります。 勇気を出して有給の申請をしたときに、院長がムスッとした顔をするとやはり社員はとても気まずいと思うものです。 有給休暇の届出があれば、ぜひにっこりと笑って受理しましょう。 どうせ休んでもらうのなら、気持ちよく休んでもらうのが大切ですね。
著者山下剛史
税理士法人キャスダック
税理士・行政書士・CFP税理士
<経歴>
顧問先が100%歯科医院という専門特化型の税理士事務所。
「歯科医院のキャッシュの最大化」をモットーに、医院の節税・数値分析、キャッシュフロー改善コンサルティングなど税務会計の枠を超えた幅広いサービスを展開。
2016年現在、約50%のクライアントが売上8,000万円以上を達成している。
数多くの開業も手がけ、開業して数ヶ月でレセプト300枚を達成するクライアントも多数。
クライアントには開業して間もない30~40代のやる気にあふれた先生が多く、歯科医院のパワーパートナーとして関西・関東を中心に活躍している。
主な著書に「利益を出す経営の極意」「キャッシュ最大化計画」「あなたの歯科医院を90日で成功させる」「スタッフのヤル気が歯科医院を発展させる」「歯科医院にお金を残す節税の極意」(ともにクインテッセンス出版)がある。
税理士法人キャスダック
http://www.dentax.jp/