■いちき歯科クリニカルコーディネーター 礒田佳世さん
●クリニカルコーディネーターをはじめたきっかけ
●クリニカルコーディネーターの仕事とは
●特技を活かした今の仕事
いちき歯科の市来院長に引き続き、今回は当サイトで「Happy Kayoのふんわり思好」の連載でもお馴染み、クリニカルコーディネーターの礒田さんにお話を伺いました。いちき歯科躍進のきっかけとなったクリニカルコーディネーターはどのようにスタートしたのか、また現在の役割まで語っていただきました。
■クリニカルコーディネーターに配属されたきっかけとは
私がいちき歯科で初めての「クリニカルコーディネーター」になったのは、今から約12年前に、市来先生と一緒に東京の歯科医向けのセミナーを聞いたことがきっかけでした。そのセミナーに登壇した女性の一人がクリニカルコーディネーターで、彼女が目を輝かせながら自分の仕事について熱く語る姿に強く感銘を受けて、「自分もそんなふうに働きたい!」と思ったのです。その帰りにさっそく、市来先生に「自分もクリニカルコーディネーターをやってみたいのですが、よろしいでしょうか?」と尋ねたところ「ぜひやってみて」と快諾してくれました。それまで私は歯科助手として働いていたのですが、日頃から患者さんと話すのが好きで、よくコミュニケーションをとっている姿を先生も見てくれており、「礒田ならできるだろう」と思ってくれたとのことでした。
■クリニカルコーディネーターの役割
クリニカルコーディネーターの仕事は、当医院を初めて訪れた患者さん一人ひとりに対して、15分間の問診を行うことから始まります。その問診では、歯痛や歯茎からの出血といった主訴を聞くのはもちろんですが、それ以外にも、寝ているときの歯ぎしりや歯磨き等の生活習慣、ふだんの食生活の好みや、ほかに通院している病気がないかなど、多岐にわたります。患者さんの多くは最初、「この歯の痛みを今すぐ取り除いてほしい」といった理由で歯科医に来院しますが、長い人生で大切な自分の歯を健康に使い続けるためには、定期検診を始めとする予防歯科が非常に大切となります。そうした患者さんの本当にためになる治療を、丁寧に説明して受けてもらうことで、結果的に患者さんの利益につなげることがクリニカルコーディネーターの大切な役割です。
■コミュニケーション能力を活かした現在の仕事
最近では私以外にもクリニカルコーディネーターとして患者さんに接するスタッフが増えたこともあり、現在私はスタッフと市来先生との間をつないでクリニック全体のコミュニケーションを円滑にする役目も担っています。スタッフが交代で帰る前には、必ず笑顔でお互いハイタッチをして、「お疲れ様でした!」と元気に挨拶をするようにしています。 歯科クリニックの多くは、少数の男性の歯科医に対して、女性のスタッフが多数という人員構成です。男性の先生に対して言いにくいことも、同じ女性同士であれば相談しやすい面が確かにあります。先生にとってもストレートに女性スタッフ全員に直接「こうしてほしい」と指示をするより、間に私が入ることで、より意図したとおりに業務の中身が伝えられるようです。 クリニカルコーディネーターになったことで、歯科助手時代に比べて仕事の幅が大きく広がり、患者さん一人ひとりと密にコミュニケーションがとれるようになって、クリニック全体に良い影響が広まっていきました。話し好きな私は、「患者さんと話すことが仕事になるなんて、毎日、こんなに楽しく働けていいのでしょうか」と思うぐらいやりがいを持って働いています(笑)。ぜひこのクリニカルコーディネーターという職業が、歯科助手のキャリアプランの一つとして、全国の歯科医に広がっていくことを願っています。
いちき歯科
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