2月に入り、この冬2回目のインフルエンザ警報が発令されている。 現在、「しくじり先生の小児歯科」を連載しているが、急遽インフルエンザ予防について述べることにする。 さて、インフルエンザに感染すると、自分がたいへんなだけでなく、スタッフや患者さんにも迷惑をかける。 しかし筆者は、10数年来感染していない。 それは“鼻うがい”のおかげだと考えている。 朝、軽い喉の痛みが喉にあっても、行うと昼頃には消えているのだ その理由について考えてみよう。 起床時、喉(中咽頭)に痛みがあると、うがい液で消毒する。 しかし、薬液は本当に痛みのある場所に当たっているだろうか? 少し違うような気がしてならない。 実際、耳鼻科医の話では、患者が喉の痛みを訴えても、その部位が特定できないという。 それは“関連痛”のためであり、90%は上咽頭に炎症があるという。(注1) さて鼻腔から入った空気は、咽頭後壁に当たり、急に下方に向きを変える。 そのため塵や細菌が停滞しやすい場所となる。 高速道路に例えると,急カーブで速度を落とす地点である。 すなわち、渋滞発生ポイントといえる。そのため上咽頭に咽頭扁桃が存在する。 しかし、この関所が破られると細菌・ウイルスが増殖する。 そのため、喉の痛みが初発症状となる インフルエンザなどの検査時に、長い綿棒を鼻に挿入するのはこのためだ。 しかし、ここは“うがい”で洗浄できない。 そこで登場するのが、“鼻うがい”なのである。
注1:杉田麟也:上咽頭炎の診断方法と治療:細胞診による病態の把握、口腔・咽頭科23(1)23-35、2010. 注2:フローサイナスケア https://do.dental-plaza.com/search/item/detail/id/6007820000/?_ga=2.18527929.1411367775.1596951386-852101757.1582517816
著者岡崎 好秀
前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
略歴
- 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
- 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
- 日本小児歯科学会:指導医
- 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
- 日本口腔衛生学会:認定医,他
歯科豆知識
「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
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