こんにちは。 人事コンサルタントの大橋高広です。 今回は、ほとんどの歯科医院様で必ず聞いていると思われる「志望動機」について、お伝えさせていただきます。 おそらく、面接で志望動機を聞かない歯科医院様はないと思いますが、なぜ、志望動機を聞くのでしょうか? それは、医院の目指すものと求職者の目指すものが一致しているか、つまり、同じ目標に向かってがんばってくれるスタッフかどうかを確認するためです。 さらにいえば、「辞めないスタッフかどうか」を確認するためです。 ですので、たとえば、志望動機を聞いてみたところ、「求職者がよく当院を研究しハキハキと返答したので採用だ!」というのは間違っているのです。 現在では、まじめな求職者であればホームページくらいは見てきていますし、就活本やセミナーなどで対策もしてきています。 印象だけで採用や不採用を決めてはいけません。 当院に就職して、何を求めるのかをきちんと確認しなければならないのです。 あまりホンネでお話しいただけない求職者には、「これから一緒に働くことになるかもしれないので、ご自身が思うことを、率直にお話しいただけると、とても嬉しいです」などと、求職者が「共感」できる言葉で尋ねてみてください。 また、中途採用においては、求職者が「キャリアアップのため」と答えたときは、要注意です。 「キャリアアップ」は、ネガティブな転職理由を包み隠してくれる魔法のコトバです。 もちろん、面接では、ホンネを引き出す必要がありますので、ここでオススメなのが、他の求職者を例にして、ホンネを引き出す「第三者話法」という方法です。 たとえば、「転職理由は大切なものなので、ぜひお聞かせください」と言われるのと、「先日、お越しいただいた方は、しっかりと腰を据えて長期勤務されることを希望されている方でしたが、前職では人間関係がひどく長期勤務が難しいようでしたので、当院の人間関係や有休消化などについてお聞きになられていましたよ。○○(求職者の名前)さんはいかがですか?」と言われるのとでは、どちらがホンネで答えやすいでしょうか? ぜひ、求職者の本当の志望動機や転職理由を確認して、同じ目標に向かってがんばってくれる「辞めないスタッフ」を発掘してください。 それでは、次回は、コミュニケーション能力、志望動機と並んで確認しておきたい「ストレス耐性」について、お伝えさせていただきます。 次回もどうぞよろしくお願いいたします。
著者大橋高広
株式会社NCコンサルティング
代表取締役社長
1982年生まれ。 大阪府出身。 人事評価制度、管理職育成、職場改善の専門家。 大阪商工会議所人事労務サポート推進パートナー、八尾市や守口市、門真市、和泉市などの商工会議所専門相談員。 同志社大学を卒業後、大手通信系企業にて歓楽街での飛び込み営業を経て、経済団体に入職し中小企業の経営支援に従事する。 その際、橋下徹氏による府政改革を経験。 その後、中堅製造業で総務経理を担当する傍ら、父から息子への事業承継を推進。 2015年、NCコンサルティングを設立。
大橋高広公式リンク集(ホームページ・SNSなど)
https://lit.link/ohashitaka