Dental Life Design

あなたのデンタルライフを彩るメディア

【後編】なぜ歯科医院を選んだのか?
若手女性歯科医師が考えるキャリアへの本音

2021/8/19 歯科医院経営

【前編】なぜ歯科医院を選んだのか?若手女性歯科医師が考えるキャリアへの本音』では、就職先の選定基準や年収、学会に対する興味・関心についての本音に迫りました。

後編では、歯科医院で働く若手女性歯科医師が話す「歯科医院のリアル(人間関係)」「将来、どんな歯科医師になりたいか」についての本音に迫ります。

歯科医院のリアル

インタビュアー 前編では、先生自身のお考えをお聞かせいただきました。後編では「勤務医のリアル」について、少し深い部分をお聞かせいただければと思います。 現在勤務されている歯科医院の勤務医で良い点、悪い点についてお聞かせいただけますでしょうか。 若手女性歯科医師 良い点、悪い点どちらもさまざまありますが、良い点は日々の診療を経験することで、自分の臨床技術の向上に集中できるところです。 病院と違って専門的なことよりも、さまざまな症状の患者さんの診療ができるため、臨床の知見は高まります。 一方で、悪い点は院長や歯科衛生士との人間関係の問題だと思います。 インタビュアー 歯科医院だと従業員も少なく、職場の人間関係がとても重要かと思います。 具体的にご経験された職場の人間関係について、教えていただけますでしょうか? 若手女性歯科医師 歯科衛生士さんとの距離感が難しくて、プライベートの開示をどの範囲までしても良いのかがわからなくて、悩んでしまいます。 また、歯科衛生士が歯科医師より上の立場だと勘違いしている人が多い気がしています。 業務上仕方ないこともあると思いますが、線引きを間違えている人が多くて... 時には治療に対して、言いたい放題言われて困る時があります。 インタビュアー (民間企業においても専門性が高い職種や業界によっては、若手社員に対して、立場が逆転してしまう関係性が出来上がってしまうことがあります。歯科業界は高度かつ専門性が高い業界のため、こうした関係性が出来上がってしまいやすい傾向があるのかもしれません) 現在、今の職場で不満に感じていることはございますでしょうか? 若手女性歯科医師 歯科衛生士からの上から目線な言い方に悩まされています... 歯科医師に負けじと日々頑張っているので、強くは言い返せないですが。 職場の人間関係を良好に維持する事が毎日大変です... インタビュアー (歯科医師も歯科衛生士も「患者さんのために」という強い想いがある故、衝突しやすいのかもしれません。歯科医院という小さい職場環境だからこそ、コミュニケーションのあり方や相手への気遣いがとても大事と感じる場面でした)

歯科医院は職場の環境づくりが大事

インタビュアー 人間関係の重要性を日々実感されている先生ですが、従業員が働きやすい環境にするために院長に求めることがあれば、教えていただけますでしょうか? 若手女性歯科医師 従業員の面倒見の良さですね。歯科医院の長として周りを気にかけてくださると環境がよくなると思います。 インタビュアー 先生は勤務医として働く側として、どういった歯科医院が理想だとお考えでしょうか? 若手女性歯科医師 従業員の人柄が良い歯科医院が理想です。職場の人間関係で働きやすさが変わると思うので、人柄が良い人が集まると人間関係も良好になるし、コミュニケーションも取りやすいと思います。 インタビュアー (職場の人間関係は院長のマネジメント力(面倒見が良いなど)が左右するのだと感じた場面でした)

将来進みたい道とは

インタビュアー 先生は将来、歯科医院の開業を視野に入れていらっしゃいますか? 若手女性歯科医師 はい、歯科医院を開業したいと思っています。自分の手技に自信を持ってからですが... インタビュアー 今の職場は理想通りだと以前のインタビューでお答えいただいいていましたが、独立して歯科医院を開業するまでに、今の勤務先を変えたい(転職したい)と感じることはございますでしょうか? 若手女性歯科医師 そうですね。転職したい気持ちはあります。さまざまな歯科医院で、臨床経験を積みたいと思っています。 インタビュアー 転職すること前提に、今後どういった技術を習得されたいとお考えでしょうか? 若手女性歯科医師 そうですね...「口腔外科」について学びを深めたいです。 開業医になる前に大学院への進学も考えているため、大学院では口腔外科を専門にすることも視野に入れています。 インタビュアー 先生のように、ご自身のキャリアをしっかり考え、開業に向けて技術習得に邁進されていると歯科医院経営者の方も心強いかと思います。 最後にこれから歯科医師になる学生に一言あれば、お願いいたします。 若手女性歯科医師 歯科医師になると手技を得るために修行の日々で、時間が取れないことが多くなります。 国家試験に向けて勉強も大変だと思いますが、学生のうちに遊べるだけ遊んでおいてください。 インタビュアー (「歯科医師の国家試験取得はあくまでスタート地点。歯科医師になった後こそ、高い志を持って、自身のキャリア形成のための勉強や経験に時間を費やさなければならない」、そういう想いが表れている一言かと感じました) 今回は貴重なお時間をいただき、また、話しにくい内容までお話しいただき、誠にありがとうございました。

まとめ

前編・後編を通して、歯科医院に勤務する若手女性歯科医師の本音に迫りました。特に歯科医院では職場が狭いため、人間関係が現場の士気や患者さんへの治療に影響してしまう可能性もあります。 また、歯科医院を経営するにあたり、若手女性歯科医師の本音は貴重な意見です。 今回のインタビューが歯科医院の経営にお役に立てれば幸いです。