Dental Life Design

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スタッフに愛される歯科医院づくり
第2回:院長の知らない
スタッフルームの真実

2019/10/15 歯科医院経営

歯科医院のスタッフルームは女性スタッフの更衣室を兼ねていることもあり、多くの男性院長には"秘密の花園"であることが多いです。スタッフにとっては医院の中でいちばんリラックスできる憩いの場といえるかもしれません。

弊社にスタッフ採用や定着率アップのご依頼をいただいた時、私たちはまず「お昼休みの1時間前あたりからお昼休み終了まで、一度医院に入らせていただけますか?」とうかがいます。診療時間もさることながら、このスタッフルームで過ごす時間こそが、医院のスタッフ定着に多大な影響を及ぼしているからです。まず、スタッフと院長は"スタッフルーム"をどのように捉えているのでしょうか?

【スタッフルームにまつわるスタッフの不満(よく聞く院長の想い)あるある】
・スタッフルームが狭い(スタッフが増えても、スタッフルームを広げることは物理的に無理)
・ロッカーが小さすぎる(スタッフルームが狭くて大きいロッカーは置けない)
・スタッフルームが汚い(自分たちで自主的に整理整頓・掃除もしてほしい)

さて、スタッフルームは誰のもので、何のためにあるのでしょうか?もちろん、医院によりさまざまな考えやスタイルがあると思いますので、スタッフルームの最適解をお伝えしたいわけではありません。ただ、スタッフが毎日を過ごしほっと一息できる場であるにもかかわらず、不必要なストレスを積み上げていないかということを考えていただきたいのです。

スタッフルームあるある、まだ続きます。
・昼休みでもスタッフルームで電話対応をしなくてはいけない
・先輩に話しかけられるので、スタッフルームでゆっくり休めない
・昼休みはスタッフルームで過ごすよう注意されたが、休憩中なのになぜ外出はダメなの?

スタッフルームと昼休みとは切り離して考えることはできませんので、休憩についての概念もしっかり考え、またそれを共有する必要性があります。昼休みが"自由時間"なのであれば、しっかり休めるような工夫が必要ですし、"勤務時間の一部"であれば、昼休み時間内の業務に関する調整給といった検討が必要でしょう。

それでは、スタッフルームや昼休みなどの「診療には直接関係がないけどスタッフにとっては重要なこと」を考えるとき、どのように整理すればよいのでしょうか?医院の理念や基本方針をもとにルールを決め、スタッフと共有することなどが大切です。近年は「スタッフの自主性に任せる」という院長先生も増え、やりがいをもちやすい医院も増えてきましたが、自主性に任せることと丸投げすることは少し違います。医院の理念や院長先生のお考えは、院長先生が思っているほどスタッフには伝わっていないことも、意外と多いものです。たとえば医院名について・診療時間について・院内レイアウトについて……どのような理念をもとに決定したのか、何度も何度も伝えていくことで理解が深まります。

院長先生はスタッフルームをつくったとき、家具や家電を買いそろえたとき、そこにどんな想いを込められましたか?もっともっと、さまざまなことをスタッフと語り合ってみてください。働きやすい環境づくりは、仕組みよりもっと前に「伝えよう・わかり合おうとする気持ち」から始まっているのです。