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歯科技工士のキャリアアップや転職先求人のチェックポイントについて

歯科技工士のキャリアアップや転職先求人のチェックポイントについて
歯科技工士のキャリアアップや転職先求人のチェックポイントについて
歯科技工士のキャリアの中で、転職という選択肢は一般的なキャリアプランです。
しかし、どのように転職先を決めていくかに悩まれている方もいるでしょう。

今回の記事では、キャリアで悩む歯科技工士の方に、おすすめの転職先や業種、求人のチェックポイントや転職時のアピール方法について解説します。

歯科技工士のよくある転職・離職理由

歯科技工士として転職を検討した場合、「どういった理由で転職しているか」は気になるところでしょう。 ここでは、よくある転職理由を紹介します。  

技術力を高めるため

自分の歯科技工士としての技術を高めるために、業界内で転職するケースです。 より優れた歯科技工士の元で指導を受ければ、技術力を高めることができるでしょう。 また設備面では、デジタル機器の導入によって、技術レベルに差が出てくるといえます。  

給与・福利厚生を重視するため

給与や福利厚生を重視する歯科技工士もいます。 ワーフライフバランスや希望の給与・福利厚生を求めて、業界内での転職や他の職種への転職を検討するようです。  

独立・開業するため

歯科技工士にとって、独立・開業は珍しい選択肢ではありません。 独立・開業を目指すためのキャリアアップとして、転職の道を選ぶケースです。 すでに独立・開業した先輩の歯科技工所で学べば、経営ノウハウを近くで学ぶこともできるでしょう。

歯科技工士の転職時の求人チェックポイント

転職を決めたら、求人サイトなどを活用して情報を集めましょう。 額面の給料額や残業時間の有無などの条件だけではなく、給与体系や残業代支給の有無などのポイントにも注目してください。 給与体系が歩合制であれば、成果が報われる面はメリットかもしれません。 一方で、結果を認められなければ、低い基本給のみの支給となってしまう可能性もあります。 残業代に関しては、固定残業制といって、「月〇〇時間の残業までは残業代が出ない」という条件が付いている場合もあります。 その場合、「残業代が出ない分、基本給を十分に受け取れる条件になっているか」といった点を確認する必要があるでしょう。

歯科技工士のキャリアアップにおすすめの仕事

それでは、ここからは歯科技工士におすすめの転職先や職業、働き方を紹介していきます。

セラミスト(審美歯科技工士)

オールセラミッククラウンやラミネートベニアなど、自然なセラミックの歯を製作する歯科技工士が『セラミスト』です。 セラミストは歯科技工士全体の数%しか存在しないと言われているため、業界内でも需要が高く、やりがいを持って働くことができるでしょう。 歯科技工士としての経験を、天然歯と見分けがつかないセラミックの歯の製作に活かし、理想の審美歯科治療を目指してみてはいかがでしょうか。

海外勤務

日本の歯科診療は、『保険診療』と『自費診療』に分類されますよね。 保険治療は、最低限の術式で確実にできる治療内容であるがゆえに、治療費に占める技工料金が低く設定されています。 自費治療は、患者さんに取っては高額になる場合が多いものの、技術に自信のある歯科技工士にとっては腕の見せ所。 海外は自費治療のみなので、腕を磨くことができます。 また、東南アジアなどの国には『歯科技工士』という資格がないため、重宝されます。 海外勤務も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

マイスターの獲得

ドイツには『マイスター』という制度が存在します。 マイスターになるためには職人(ゲゼレ)の国家資格を取得し、その分野で十分な知見を深めることが必要です。 ドイツの歯科医療業界において、歯科技工士はマイスター制度に組み込まれており、歯科技工所を開業するために必要な資格とされています。 このマイスターを獲得することで、権威ある肩書きや信用を得ることにつながります。

メーカーの研究職・開発職

歯科材料や器具のメーカーにおける研究職・開発職に就く道もあります。 歯科関連製品の製造では、歯科医療に関する知見があるほうがよいため、歯科技工士は重宝されるでしょう。

歯科技工士学校の先生

歯科技工士として数年〜数十年働いたのち、歯科技工士学校の先生として、新たな歯科技工士を育てる選択肢もあります。 プロ野球選手が引退後に監督やコーチとして再び活躍するのと同じイメージですね。 自分の想いや得意分野を授業に反映させることができます。

顎顔面補綴や特殊メイク、エピテーゼ、マウスガードの製作

顎顔面補綴や特殊メイク、エピテーゼの製作は、歯科技工士の枠を超えた働き方ができるでしょう。 例えば、生まれつき、あるいは病気や事故で失われた顔や身体の一部を、人工材料によって補う技術であるエピテーゼの製作方法や器材、材料などは歯科技工作業との共通点が多いため、歯科技工士の経験を活かすことができます。 また、スポーツにおける歯科の重要性が高まっています。 2011年に施行された『スポーツ基本法』においても、歯学やマウスガードの着用の効果についての内容が明記されました。 スポーツによる外傷から歯を守り、パフォーマンスの向上に役立つマウスガードの制作を専門で行う歯科技工士もいます。

まとめ

以上、歯科技工士が転職するに際してのポイントについて解説してきました。 転職時に気にすべきポイントが十分にご理解いただけましたでしょうか。 歯科技工士の転職に限らず、転職は早ければ早いほど有利です。 検討中の方は、本記事を参考にさっそく準備に取りかかりましょう。 今回は『歯科技工士の転職』についてお伝えしましたが、もし将来的に独立することを視野に入れているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。 【関連】歯科技工士の独立開業に必要な準備とは?メリットや注意点についても解説

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