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口腔機能発達不全症 その2
かまない子・かめない子

2020/3/31 デンタル〇〇デザイン

前回、初めて口腔機能発達不全の問題を取り上げたのは、報道特集"かめない子が増えている"(TBSテレビ)だと述べた。

それを遡ると、この問題に気がついたのは現場の保育士達であった。

保育所は、幼稚園と異なり子ども達と接している時間が長い。
幼稚園は弁当の持参が多い。
しかし、保育所は基本的に給食である。
しかも、同じ年齢の子ども達が、机を囲んで同じ献立で食べている。
常に、保育士は子ども達の食べる様子を見ている。
また低年齢児には、その介助も行っている。

すると、食べ方に個人差があることに気がつく。
普通に食べている子の隣に、口の中に食物をためて飲み込まない子がいる。
他の子は、食事が終わり遊んでいるのに口に含んだまま・・。
2-3回噛んだだけで、動きが止まってしまう。
飲み込めないから、次の一口が入らない。
だから、いつまでも口に含んだままか、吐き出してしまう。

保育士は、"どうして口の中に溜めたまま飲み込まないのだろう?"と考える。
遊んでいて遅いわけでもないし・・、のんびりしているわけでもない・・。
一方、食べ物を口に入れると、すぐに飲み込んでしまう子もいる。
両者に共通することは「口の動きが少ない」ということである。

実際の例をあげてみる。

・硬い食べ物(肉・野菜)をうまく噛めず、口の中でモゴモゴさせている。(1歳4か月)
・硬い食物を噛まずに吐き出す。(3歳6か月)
・硬い食物を食べられず、そのまま飲み込んでいる。(2歳1か月)
・噛むというより、吸うようにして食べる。(1歳5か月)
・"おじや"や"おかゆ"にしないと食べられない。(2歳1か月)
・何でも噛まずに飲み込んでいる。(2歳3か月)

・いつまでも口に含む
①ごはん・パンなどを上顎につけてチューチューと吸うようにしている。
(1歳3か月)(2歳6か月)
②たくさん口につめ,噛まずに口が動かなくなる。
(1歳10か月)(3歳3か月)


こういった問題は、特に1~2歳児に多い。
そんな背景もあり、20年ほど前から保育所から相談を受け見に行くことが増えた。


続く


注1:参考 かまない子 かめない子 家庭栄養研究会 1986年