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コラム

しくじり先生の小児歯科 その26 ダブルバインド法の実際

しくじり先生の小児歯科 その26 ダブルバインド法の実際
しくじり先生の小児歯科 その26 ダブルバインド法の実際
前回からの宿題クイズ。
治療のため局所麻酔をし、口をゆすいだが、その後チェアーに寝転ぼうとしない小児がいる。
いつまでも踏ん切りがつかず、グズグズしている。



どのような言葉をかければ良いだろう?

さて前回、“ダブルバインド法”について述べた。
これは、相手は承諾することを前提に誘導する話法である。
もう一つ、応用例を紹介する。

さて読者は、コーヒーメーカーが欲しく、家電量販店へ見に行った。
まだ買うかどうか悩んでいたら、店員がやって来て話しかけられた。
店員「これは小型で軽いので、持って帰れますよ」
読者「そうですか」
店員「電車でお越しですか?それともお車ですか?」
読者「電車ですが・・・。」
店員「他にもお荷物をお持ちのようですし、送料無料ですので、ご自宅にお送りいたしましょうか?」
読者「そうですね。」
店員「お近くのようですので、今からなら夕方の配達に間に合います。ここに住所とお名前を・・・。」
読者「ハイ」
こうして迷っていたのに、いつの間にか買ってしまった経験はないだろうか。

さて、クイズの正解は
「それじゃ!今日は2本治す?それとも1本だけにしておく?」
このように言うと、「1本だけにする・・」と言ってコロンと寝転んでくれる。



ちょっとした言い方で、子どもの気持ちは大きく変わる。
是非,お試しあれ。


著者岡崎 好秀

前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授

略歴
  • 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
  • 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
所属学会等
  • 日本小児歯科学会:指導医
  • 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
  • 日本口腔衛生学会:認定医,他

歯科豆知識 「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!


岡崎 好秀

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