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東京デンタルショー MRレポート

2017/11/22 歯科NEWS

2017年東京デンタルショーでの様子

2017年11月11日・12日の両日、東京ビッグサイトにて「東京デンタルショー2017」が開催されました。
すでにTV報道や新聞、インターネットなどの記事にも取り上げられたため、ご存知の方も多いと思いますが、日本のデンタルショーにおいて初披露となる「MRを活用した歯科治療シミュレーションシステム」のデモンストレーションが株式会社モリタの展示ブースで2日間行われました。
今回は、その様子をレポートしたいと思います。

ちなみにMR(Mixed Reality:複合現実)とは、AR(Augmented Reality:拡張現実)とVR(Virtual Reality:仮想現実)を融合したものだそうです。
ARとは「人間が見ている現実世界にデジタル情報を付加する」こと、VRとは「デジタル空間に現実にはないモノを映し出し、本物であるように感じさせる」こと。
つまりMRは「デジタル空間に現実世界を取りこみ、あたかも現実世界に現実にはないモノを映し出し、本物であるように感じさせる」こととなるようです。


両日あわせて数回行われたデモンストレーションは、いずれも立見でブース外にも人が溢れている状態でした!


ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)越しに見た様子


MRを活用した歯科治療シミュレーションシステムの概要

顎模型上の歯牙に映し出された歯髄のイメージ

この世界初のMRを活用した歯科治療シミュレーションシステムは、歯科医師の窪田努先生と芳本岳先生の監修のもと、株式会社モリタとソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社が開発したものです。


窪田努 先生
芳本岳 先生
MRを活用した歯科治療シミュレーションシステム デモンストレーションは、カッコいいオープニングムービーから始まりました! オープニングムービー

ドイツ、ケルンIDSの時のデモンストレーションの様子

2017年3月にドイツのケルンで開催されたIDS(International Dental Show)において、このMRシステムが世界で初めて披露された時の様子や、このシステムの概要をプレゼンテーションされたあと・・・

再び・・・2017年東京デンタルショーでの様子

模型上に、歯根や歯髄、歯槽骨、下歯槽管が映し出され、3次元的に移動してもイメージが追随されていました。

模型しか置かれていない診療台に患者さんのイメージが映し出されていました。

患者さんの情報も空間に映し出されています。

まずはエンド治療のデモンストレーションです。

続いてはインプラントのデモンストレーションです。

トライオートZX2を用いた根管形成のデモンストレーションの様子 トライオートZX2を用いた根管形成のデモンストレーションの様子

これからの歯科医療にも以前では考えられなかったような最新・先進の技術がますます取り入れられていくことと思います。 今回のシステムは、まず歯学教育現場で行われる歯科治療のトレーニング用として実用化を目指すということですが、将来的に治療への活用が実現すれば、見えない部分が可視化でき尚且つ数値化されることで術式の規格化への発展が望めます。 実際に臨床で使用するには医療機器の承認を受ける必要があり、まだまだ解決すべき課題や改良の余地もあるようですが、患者さんにより良い治療をするために新しい技術が普及していくことは楽しみですね! 今後の開発にも期待したいと思います! ちなみに12日には医療VR事業の第一人者で現役外科医の杉本真樹氏が見学に来られたそうです! 杉本真樹 先生(左から二人目)、窪田努 先生(一番右)



記事編集:デンタルライフデザイン編集部