「新しい患者さんを獲得したいけど、何から始めていいのかわからない」
歯科医院の経営では、集患の悩みはつきないもの。
チラシやDMを試しても思うような結果が出ず、新しい患者さんの獲得につながらないこともあります。
そこで、新しい集患の方法としてSNSを活用されてみてはいかがでしょうか。
本記事では、歯科医院がSNSを活用するメリット、運用すべきSNSの特徴、SNSを運用する注意点について解説します。
歯科医院がSNS活用するメリット・効果
従来の歯科医院の集患方法としては、チラシやDM、ポータルサイトへの掲載などがあります。
新たにSNSを活用した場合のメリットは次のとおりです。
すぐに&無料で作成できる
SNSは他の集患方法と違い、すぐに・無料で始めることができます。
インターネットで登録さえしてしまえば、面倒な手続きは不要です。
スマートフォンもしくはパソコンとメールアドレスがあれば、簡単に登録できるでしょう。
また、登録費用は基本的に無料で月額費用も発生せず、気軽に始めることができます。
コミュニケーションを取れる
患者さんや見込み客とコミュニケーションを取れることもSNSの特徴です。
投稿にコメントをつける機能や、メッセージを送る機能があるため、気軽にユーザーとコミュニケーションを取れます。
たとえば、Twitterでは、
・投稿にリアクションする「いいね」
・投稿にコメントする「リプライ」
・投稿をシェアする「リツイート」
・投稿にコメントをつけてシェアする「引用リツイート」
・個別にメッセージを送る「ダイレクトメール(DM)」
などの機能があります。
歯科医院でSNSを活用する場合は、
・新規の患者さんからの質問へ回答する
・患者さんからの問い合わせへ対応する
・DMで予約の受付や変更を受け付ける
など、SNSでコミュニケーションを取ることで、新規の患者さんの獲得につながります。
リアルタイムで情報発信できる
リアルタイムの情報を発信することで、スムーズな受診や集患に役立てることができます。
たとえば、次の情報です。
・受診の混雑状況
・コロナ対策
・キャンペーン情報
コロナ対策に万全を期していることを知れば、安心して患者さんが来院できます。
集患や認知拡大につながる
SNSの活用は、その拡散性の高さから集患や認知拡大につながります。
共感を集める投稿は、ユーザーから「いいね」や「シェア」などを得て、たくさんの方に見てもらえるチャンスを得られます。
通常では目に触れることがない、診療圏外にいる患者さんにもアピールできるでしょう。
患者さんから反応を得られる投稿を積極的にすることをおすすめします。
ブランディングや差別化ができる
SNSの活用により、歯科医院のブランディングと差別化ができます。
自院独自の魅力や他院との違いについて、投稿で発信できるためです。
・独自の取り組み
・歯科医院が大切にしている考え方
・治療やケアについての考え方
・歯科医院の様子、スタッフの紹介
・機材や設備、ケア商品の紹介
などを発信することで、歯科医院が大切にしていることを伝えていきましょう。
歯科医院が運用すべき主なSNSの特徴
ここまでSNSのメリットについて解説しました。
歯科医院では、どのようなSNSを利用すべきでしょうか。
歯科医院の集患に利用できる主なSNSとして、次の4つを紹介します。
・Facebook
・Twitter
・Instagram
・LINE
以下、それぞれのSNSの特徴について解説します。
Facebook
(公式ページより引用)
Facebookは、ビジネスシーンを中心に使われているSNSです。
Facebookの特徴としては、
・実名登録が原則
・投稿できる文字数、画像数の上限が多い
・コンテンツの自由度が高い
・イベントページを作成できる
などが挙げられます。
多くのユーザーが実名や社名を登録しているため、匿名のユーザーが多いSNSに比べると、ビジネスに活用しやすいでしょう。
「Facebookページ」では、自院の紹介ページを作成することができ、「いいね」をくれた患者さんに対して、情報発信を行うことができます。
また「Facebookイベント」を活用し、セミナーやイベントの告知・集客に活かすことも可能です。
Twitter
(公式ページより引用)
Twitterは140文字以内の短い投稿ができるSNSです。
気軽につぶやくような投稿ができ、ユーザーと交流しやすいメリットがあります。
Twitterの特徴は、
・140文字という短い文字数の制限
・匿名で利用できる
・ワンタップで投稿をシェアする「リツイート」機能
などです。
手軽さを活かして、リアルタイムの投稿や患者さんとの交流を行うことができます。
また、リツイート機能があることにより良質な投稿が拡散されやすい性質があります。
Instagram
(公式ページより引用)
Instagramはビジュアルに特化したSNSです。
写真や動画を中心に投稿します。
こだわりの撮影した写真やインパクトのある写真が好まれるSNSです。
特徴は、
・画像や動画を中心に投稿できる
・24時間で消えるストーリーズ機能
・ハッシュタグ(#)機能
・インスタライブ機能
などです。
ストーリーズで質問スタンプを活用して患者さんと交流したり、リアルタイムの様子を伝えてもいいでしょう。
また、ハッシュタグ機能をうまく活用することで、フォロワー外のユーザーに情報を届けることができます。
写真や動画を活かして、歯科医院の様子や取り組みを視覚的に伝えてみてください。
LINE公式アカウント(旧:LINE@)
(公式ページより引用)
日本の人口の半数以上が利用しているLINE。
LINE公式アカウントは、LINE同様「友達登録」してくれた患者さんに直接訴求できるSNSです。
特徴は
・ダイレクトにメッセージを届けられる
・友だち登録しているユーザーにメッセージの一斉配信ができる
などです。
メルマガに近い感覚で活用でき、患者さんにとってはメールよりも気軽に見てもらいやすい媒体と言えるでしょう。
「LINE公式アカウント」をユーザーが友達登録すると、直接メッセージを配信することができます。
1,000通までは無料でメッセージを送ることができます。(※それ以降は料金が発生します)
歯科医院からの案内やサービスの提案、イベント情報などを配信して、来院につなげましょう。
院内掲示などを通して友達登録を促してみることもおすすめです。
歯科医院がSNS運用する際の注意点・ポイント
ここまで、SNSを活用するメリットと特徴について解説しました。
最後に、SNS運用する際の注意点・ポイントについて解説します。
SNSリテラシーと炎上のリスク
SNSでは、発信する内容に注意して投稿しましょう。
前提として、SNSはさまざまな立場の人・価値観を持つ人の目に触れる公の場であることを理解しておく必要があります。
特にTwitterは、リツイートによって拡散されやすい=「炎上」しやすいです。
悪意のない投稿であっても、非常識・不謹慎な情報であるとユーザーに判断されてしまうと、見ず知らずの人から批判が殺到することもあるでしょう。
歯科医院の信用を落とさないように、投稿の内容には十分注意しましょう。
運用のルールや体制・仕組みづくり
SNSは自由な投稿ができるため、統一感を持たせるために、また炎上等のリスクを避けるために、マニュアルを定めておく必要があります。
あらかじめ、歯科医院内でSNSの運用ルールや仕組みづくりをしてから情報発信をしましょう。
投稿のルールや体制を設けておくことで、どのスタッフが担当しても安定した投稿を続けることができます。
有益&丁寧な情報・コンテンツ発信
患者さんは情報を収集することで、歯科医院を比較・検討しています。
患者さんの役に立つ情報や正確な情報を発信しましょう。
例えば、
・歯科医師が解説する正しいブラッシング方法
・口腔ケアやインプラントなど専門的な投稿
・最新の予約状況、当日の空き状況
などです。
患者さんにとって有益な情報を発信して集患に繋げましょう。
まとめ
今回は、歯科医院のSNS活用について解説しました。
SNSを活用するメリットは無料で始めることができ、ブランディングにつながります。
投稿内容に注意して、有益なコンテンツを発信しましょう。
新しい患者さんの獲得のために、SNSの活用を検討することをおすすめします。