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しくじり先生の小児歯科 その51 治療の組み立てを考える

しくじり先生の小児歯科 その51 治療の組み立てを考える
しくじり先生の小児歯科 その51 治療の組み立てを考える
成人の歯科治療は、スタディー・モデルを見ながら、どのような順番で進めればより効率的かを考え計画をたてる。
例えば、抜歯を優先し抜歯窩が治癒した後、義歯を装着したり、後方歯から修復を行う。
これは小児歯科領域でも同じだ。
しかし小児の場合、
①どの様な順番で治療を行うと、小児がより協力的になるか?
②すでに泣いている小児であれば、どのようなに進めれば、より早く泣かなくなるか?
を考慮する。
これが小児の診療計画である。
これは診療室に限ったことではない。
子ども園でも、検診を行うだけでなく、齲蝕の多い小児に対しては常に順番を考えてきた。



さて齲蝕治療を主訴として4才児が来院した。今にも泣き出しそうな状態だ。
どの様な順番で治療を進めるれば、最後まで泣かずにすむだろうか?



1:上顎乳前歯の抜歯
2:右下DEの生活歯髄切断法・抜髄
3:左下DEの感染根管治療
4:TBIと保護者に対する説明

    
答:症状がなければ、4のTBIと保護者への説明である。
小児は不安なので、心に貯金をすることを考えるべきだ。
では、次回はどうだろう?
まず1:上顎乳前歯は痛点が多いので、無痛的麻酔が難しい。
次に2:生活歯髄切断法や抜髄も、局所麻酔が必要だ。
そこで、筆者は3:感染根管治療からスタートしている。
なぜなら、歯髄死を起こしているから、無痛的操作が可能だ。
(注:あくまで筆者の考え方で、これがすべて正しいとは思っていない。)

著者岡崎 好秀

前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授

略歴
  • 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
  • 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
所属学会等
  • 日本小児歯科学会:指導医
  • 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
  • 日本口腔衛生学会:認定医,他

歯科豆知識 「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!


岡崎 好秀

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