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歯科衛生士でキャリアアップ・
スキルアップを目指すステップは?
キャリアプランや仕事内容まとめ

2020/10/22 歯科医院経営

単に日々の仕事をこなすだけではなく、長期的な視点で「しっかりとキャリアアップ・スキルアップをしていきたい」と考えている場合、その方法や選択肢が気になりますよね。
実は、歯科衛生士のキャリアアップの選択肢は、専門性を極めたり、フリーランスとして活躍したりと多様です。

今回は、これから歯科衛生士を目指す方にも、現在歯科衛生士として活躍されている方にも分かりやすく、歯科衛生士の業務内容やキャリアアップ、キャリアの選択肢について解説します。

 

歯科衛生士の業務内容

近年では、歯科衛生士の主な仕事である予防にも目が向けられるようになりました。 歯科衛生士に求められる役割は、主に「歯科診療補助」「歯科予防処置」「歯科保健指導」の3つに分けられます。  

歯科診療補助

歯科医師の診療をサポートする業務です。 歯科医師と協力しながら、診療の補助を行い、患者さんの治療を進めます。 歯科衛生士には、「歯を削る」「抜歯を行う」「麻酔注射を打つ」などの医療行為を行うことはできませんが、「歯形をとる」など一部の医療行為は可能です。 また、歯科治療の苦手な患者さんの精神的負担をやわらげてあげることも、歯科衛生士の役割といえます。  

歯科予防処置

歯科予防処置では、患者さんの口腔内を確認し、歯垢や歯石を取り除くクリーニングなどを行います。 健康で長生きするためには、歯がそろって自分の歯で咀嚼し続けることが重要です。 これまで、日本歯科医師会や厚生労働省は、80歳まで20本の歯を残す「8020運動」を推進してきました。 歯を失う主な原因である虫歯や歯周病を防ぐために欠かせない「歯科予防処置」を施すことも、歯科衛生士の業務にあたります。  

歯科保健指導

虫歯や歯周病を防ぐためには、歯科医院で受ける歯科予防処置だけでなく、患者さん自身に行っていただく日頃のケアも大切です。 「歯科保健指導」では、患者さん自身が歯・歯茎のケアを実践するために、指導やサポートを行います。 歯科保健指導を行う患者さんは、歯科医院に来院された方だけではありません。 幼稚園・小学校などの教育機関や介護施設に出向いて、子どもたちの歯磨きや、要介護者の摂食・嚥下訓練などを指導することもあります。

歯科衛生士の仕事・キャリアの魅力

歯科衛生士の仕事・キャリアの魅力について解説します。  

一生続けられる国家資格

歯科衛生士になるためには、国家資格を取得する必要があります。 厚生労働省の2016年の発表によると、働く歯科衛生士の年齢構成は、25歳未満から45〜49歳までそれぞれ10%以上をキープしており、各年代がバランスよく働いていることがわかります。 結婚や出産、育児といったライフイベントを経ても復帰でき、一生続けられる仕事であると言えるでしょう。 【引用】平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 図8 年齢階級別にみた就業歯科衛生士・歯科技工士|厚生労働省  

やりがいがある

歯科衛生士は、患者さんとの距離が近く、コミュニケーションを取りながら進める仕事です。 患者さんの歯がだんだんと良くなっていく様子を見たり、「ありがとう」を言われる機会が多く、やりがいを感じられるでしょう。 口の健康は全身の健康につながるため、患者さんの健康づくりを支える仕事であり、やりがいに繋がります。  

どこでも働ける

歯科衛生士は、医療業界の国家資格で、就職時の求人倍率も高く、就職しやすいことも魅力です。 歯科医院の数はコンビニより多く全国に点在しています。 結婚や出産などで引っ越す場合でも、全国各地で働くことができるでしょう。

歯科衛生士になる方法・キャリアアップ

歯科衛生士になるまでの流れについて解説します。  

1.大学・短期大学・専門学校への進学

独学で学んで国家試験を受けて合格すれば、歯科衛生士になれるわけではありません。 国家資格の受験資格の一つに、「文科学大臣に指定された4年制大学や3年制短期大学、または都道府県知事に指定された3年制歯科衛生士養成所(専門学校)を修了していること」という規定があるからです。 高校を卒業したら、歯科衛生士になれるカリキュラムがある大学や短期大学、専門学校のいずれかへ進学する必要があります。  

2.歯科衛生士の国家試験の受験

受験資格を満たしたら、歯科衛生士の国家試験を受験します。 歯科衛生士国家試験は、毎年1回、2月~3月の日曜日に実施されています。 試験は、マークシート方式で ・歯や口腔の構造・機能 ・歯や口腔の健康・予防 ・疾病の成り立ち〜回復の促進 ・歯科衛生士概論や臨床歯科医学 ・歯科診療補助、歯科予防処置、歯科保健指導に関する業務 など幅広い分野から出題されます。 合格率は毎年90%を超えます。 カリキュラムのある教育機関では、国家試験対策を行っている学校が多く、しっかりと準備をして試験に臨んでいる学生が多いです。  

3.国家資格合格〜免許証の取得

試験に合格したら、そのまま歯科衛生士になれるわけではありません。 国家資格の免許証を交付してもらいましょう。 「一般財団法人歯科医療振興財団」に申請し、歯科衛生士名簿に登録されてから、免許証が交付されます。 免許証の取得後に結婚などで名字が変わったり、本籍地に変更のある場合は、30日以内に名簿の訂正を申請しましょう。 また、一般の歯科医院ではなく、都道府県・市区町村が運営する病院や保健所で働く場合、公務員試験にも合格しなければなりません。  

4.歯科医院での勤務〜キャリアアップ

免許証を交付され、勤務する歯科医院や病院が決まったら、晴れて歯科衛生士の仲間入りです。 研修などを受けながら、一歩ずつ歯科衛生士としてキャリアアップしていきましょう。

歯科衛生士の多様なキャリア選択肢

歯科衛生士として経験を積んだりスキルを磨けば、キャリアの選択肢が増え、自分の好きな働き方を選ぶことも可能です。  

フリーランス

フリーランスの歯科衛生士として働く道です。 歯科医院や病院に勤務する歯科衛生士との違いは、給与制度です。 フリーランスは、固定給ではなく、患者さんを診療した分だけ、歩合制で給与を受け取ります。 複数の医療機関を選べ、時間に融通が効くなど、自由なスタイルで働けるのが魅力といえるでしょう。 まずは歯科医院で経験を積み、早ければ3~4年目でフリーランスになる方もいます。  

認定歯科衛生士

認定歯科衛生士とは、専門性が高い知識・技術を持つ歯科衛生士に対して認められる資格です。 認定には、実務経験などの諸条件があり、研修を受けて取得することができます。 専門領域は、以下を含めさまざまな種類があります。 ・生活習慣病予防 ・摂食嚥下リハビリテーション ・在宅療養指導・口腔機能管理 ・糖尿病予防指導 ・医科歯科連携・口腔機能管理 ・歯科医療安全管理  

ケアマネジャー

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、要介護者が介護保険サービスを受けられるようコーディネートやマネジメントを行うスペシャリストです。 介護や福祉の分野で、歯科の専門性を生かしながらキャリアを築くことができます。 ケアマネージャーになるには、「実務経験5年以上かつ従事日数900日以上」を条件に「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けて、合格する必要があります。  

その他資格の取得

キャリアを変えずとも、歯科衛生士としてスキルアップしていくために資格を取得することもできます。 ・日本歯科審美学会認定士 ・インプラント専門歯科衛生士 ・認定矯正歯科衛生士 などさまざまな資格があります。 「歯科衛生士 資格」の記事は後日公開予定です。

歯科衛生士の多様なキャリアプランを描こう

歯科衛生士のキャリアップ・スキルアップの選択肢が、幅広いことはおわかりいただけましたでしょうか。 どういったキャリアプランを描くかは、ご本人の希望次第です。 ぜひ、まずは情報収集から始め、ご自身の人生プランと併せてキャリアプランを描いてみてくださいね。