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しくじり先生の小児歯科 その19 言葉がけよもやま話

しくじり先生の小児歯科 その19 言葉がけよもやま話
しくじり先生の小児歯科 その19 言葉がけよもやま話
不安な顔をしながら入室し、局所麻酔をした途端に泣きだしそうになる子どもがいる。
刺入の瞬間に良い言葉がけができず、結果的に大泣きさせてしまうことがある。
言葉がけ次第で、以後の診療が“簡単に処置が終わる”か“泣いて暴れて大騒ぎ”になるか大きく変わる。



すなわち子どもが“天国道を歩む”か“地獄道に落ちる”かの大きな分岐点となる。
一度、地獄道に陥いると以後の処置はたいへんだ。
歯科医療従事者も地獄道に陥ることとなる

さて、ここで問題だ。



子どもに麻酔をする時、読者はどのような言葉がけをしているだろう?

ちょっと考えていただきたい! ~シンキングタイム~

よく聞く言葉の一つに“痛くないよ~”がある。



しかし子どもは、“痛くないよ~”と言われながら、予防接種を打たれてきた。
従って“痛くないよ~”は、“これから注射をする”と受け取るかもしれぬ。
だから泣き出すかもしれぬ。
“怖くないから”という言葉も同様だ。

また保護者が“痛くないよ、痛くないからね!”と興奮して言うほど、子どもはよく泣く。
“痛みをイメージする言葉”は、子どもの心にマイナスに作用することがわかる。
では、どのような言葉がけが良いのだろう?

著者岡崎 好秀

前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授

略歴
  • 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
  • 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
所属学会等
  • 日本小児歯科学会:指導医
  • 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
  • 日本口腔衛生学会:認定医,他

歯科豆知識 「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!


岡崎 好秀

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