こんにちは。 人事コンサルタントの大橋高広です。 今回は、歯科医院において、もっとも効果のある求人方法について、お伝えさせていただきます。 マーケティングというと、AIDMA(アイドマ)の法則が有名と以前の記事でお伝えしましたが、最近では、インターネットやSNSなどの普及に伴い、そこにShare(共有)のSを追加したAIDMASが注目されています。 共有とはどういったことかといいますと、AIDMAの法則で、行動まで引き出せた場合、その行動の結果が本当に良かったと感じれば、そのことを他の人と共有したくなるため、いわゆる「クチコミ」が発生していきます。 たとえば、とてもおいしい料理屋さんを見つけたら、嬉しくて友人に話したくなるということはないでしょうか。 また、SNSにアップしてシェアしたくなるということはないでしょうか。 人は良いと感じたものは、他人に伝えたくなるため、スタッフに医院のファンになってもらうことができれば、自然と、スタッフがクチコミで採用を手伝ってくれるようになります。 とくに、免許を必要とする職種では、学校などでの交友関係から、医院が出会いたい人脈をスタッフ自身が保有していることは珍しくないため、スタッフに医院のファンになってもらうことはとても重要なのです。 だからこそ、良い医院はクチコミで良いスタッフが集まることになるのです。 クチコミは知人に直接話すということもありますが、他にもブログやSNSで発信するのも有効です。 院長先生や事務長が発信する情報よりも、スタッフが発信する情報の方がより求職者に共感してもらうことができるからです。 求人の際には、医院としては実態よりも良く見せたいというのは当然ですので、むしろ、現場のスタッフからの情報の方が、よりリアルで求職者に信頼していただきやすいのです。 最近では、採用活動に貢献(知り合いの紹介など)してくれたスタッフに賞与や手当で処遇する仕組みを導入している医院がありますが、これはあくまで医院がスタッフに愛されていることが前提です。 人は良いと思わないものはいくらお金がもらえるといっても、自分の信用にかかわるため、知人には紹介したくないものです。 だからこそ、医院の人事を改善していくことは、採用活動の成果にも直接つながっていくといえます。 ぜひ、スタッフに愛されて人が集まる医院を目指してください。 それでは、次回は、歯科医院では意外と導入されていないものの求人に有効な退職金制度について、お伝えさせていただきます。 次回もどうぞよろしくお願いいたします。
著者大橋高広
株式会社NCコンサルティング
代表取締役社長
1982年生まれ。 大阪府出身。 人事評価制度、管理職育成、職場改善の専門家。 大阪商工会議所人事労務サポート推進パートナー、八尾市や守口市、門真市、和泉市などの商工会議所専門相談員。 同志社大学を卒業後、大手通信系企業にて歓楽街での飛び込み営業を経て、経済団体に入職し中小企業の経営支援に従事する。 その際、橋下徹氏による府政改革を経験。 その後、中堅製造業で総務経理を担当する傍ら、父から息子への事業承継を推進。 2015年、NCコンサルティングを設立。
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