TOP>コラム>黄砂の翌日には心筋梗塞が1.5倍に!?軽視できない“汚れた空気”を吸い込むストレス

コラム

黄砂の翌日には心筋梗塞が1.5倍に!?軽視できない“汚れた空気”を吸い込むストレス

黄砂の翌日には心筋梗塞が1.5倍に!?軽視できない“汚れた空気”を吸い込むストレス
黄砂の翌日には心筋梗塞が1.5倍に!?軽視できない“汚れた空気”を吸い込むストレス
私たちが一日に空気から吸い込む菌の数はどれくらいだと思いますか?

見えないけれども私たちは日々、大量のゴミや埃を空気とともに吸い込んでいます。よく天日干しをした洗濯物から「おひさまの匂いがする」と口にされる人を見かけますが、あの匂いはおひさまではなくホコリの匂い。決しておひさまの匂いではありません。ですから、おひさまの匂いだと思って匂いを嗅ぐことは、大量のホコリを吸い込んでいるのと同じことです。


私たちは1日に10kg〜15kgほど、例えると6畳ひと間分の空気を吸います。その中に含まれる菌の数=1日に吸い込む菌の数は実に100万個以上で、そのほかにもゴミや黄砂、PM2.5などを常に吸い込んでいます。口は唾液の機能や咀嚼を行うことで無害化していますが、空気を無害にできるのは鼻呼吸だからできることなのです。


空気は、私たちが思う以上に汚れています。「汚れくらい良いのでは…」と思われるかもしれませんが、とんでもないことです。なぜなら、黄砂が観測された翌日はさまざまな病気が起こると言われているからです。流産が増えるという説もありますし、心筋梗塞は黄砂が観測されたというだけで翌日は約1.5倍に増えると言われています(※注)。私たちは仕事や人間関係からだけでなく、空気からもストレスを受けているのです。空気の汚れによって私たちの体が変わってしまうこともある、その汚れを洗い流すのが「鼻うがい」なのです。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(※注1)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31654606/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25074374/


口腔トラブルを予防する観点から、患者さまに「鼻うがい」をおすすめる歯科医院が全国で増えています。
「フロー・サイナスケア」に関する情報はこちら
https://www.dental-plaza.com/article/flo_sinus_care/


著者今井 一彰

みらいクリニック院長

1995年、山口大学医学部卒、同大学救急医学講座入局。 福岡徳洲会病院麻酔科、飯塚病院漢方診療科医長、山口大学総合診療部助手などを経て2006年、博多駅近くにみらいクリニック開業。 日本東洋医学会認定漢方専門医、認定NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長、日本加圧医療学会理事、息育指導士、日本靴医学会会員。

今井 一彰

tags

関連記事