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歯科医院が集客(集患)するための方法とは?
歯科医院の現状と差別化のコツも解説

2019/11/8 歯科医院経営

人口が減少し、さらなる高齢化が進行していくなか、継続的に患者さんを集患することは歯科医院にとって最も重要な課題です。
ここでは歯科医院が置かれている状況とこれからの時代に合わせた集患のコツを紹介します。

歯科医院の集客の悩み

歯科医院はコンビニよりも多いと言われているなか、歯科業界は厳しい状況に置かれています。 これからの日本において、各歯科医院では積極的に集患し、売り上げを立てていかなければ経営は成り立ちません。

歯科医院経営の難しさ

近年、歯科医院は増加し続けており、平成30年には68,613件にのぼりました。 その一方で、34歳までの年代においては平成5年以降、う蝕の数が減少し続け、2018年には過去最大の23件の歯科が倒産してしまいました。 この数字が物語っているように、今までと同じような単純なう蝕治療だけでは経営が難しくなってきます。 【出典】 医療施設調査 - 厚生労働省 平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要 - 厚生労働省 医療機関の倒産動向 - 帝国データバンク

初期投資額の大きさ

歯科医院を開業するには、機材や内装など最低でも4,500万円が必要といわれています。 さらに、物件を新しく作って開業する場合だと必要な額は1億円にものぼります。 最低必要額の4,500万円を15年で返すとしても、最低毎月25万円の支払いをしなければなりません。 歯科衛生士や歯科助手の人件費も考えると、患者さんが少なければ売り上げよりも支払う額の方が大きくなり、赤字になってしまいます。

歯科医院の効果的な集客方法

歯科医院の経営を成り立たせるためには、一時的でなく安定して集患する必要があります。 ここでは安定した集患を得るためにはどのような手段があるかをご紹介します。

ホームページ

多くの人がスマートフォンを持っている現在、どんな場所でも初めて行く場所についてはネット検索を行うという人が増えています。 自身の医院のホームページを開設し、歯科医院を探している人に閲覧してもらえるような対策をしておきましょう。

チラシ

新しく歯科医院を開業するとき、地域の人に歯科医院ができることをお知らせするためにチラシを配ることも集患につながります。 しかし頻繁にチラシを配る歯科医院はあまりなく、多くの歯科医院は新規開業のときにだけチラシの配布を行います。

広告

治療がいったん始まると、歯科医院には頻繁に通わなければなりません。 そのため、歯科医院を選ぶ基準としては家からの通いやすさ、近さの優先順位がとても高くなっています。 そこで効果的なことは、地域に密着したフリーペーパーや、回覧板の表紙などに広告を掲載することです。 もちろん新聞広告などでの大々的な宣伝も効果的ですが、配布される部数がかなり多いため、とても高額な費用がかかってしまいます。 しかも、歯科医院が見ることのできる患者さんの数はどうしても限られるため、大規模な広告を打ってたくさんの問い合わせが入ったとしても、それが予約に繋がらなければ意味がありません。 狭い地域に密着した媒体での広告掲載はコストパフォーマンスもよく、効果的といえます。

看板

看板広告を出す効果は見た人の潜在意識に医院の名前を刷り込むことができるという点です。 今は歯が痛くなくても、いざ歯が痛くなったときに「あの辺りに歯科医院があるのを看板で見たから、そこに行ってみよう」と思い出させるきっかけとなります。 すぐに効果は現れないケースも多いですが、見込み客づくりに効果的です。

口コミ

ここまでお金を支払って広告を出すという集患方法を紹介しましたが、何よりも効果的なことは信頼できる人からの口コミです。 実際に行ってみないとどんな治療をされるか、どんな先生がいるのか分かりづらい歯科医院の場合は、より顕著に口コミや紹介が効果的といえます。 口コミを増やすためには、毎日の診療を丁寧に、目の前の患者さんに対して誠心誠意心のこもった治療をしていくことが大切です。そのほか、信頼関係のある常連患者さんに書き込み協力を促してみてもいいでしょう。

MEO対策

地域密着型の宣伝をするにあたり、MEO対策も効果的です。 MEO(Map Engine Optimization)とは、検索エンジンでGoogle Mapを上位表示させることです。 例えば「地域名+歯医者」で検索すると、検索結果のはじめにGoogle Mapの枠が表示されるかと思います。 Google Map上には検索した地域と近隣の歯科医院が表示されるため、近隣に住む患者さんの来院を期待できます。

他の歯科医院と差別化するには?

近隣の他の歯科医院に負けずに集患するためには、差別化が重要なポイントとなります。 患者さん自身もインターネットでさまざまな情報を集めることができる現在、毎日ただ診療をこなしていくだけでは新患を増やしていくことはできません。 どのような点で差別化を図ることができるでしょうか。

自費診療への注力

歯科は、内科や眼科よりも診療時間が大きく取られます。 そのため保険診療だけでは収益性が低く、頑張ってたくさんの患者さんを診ても売り上げに上限があります。 歯科医院を安定して経営するためには、保険診療だけでなく自費診療にも力を入れ、他院との差別化を図るべきです。 ただし、やみくもにセラミックなどの数万円する高い素材をすすめたりすると、患者さんに敬遠されかねません。 自費診療に力を入れるのであれば、患者さんが自主的に自費治療を選択してくれるような話し方をドクターやスタッフが身につける必要があります。

予防歯科の強化

う蝕有病率は年々低くなっており、数十年後にはう蝕の治療だけでは歯科の経営は立ち行かなくなることが予想されます。 今のうちから予防歯科を強化し、う蝕がなくても定期的に通ってもらえる医院づくりをしましょう。 定期検診を受けてもらうことで、数ヶ月先の予約まで取ることができ、安定した集患につなげることができます。 ただし、予防歯科には歯科衛生士の存在が欠かせないため、歯科衛生士の採用を強化する必要があります。

土日や夜間の診察

共働き世帯の増加や再雇用の拡大で平日仕事をしている人が増えているなか、土日でもやっている歯科を選ぶ人が増えています。 他の歯科医院が閉院している土日や夜間にも診療することで差別化を図ることができ、多くの患者さんを受け入れることができます。 複数ドクターを雇い、診療体制を確保することも視野に入れましょう。

小児歯科

小児歯科専門の歯科医院でなくても、特にオープンしはじめのうちは子どもの歯の診療を積極的に行うべきです。 子どもを中心として、親や祖父母も新規の患者さんとして集めることが可能です。 小児歯科も積極的に行なっている医院であることをアピールするために、キッズスペースを外から見える場所に設計するなどの方法も効果的です。

保育士の採用

子育て中のママにとって、小さい子どもを連れて歯科医院にいくことは難しいため、定期的に歯科医院に通うことはとてもハードルが高いと言えます。 しかし、妊娠中は麻酔ができないためう蝕の治療ができず、出産を無事終えて子育てをしているママの中には、子供を預けて歯科医院に通いたいと考えている人が多くいます。 歯科医院に行きたいが、子どもを預けられずに子育てに日々追われているうちに、どんどんう蝕がひどくなっていってしまったというケースも少なくありません。 そこで、歯医者側が保育専門スタッフを配置し、小さい子連れでも安心して治療が受けられるような環境づくりをすることで、子育て中のママに選ばれる歯科医院として差別化を図ることが可能となります。

歯科イベントの開催

歯科医院主導で地域に向けた講習会などのイベントを実施することも医院のPRとなります。 ファミリーが多い地域なら子どもの歯磨き講習を開いたり、若い世代が多ければホワイトニングのお試し会を開いたりといったように、さまざまな世代の患者さんと接点をもつ機会を設けることができます。 イベント自体には収益はなくても、集患手段のひとつとして考えましょう。

まとめ

先述したとおり、歯科医院を取り巻く現状は厳しいといえますが、集患方法や他院との違いを見直すことで安定した経営を目指すことが可能です。 歯科医院経営の現実と再度向き合い、今回ご紹介した方法を取り入れていただくことをおすすめします。