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「リース」と「ローン」はどちらが有利?

「リース」と「ローン」はどちらが有利?
「リース」と「ローン」はどちらが有利?
お客様からよくいただくご質問に、「リースとローンはどちらが有利か?」
というものがあります。

リースとローンは、支払方法は非常によく似ていますが、実はまったく異なった取引です。

リースとは簡単にいうと、リース会社から器械設備などを「レンタル」することです。
そのため、器械などの設備の所有権はリース会社にあります。

これに対して、ローンは日本語に直すと「融資」のことで、融資を受けて
器械設備を購入することを一般的にローンと呼びます。

ローンの場合、金融機関から融資を受けることと同じ意味合いですので、
取得した資産は減価償却で経費(損金)になっていきます。


では、リースとローンはどちらが有利なのでしょうか?

まず、毎年経費にできるスピードですが、定率法を使っている場合には、
契約が同じ期間であればリースよりもローンの方が早く経費化できます。
なぜなら、定率法であれば、最初の年度にたくさん経費計上が可能だからです。

また、器材などの所有権はリースの場合はリース会社にあるのに対して、
ローンの場合は購入した法人や個人に帰属します。

リースの場合には、終了後に使い続けるには、再リース料を支払ったり、
買取りをしないといけなかったりと余分な経費が出てしまいます。

歯科医院では、耐用年数を超えても使えるような器材が多いので、一般的には
リースよりもローンを選んだ方が有利になることが多いように思います。

著者山下剛史

税理士法人キャスダック
税理士・行政書士・CFP税理士

<経歴>

顧問先が100%歯科医院という専門特化型の税理士事務所。
「歯科医院のキャッシュの最大化」をモットーに、医院の節税・数値分析、キャッシュフロー改善コンサルティングなど税務会計の枠を超えた幅広いサービスを展開。
2016年現在、約50%のクライアントが売上8,000万円以上を達成している。
数多くの開業も手がけ、開業して数ヶ月でレセプト300枚を達成するクライアントも多数。
クライアントには開業して間もない30~40代のやる気にあふれた先生が多く、歯科医院のパワーパートナーとして関西・関東を中心に活躍している。
主な著書に「利益を出す経営の極意」「キャッシュ最大化計画」「あなたの歯科医院を90日で成功させる」「スタッフのヤル気が歯科医院を発展させる」「歯科医院にお金を残す節税の極意」(ともにクインテッセンス出版)がある。


税理士法人キャスダック
http://www.dentax.jp/

山下剛史

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