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認定歯科衛生士とは?合格率・難易度や取得メリット、
取得手順や資格の種類を解説

2020/12/11 歯科医院経営

歯科衛生士が取得できる資格の一つ『認定歯科衛生士』。
日本歯科衛生士会が中心となり、外部機関と連携しながら、試験や認定を行っています。
多岐にわたる専門分野において歯科衛生士のスキル・知識を認め、現場に活かしてもらうことを目的とした資格で、良い医療の提供につなげることができます。

今回は、認定歯科衛生士の概要や合格率、取得の流れ、資格の種類などを解説します。

 

認定歯科衛生士とは?合格率や難易度は?

認定歯科衛生士とは、ある専門分野において卓越した技術や知識を有し、業務レベルで活かすことのできる歯科衛生士の資格です。 教育機関や現場での学びに止まらず、最新の技術・知識にアップデートし続けるために役立つでしょう。  

認定歯科衛生士の数や歯科衛生士に対する割合

認定歯科衛生士の全体数は情報が発表されていないため、日本歯周病学会の認定歯科衛生士を参考に紹介します。 同会の公式発表によると、認定歯科衛生士の数は全国で約1,200名にのぼります。 申請者数は年度によってばらつきがあり、年間で約30名〜250名で、合格率は80%〜90%あたりを推移しています。

【引用】認定歯科衛生士とは|日本歯周病学会

認定歯科衛生士の資格を取るメリット

認定歯科衛生士の資格を取得するメリットとしては、給料アップとキャリアアップの二つの側面が挙げられます。  

給料アップ

勤務する歯科医院の待遇によりますが、現場で活かせる歯科衛生士の資格を評価されると、昇級につながる可能性があります。 資格の直接的な評価だけでなく、資格を持つことでできる業務の範囲が広がり、他の歯科衛生士との差別化も可能です。 任せられる業務が増えれば、いずれは役職者になることができ、立場に応じた給料を受け取ることができるでしょう。  

キャリアアップ

歯科衛生士としてのキャリアアップを目指すなら、資格の取得が役立ちます。 自分が興味のある専門分野があるなら、認定資格を取得することで、その知識・スキルを磨くことができるでしょう。 一般的な歯科医院で経験を積み、資格を取得した上で、その専門分野に特化した歯科医院へ転職することもできます。 【関連】歯科衛生士におすすめの資格13選!取得メリットやスキルアップの条件を解説

認定歯科衛生士資格の取得手順

認定資格衛生士の資格を取得するには、次の条件を満たす必要があります。 【各認定共通の基準】 ・生涯研修制度専門研修で2コース、30単位以上修得していること(各コースの基準による) ・歯科衛生士業務経験が3年以上(内、各認定分野の実務経験が1年以上) ・歯科衛生士教育における実務経験は、専任教員として認定分野において学生教育を1年以上行っていること これらの条件を満たすと、申請資格を得られます。 資格の取得を申請後、各コースで指定される試験を受け、理事会の審査に移ります。 その後の合否発表で無事合格できれば、『認定証』の交付に至り、資格の取得完了です。

日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士の資格種類

日本歯科衛生士会の認定歯科衛生士の資格は、『認定分野A』と『認定分野B』、『認定分野C』の3つに分かれます。 【認定分野Aの種類】 ・生活習慣病予防 ・摂食嚥下リハビリテーション ・在宅療養指導・口腔機能管理 ・糖尿病予防指導 ・医科歯科連携・口腔機能管理 ・歯科医療安全管理 【認定分野Bの種類(他学会と連携しながらの試験・認定)】 ・障害者歯科 ・老年歯科 ・地域歯科保健 ・口腔保健管理 ・う蝕予防管理 認定分野Cは、分野Aまたは分野Bで1分野以上認定を受け、諸条件をクリアすると、認定証を交付されます。 ここでは、メインとなる認定分野Aの認定歯科衛生士の資格について解説します。  

生活習慣病予防 認定歯科衛生士

特定保健指導や食生活改善指導など、主に食事の生活習慣病予防の治療や知識を身に付けるための認定制度です。 【認定を申請するために必要な条件】 ・生涯研修制度専門研修を2コース、30単位以上修得していること ・歯科衛生士業務経験3年以上(内、実務経験1年以上含む) ・歯科衛生士賠償責任保険へ加入 など 実務経験とは、『企業の従業員向け』『都道府県や市区町村、歯科診療所など』『歯科衛生士教育現場』において、生活習慣病予防の相談・指導・教育などの業務に従事していることを意味します。 口腔に限らず、患者さんの身体を生活習慣病から守りたい方におすすめの認定資格です。  

日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定歯科衛生士

現場で他職種と連携しながら、摂食嚥下のリハビリテーションを行う際に必要な知識・スキルを習得するための認定制度です。 【認定を申請するために必要な条件】 ・1年以上、摂食嚥下障害者への療法、または摂食嚥下リハビリテーションの教育・指導を経験していること ・「摂食嚥下機能療法の基本技術」コースで、15単位を取得していること など 摂食嚥下リハビリテーションの専門性を高めたい方におすすめです。  

在宅療養指導・口腔機能管理 認定歯科衛生士

通院ができない身体障害者や高齢者の方に対し、在宅療養の指導や口腔機能の管理を行うことができる認定資格です。 【認定を申請するために必要な条件】 ・生涯研修制度専門研修を2コース、30単位以上修得していること ・歯科衛生士業務経験3年以上(内、実務経験1年以上含む) ・歯科衛生士賠償責任保険へ加入 など ここでいう実務経験とは、『歯科診療所や病院、介護施設』『保健所、市区町村、在宅』『歯科衛生士教育現場』において、口腔機能の管理や機能向上、教育・指導に携わっていることを意味します。 この認定資格を取得することで、在宅の患者さんが口腔を健康的に保つサポートができるようになるでしょう。  

糖尿病予防指導 認定歯科衛生士

食事の管理を中心に、糖尿病を防ぐための指導ができるようになる認定資格です。 【認定を申請するために必要な条件】 ・生涯研修制度専門研修を2コース、30単位以上修得していること ・歯科衛生士業務経験3年以上(内、実務経験1年以上含む) ・歯科衛生士賠償責任保険へ加入 など 七大生活習慣病の一つである糖尿病の予防は、患者さんの健康を守る上で重要な要素といえるでしょう。  

医科歯科連携・口腔機能管理 認定歯科衛生士

一つの歯科診療所に限らず、病院などの多職種が連携するチーム医療において、連携しながら口腔機能を管理するために役立つ認定資格です。 【認定を申請するために必要な条件】 ・生涯研修制度専門研修を2コース、30単位以上修得していること ・歯科衛生士業務経験3年以上(内、実務経験1年以上含む) ・歯科衛生士賠償責任保険へ加入 など  

歯科医療安全管理 認定歯科衛生士

歯科診療所や病院における医療安全管理についての知識などを養える認定資格です。 【認定を申請するために必要な条件】 ・生涯研修制度専門研修をC特定コースの「a歯科診療所等における医療安全管理対策」で、6単位を以上修得 ・歯科衛生士業務経験3年以上(内、実務経験1年以上含む) ・歯科衛生士賠償責任保険へ加入 など

まとめ

本記事では、認定歯科衛生士の資格の概要について解説しました。 多種多様な分野の資格が登場しているため、ご自分の興味関心に合うものを取得してみてはいかがでしょうか。 また、これらの資格以外に矯正や審美、小児など各学会が認定している認定歯科衛生士資格について知りたい方は、歯科衛生士の資格についてまとめた下記記事をご覧ください。 【関連】歯科衛生士におすすめの資格13選!取得メリットやスキルアップの条件を解説