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歯科医院のフランチャイズとは?
メリットや手順、注意点を解説

2020/7/12 歯科医院経営

歯科医院の開業・独立を目指す方の選択肢の一つが、フランチャイズです。
フランチャイズの加盟店となることで、通常の開業・独立では得られないメリットを享受することができます。
今回は、歯科医院におけるフランチャイズ、そのメリット・デメリット、開業までの手順、注意点などについて解説します。

歯科医院のフランチャイズとは

フランチャイズとは、コンビニや飲食店などで用いられるビジネスの仕組みです。 歯科医院におけるフランチャイズには、主に2種類あります。 ・開業プロデュース型 ・自費パッケージ型 フランチャイズビジネスでは、フランチャイザー(フランチャイズを展開する本部のこと)から加盟店(歯科医院)に対して、事業システムやノウハウ、看板などを提供する代わりに、契約金やロイヤリティを支払い、お互いに利益を得ます。

開業プロデュース型

歯科医師が、開業時にフランチャイザーから治療法や経営のレクチャーを学び、用意された物件で歯科医院を開業する手法です。 最近では開業プロデュース型から派生した「のれん分け」といった開業も目立ちます。 これは、開業を視野に入れた勤務医歯科医師が、分院長として法人の歯科医院の立ち上げを行い、一定期間勤めた後に、その分院を法人から買い取って独立する手法です。 開業後の準備を勤務しながら進めることができ、開業時にこれまでのスタッフや患者さんもついてきます。

自費パッケージ型

ホワイトニングや義歯、予防歯科などの専門領域に特化した人材の育成・サービス展開を行う手法です。 加盟店は自費治療で収益を上げ、フランチャイザーも専門領域の市場を育てられるため、双方がメリットを得られます。

歯科医院におけるフランチャイズのメリット・デメリット

開業プロデュース型、自費パッケージ型のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

フランチャイズのメリット

・開業プロデュース型 開業までスピーディに進められ、準備の負担を軽くできることが特長です。 フランチャイズグループの実績から、集客上有利な物件の契約を結びやすく、機材のコストも抑えやすくなります。 開業前のスタッフトレーニングや当日の立ち合いもサポートしてくれるため、院長にかかる負担が減ります。 こういったサポートを受けられる点は、初めての開業時の安心感につながるでしょう。 ・自費パッケージ型 自費診療は、保険診療に比べて収益性・専門性が高いため、収益性アップや他の歯科医院との差別化に役立ちます。 経営からノウハウ、グッズ展開、ブランディングまでこだわったパッケージを展開しているフランチャイザーが多いです。 そのため、スタッフの育成をシステムに任せ、経営マネジメントを学び、専門家のサポートを受けられるといったメリットを得られます。

フランチャイズのデメリット

・開業プロデュース型 フランチャイザーの理念やスタイルが、院長のそれと噛み合わない場合、節々で軋轢が生じるかもしれません。 患者さんの治療を進める上で大切にしたいことが、グループの理念に反し、思うように進められないこともあるでしょう。 また当然ですが、経営者としての手腕が試されます。事業で収益を上げるために責任を果たして行かねばなりません。 ・自費パッケージ型 一般的にロイヤリティが高めで、思った以上に収益が上がらない可能性もあります。 フランチャイザーのこだわりを反映させるため、これまでの診療オペレーションや方針を根本的に変える必要もあるでしょう。 場合によっては、フランチャイザーのブランドイメージを守るためにインテリアの改装を求められ、余計にコストがかかるケースもあるかもしれません。

歯科医院をフランチャイズ経営する方法・手順

フランチャイズ経営をスタートするまでの方法・手順について3ステップで解説します。

1.フランチャイズの知識を得る

まずは、フランチャイズの仕組みについてよく理解しましょう。 知らずに開業に失敗しないために、フランチャイズに関する書籍や資料などを読み、情報収集を進めます。 フランチャイズの加盟店募集の説明会に参加することでも、情報収集は可能です。

2.自分に合ったフランチャイズを探す

知識を得たら、自分に合ったフランチャイズを探しましょう。 ポイントは次の3点です。 ・理想とする歯科医院を決める どのような歯科医院を理想とするのか、考えてみてください。 「審美歯科に特化している」、「スタッフの満足度が高い」、「患者さんから信頼がある」など、自分の理想を明らかにします。 ・理想を実現できるフランチャイズを探す 自分ならではの基準で、適したフランチャイズを探しましょう。 ・フランチャイザーの担当者と会う システムを気に入ったとしても、フランチャイザーの社風や体質は人に会ってみないと分かりません。 インターネットや資料で分からなかった質問をまとめて聞くこともできるでしょう。

3.フランチャイズに加盟店として申し込む

希望とするフランチャイズが見つかったら、加盟店加入の希望を出しましょう。 説明会・セミナーなどへ参加した後に、フランチャイザーの書類審査や面接審査を受けることとなるでしょう。 審査から契約、実際の導入までには期間を要すため、開業したい時期から逆算してアプローチすることをおすすめします。

歯科医院をフランチャイズ経営する際の注意点

最後に、フランチャイズ経営における注意点について解説します。

適性を十分に確認しておく

フランチャイズとして一度開業すると、フランチャイザーとの関係性から簡単に辞めることはできません。 そのため、フランチャイズでの開業を決めるまでに、十分なシミュレーションを行なっておくことが重要です。 先ほど触れた通り、そのフランチャイズの理念やスタイルが本当に自分に適しているのか、業務レベルでイメージし、適性を判断しましょう。 フランチャイズの担当者だけでなく、実際に加盟店を出している院長に話を聞きに行くことも手段の一つです。 ちなみに、フランチャイザー側は「誰でも良いから加盟店を増やたい」わけではありません。 面接を通してその歯科医師の適性を見ているため、「合わない」と判断されれば、そもそもフランチャイズ契約を結べない可能性もあるでしょう。

契約金・ロイヤリティを差し引いた収益を計算する

フランチャイズの看板や実績、サポートを受けられる一方で、契約金やロイヤリティを支払わなければなりません。 それらを差し引いたとしても、十分な収益が診療圏で上げられるかを事前にシミュレーションしておきましょう。 希望的観測ではなく、悲観的観測で数値を立てられるといいですよ。 契約金・ロイヤリティは、フランチャイズごとに異なります。 納得の行く設定をしているフランチャイズを比較・検討してみてください。

自分の適正・理想を踏まえた歯科医院経営を

今回ご紹介したフランチャイズでの歯科医院経営は、フランチャイザーの事業システムやノウハウ、サポートを得られる魅力的な開業・独立の手段です。 しかしながら、フランチャイズに関する情報収集をした結果、「自分の力で開業したい」という結論に至ることもあるでしょう。 大切なことは、患者さんのために自分の理想とする歯科医院を開業することです。 十分な調査をした上で、開業・独立の手段を選びましょう。 【歯科開業支援コンテンツ】OneToOne Club