新しい患者さんを獲得することにお困りではありませんか?
競争の激化する歯科業界において、集患のために広告戦略は必要不可欠です。
しかし、広告やホームページを工夫するなど従来の方法だけでは、効果を出すことが難しくなりつつあります。
本記事では、集患のためにインスタグラムを活用する方法やメリット、ポイントや注意点などを解説します。
インスタグラムとは
インスタグラムとは、写真や動画投稿に特化したSNSです。
写真や動画など、視覚的に楽しむことを目的としてサービスが作られました。
インスタグラムの日本のユーザー情報は次のとおりです。
・国内の月間アクティブアカウント数は3,300万以上
・男性が43%、女性が57%
・ハッシュタグ検索を行う回数は、グローバル平均の3倍
日常的にインスタグラムが利用されていることが読み取れます。(2019年3月時点)
【参考】FACEBOOK Newsroom - Instagram
インスタグラムの機能の特徴は次のとおりです。
・画像や動画を中心とした投稿
・24時間で消えるストーリーズ
・ハッシュタグを使った検索
・IGTVやリールなど動画投稿
など
他のSNSと比べ、ビジュアルに特化しているといえます。
歯科医院がインスタグラムを運用するメリット
インスタグラムを運用する一番のメリットは、写真・動画といったビジュアルコンテンツを好むユーザーと、双方向のコミュニケーションを取れる点です。
他のSNSと比べるとTwitterは活字を好むユーザーと、Facebookはリアルでつながりのあるユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
歯科医院の公式ホームページでも同様の発信を行うことはできますが、あくまで歯科医院側の一方的な発信となってしまいます。
また公式ホームページのリンクよりSNS内の投稿をシェアする方が、手軽で拡散性も高まるでしょう。
細かな点については以下で解説します。
歯科医院の雰囲気や取り組みを発信できる
インスタグラムを利用することで、歯科医院の雰囲気や取り組みを発信できます。
たとえば、
・スタッフ紹介
・最新の治療プランの紹介
・最新の歯のケアに関するお役立ち情報
など、雰囲気や取り組み、その他ユーザーに役立つ情報をわかりやすく伝えられます。
またリアルタイム性の高いストーリーズで、本日の院内の混雑状況を投稿してもよいでしょう。
ブランディング・拡散・コミュニケーションができる
インスタグラムの活用は、ブランディングの成功につながります。
自院ならではの強みををアピールし、差別化を図ることができるためです。
・コメントやメッセージなどを通して、ユーザーとコミュニケーションを取る
・親近感を与える
・治療経過などを投稿し、実績をアピールする など
ユーザーとのコミュニケーションや、自院の強みをアピールすることで、ブランディングの成功につながります。
また、専門分野などの役立つ情報を発信することで、ユーザーにシェア・拡散される可能性もあります。
採用ツールにもなる
採用ツールとして、インスタグラムを活用することもできます。
一般的な求人の募集要項でも、勤務条件や院内の写真を掲載できますが、雰囲気を詳細に伝えることは難しいです。
その点、インスタグラムは求職者の要望に応えることができるでしょう。
たとえば、
・院内はどのようなインテリアか
・どのような医療器具を使っているのか
・スタッフはどんな人なのか
・食事会、誕生日会、医院旅行などの交流はあるのか
・感染症対策を行っているか
など募集要項には記載しきれない、求職者が知りたい生の情報を発信できます。
写真や動画で求職者に自医院の魅力を発信できるため、採用ツールとしてインスタグラムを活用することが可能です。
歯科医院のインスタグラム活用のポイント
ここまで、インスタグラムの特徴や、利用のメリットについて解説しました。
ここからは、実際にインスタグラムを活用するためのポイントについて解説します。
プロアカウント(ビジネスアカウント)への切り替え
プロアカウント(旧:ビジネスアカウント)とは、通常アカウントの機能に加え、ビジネス向けに特化された機能を利用できるアカウントのことです。
プロアカウントへ切り替えることで、マーケティングに役立つ以下の機能を利用できます。
▼Instagramインサイト
投稿の効果測定を行う機能です。
・フォロワーに関する情報(年齢、地域、オンラインの時間帯など)
・インプレッション数(投稿が閲覧された回数)
・ウェブサイトクリック数
・投稿のエンゲージメント数(投稿に良い反応があった数)
など、効果測定に有用なデータを利用できます。
▼連絡先の表示
プロフィール上部に「連絡先」ボタンを表示させることができます。
歯科医院の住所や電話番号、メールアドレスの登録が可能です。
投稿やプロフィールページを見たユーザーを、ホームページや問い合わせに誘導できる機能になっています。
▼Instagram広告の利用
プロアカウントを利用することで、ストーリーズ広告とフィード広告を利用できます。
ストーリーズ広告: ユーザーが見ているストーリーズに差し込める広告です。
フィード広告: 他ユーザーの投稿と同じように、フィード上に流せる広告です。
このようにマーケティングに役立つ機能が使えるため、プロアカウントに切り替えましょう。
なお、プロアカウントへの切り替えは無料です。
ハッシュタグや位置情報の活用
ハッシュタグや位置情報を活用することで、多くのユーザーから検索されます。
▼ハッシュタグ
ハッシュタグとは、キーワード(文字列)の前に「#」の記号を加えることで、タグとしての役割を持つ機能です。
インスタグラムでは、ユーザーはハッシュタグのついたキーワードを検索できます。
たとえば、投稿に「#大阪歯科医院」というタグを加えた投稿を作成した場合、「#大阪歯科医院」の検索結果一覧に表示されます。
▼位置情報
位置情報とは、写真や動画を撮影した場所を設定できる機能です。
ハッシュタグ同様に位置情報からも投稿を検索することができるため、歯科医院と同じ地域にいるユーザーから検索されやすくなります。
ストーリーズやリールの活用
ストーリーズやリールは動画を投稿できる機能です。
▼ストーリーズ
15秒の動画を投稿できる機能です。
24時間で投稿が消えてしまうため、最新の情報を伝えるため場合に役立ちます。
質問スタンプやアンケートスタンプを通じて、ユーザーとコミュニケーションを図ることもできます。
▼リール
15秒~30秒の動画を投稿できる機能です。
ストーリーズと違い投稿は消えません。
インスタグラムアプリにはリール専用のタブも用意されており、新機能でまだ投稿数もそこまで多くないため、閲覧されやすいでしょう。
歯科医院がインスタグラムで広告を出すときの注意点
インスタグラムで広告を出すときには、投稿内容に注意する必要があります。
国が定めた医療広告ガイドラインを遵守しなければならないためです。
医療広告ガイドラインでは、主に6つの禁止事項が定められています。
・治療内容または治療効果に関する体験談の禁止
・説明無しの治療前/治療後写真の掲載禁止
・他の病院と比べた比較優良広告の禁止
・誇大広告の禁止
・虚偽広告の禁止
・合理的な根拠なく、効果・効能を表示する広告の禁止
【関連】歯科医院の広告規定は知らないと損!?内容のOK・NGラインとは?
まとめ
今回は、集患等のためにインスタグラムを活用する方法について解説しました。
写真や動画を発信することで、歯科医院の取り組みなど、リアルな姿を発信できます。
プロアカウントを利用すれば、詳しいユーザー情報を分析ができるでしょう。
ただし、広告を出稿するときは、医療広告のガイドラインの遵守しなければなりません。
解説したポイント参考にして、インスタグラムを活用し集患に役立ててみてはいかがでしょうか。