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しくじり先生の小児歯科 その47 タービンの音に対する閾値をあげる

しくじり先生の小児歯科 その47 タービンの音に対する閾値をあげる
しくじり先生の小児歯科 その47 タービンの音に対する閾値をあげる
小児に麻酔をしラバーダムを装着した。
ここまでは上手にできた。
しかし、タービンで削ろうとすると急に泣き出した。
さて、どうしてだろう?
そこには理由があるはずだ。
まずこの点について考えよう。

考えられることは、
1:急にタービンの音が聞こえたので驚いた。
2:まだ麻酔が充分に効いていなかった。


この場合、まずタービンの音に慣れさせることが必要だ。
以下、練習の手順を紹介する。

1:アシスタントは、小児に鏡を左手で保持させ見せながら、右手はお腹の上に誘導する。

2:「もし虫さんが暴れたら(痛かったら)手を上げれば、止めるからね。」と伝える。

3:「これから手を上げる練習をしよう!」と言って、口腔内でタービンの空回しをする。

4:「手を上げてごらん!」と言って手を上げさせる。

手を上げたら、タービンとバキュームを止め顔から離す。

5:そしてもう一度、右手をお腹の上に置くように伝える。
6:「上手にできた!もう一度練習をしよう!」と伝える。
7:再度、「手を上げて!」と伝え、上げたらタービンを止める。
8:こうして、3回目でタービンにより切削を開始する。


以上の様に、タービンの音を繰り返し聞かせることで、音に対する閾値が上がる。
同時に、手を上げたら止めてくれることを理解し小児との信頼関係が深まる。


続く

著者岡崎 好秀

前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授

略歴
  • 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
  • 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
所属学会等
  • 日本小児歯科学会:指導医
  • 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
  • 日本口腔衛生学会:認定医,他

歯科豆知識 「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!


岡崎 好秀

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