この写真をご覧ください。 先生ならどのように診断されますか? 一見、口内炎のようにも見えますが、実は「舌潰瘍性病変」という口腔がんに罹患した症例です。こちらは、「舌白板症」という口腔がんに罹患した症例です。 口腔がんにはいくつかの種類がありますが、罹患率、死亡率ともに増加傾向にあります。そのなかで舌がんが占める割合は最も高くなっています。口腔がんは診断が難しく、経過観察の間にみるみる進行し、転移など重症化してしまうケースもあります。口腔がんも他のがんと同様に早期発見・早期治療が有効と言えるでしょう。 口腔がんと口内炎を見極めるポイントはいくつかあり、MORITA Forum Webinarでは複数の症例を供覧しながら、私たちが日々の臨床で培ってきたノウハウをご紹介いたします。さらに、私が勤務する昭和大学頭頸部腫瘍センターで行われた口腔がんの手術内容についてもお伝えします。歯科の先生方にもぜひご覧いただき、日々の診療にお役立ていただければ幸いです。
MORITA Forum Webinar 2020の詳細はこちら 櫛橋先生関連記事: 耳鼻咽喉科医から見た医科歯科連携不良な補綴装置が口腔がんの原因に!?頭頸部がんと歯科との関係性を探る Vol1 耳鼻咽喉科医から見た医科歯科連携不良な補綴装置が口腔がんの原因に!?頭頸部がんと歯科との関係性を探る Vol2
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“経過観察が命取りに!?”耳鼻咽喉科医から見た「口腔がんと口内炎を見極めるポイント~早期発見と予防の方法について~」
著者櫛橋 幸民
昭和大学 医学部 耳鼻咽喉科学講座 講師
昭和大学 頭頸部腫瘍センター
略歴
- 平成11年4月 慶應義塾大学経済学部入学
- 平成12年4月 聖マリアンナ医科大学医学部入学
- 平成18年3月 聖マリアンナ医科大学医学部卒業
- 平成18年4月 昭和大学初期臨床研修センター所属
- 平成20年4月 昭和大学横浜市北部病院 耳鼻咽喉科 員外助教
- 平成24年4月 小田原市立病院 耳鼻咽喉科 医員
- 平成26年4月 小田原市立病院 耳鼻咽喉科 医長
- 平成26年8月 山梨赤十字病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 平成27年7月 昭和大学 医学部 耳鼻咽喉科学講座、昭和大学 頭頸部腫瘍センター 助教
- 平成28年4月 昭和大学 医学部 耳鼻咽喉科学講座、昭和大学 頭頸部腫瘍センター 講師
- 平成29年4月 昭和大学 歯学部 口腔外科学講座 口腔腫瘍外科学部門 兼任講師