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スタッフのマネジメントとは

2020/3/30 歯科医院経営

こんにちは。人事コンサルタントの大橋高広です。このたび、2020年3月28日に新刊『バカはブラック企業に入りなさい』が発売となりました。そこで、今回は、あなたのクリニックがうまくいくスタッフのマネジメントについてお伝えします。

◆給与や休日休暇を引き上げない

現在は、働き方改革や人材難の影響もあり、とにかく給与や休日休暇などの待遇を引き上げて対応しようという傾向が見られます。たしかに、いくらでも昇給できて休める環境であれば問題はありませんが、現実には厳しいのが本音ではないでしょうか。そんな中で、無理をして待遇を引き上げることはおすすめできません。なぜなら、待遇は引き上げたタイミングでは喜ばれますが、1か月もすれば当たり前となり、嬉しさは忘れ去られているでしょう。まして、翌年さらに待遇がアップしなければ不満になることも多いのです。実際には、「お金」や「休み」"だけ"でスタッフのモチベーションを買うのは無理があるというのが現実です。

◆誰でも採用したくなるのを我慢する

現在は人材難の時代で、歯科衛生士や歯科技工士は求人倍率が20倍を超えると言われており、クリニックにとっては相当厳しい環境といえます。そこで、本来であれば採用しないレベルの人材まで採用しているクリニックも多いと思います。ところが、これこそが職場環境を悪化させる原因となっています。つまり、これまで以上の好条件で、これまで以下のレベルのスタッフを採用するため、既存のスタッフとの間に軋轢が生まれてしまうというわけです。もちろん、クリニック全体のレベルダウンにも直結します。こういった場合には、なんとか採用するのをグッとこらえていただき、クリニックの採用ブランディングを強化してください。集患もそうですが、採用も良いスタッフが応募したくなるブランドを構築することが重要です。

◆とことん育成や教育にこだわる

知識や技術面では、先輩スタッフなどからのOJTやセミナーの受講などを実施しているクリニックも多いと思います。さらに、勉強会などを実施している場合もあるかもしれません。ところが、「このスタッフはまずいな」と感じるのは、スキルが低いスタッフではなく(極端に低い場合は問題となる可能性もありますが)、考え方が合わないスタッフではないでしょうか。つまり、教えるべきは、「技術」よりも「考え方」です。これを怠ると、手に負えないスタッフが職場中に蔓延してしまうことになります。

◆幹部スタッフ(院長の右腕)をつくる

とはいっても、院長先生ひとりでは、そこまで色々と対策するのは難しいと思います。そこで重要になってくるのが幹部スタッフ(右腕)の存在です。幹部スタッフは、歯科医師でも歯科衛生士でも事務長(事務スタッフ)でも良いと思いますが、重要なのは、「幹部育成」です。一般のスタッフであれば育てなければとなりますが、なぜか、幹部育成を実施しようということは極端に少ないのです。「なんだか知らないけど勝手にスタッフが幹部人材として育ってくれていた」というのは現実には難しいといえます。そこで、幹部スタッフに必要な考え方をまとめたのが、新刊『バカはブラック企業に入りなさい』です。この本は、先生はもちろんですが、幹部候補スタッフの方に、ぜひご覧いただきたい本となっています。 働き方改革による残業時間規制や同一労働同一賃金などはもちろんですが、消費増税やコロナショックなどにより、これからの歯科医院のマネジメントは激変していきます。そんな中でも生き残っていくためには、院長先生と考えを同じくし、行動をともにできる幹部スタッフ(右腕)の存在が不可欠です。 スタッフに知識や技術を教えることも非常に大切ですが、さらにその上をいく「考え方」の部分を理解して、医院を一緒に発展していくことができる「幹部スタッフの育成」に取り組んでいただければと思います。