サフォライドの開発者である故山賀禮一名誉教授のアドバイスを基に、10倍希釈した溶液を簡易防湿下で塗布した。そしてレジン重合用の光照射器で30秒間照射する。 2週間後、軟化象牙質が黒光りして、齲蝕の進行が抑制されていることがわかる。
そこで軟化象牙質を除去し、乳歯冠を装着した。
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3年後、抗てんかん薬の影響で歯肉増殖があるが、なんら症状もなく永久歯に交換している。 ここでサフォライド応用時の注意事項について述べておく。 1:再診時に、塗布部が黒光りしていればよく効いていると考える。 齲窩の側壁から黒変した軟化象牙質をエキスカベーターで少し除去する。 内部が硬ければそのまま除去し、最後に歯髄に近接した部分を除去し充填する。
2:軟らかければ、再度10倍希釈のサフォライドを塗布し、光照射する。 3:軟化象牙質の表面は硬いが、内部が軟らかい場合は、家庭での齲窩の中の歯磨きが十分でないことが多い。 そこで小さな歯ブラシの毛先で齲窩の中を磨くように指示する。 (乳歯の歯髄は生活力が高いため、毛先の刺激で二次象牙質の形成が促される) 4:低年齢児で歯冠形態の回復が困難でケースでは、とりあえず軟化象牙質を除去し、セメントやグラスアイオノマー・セメントなどで暫間充填にとどめる。
5:定期健診で上手にできるようになればレジン等で再充填を行う。 続く
著者岡崎 好秀
前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
略歴
- 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
- 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
- 日本小児歯科学会:指導医
- 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
- 日本口腔衛生学会:認定医,他
歯科豆知識
「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!
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