今回は、『生まれ変わっても歯科助手になりたい』のChapter4・Chapter5を中心に、よりしあわせを感じていただくためのしあわせ思考をご紹介します。 厚生労働省の調べによると、退職理由の第1位は「人間関係・コミュニケーション」です。私が院内研修でサポートしている先でもこうした傾向は如実に現れていて、力になれない時には本当に悔しく悲しい思いを味わっていました。 辞めてほしくない人財や能力の高い人財がこの業界を去っていくことは、大きな大きな損失です。また彼女たちも、ここを乗り越えてこそ人生も仕事もしあわせに花を咲かせることができるのだけどな~、もうちょっとなんだけどな~と歯がゆい気持ちでいました。 人間関係がこじれた紐解きをすると、コミュニケーションが不足していたり、ミスコミュニケーションが起こっていたり……。なぜそうなるかというと、モノの見方がナーバスで偏っていることが少なくないのです。もったいない!!!本当にそう思います。ボタンのひとつの掛け違いだけが永遠に合うことのないずれを生んでしまっています。 しかしこれを逆手にとれば、コミュニケーションやモノの見方を変えることができれば、仕事も人生も楽しくて、ずっと続けることができます。Chapter4では特に、このモノの見方と捉え方の変換方法とトレーニングの仕方を伝えています。 モノゴトにはいくつもの見方が存在します。与えられた側をみるのか、足りない側をみるのか?さらに多面的にいろいろな視点でとらえることもできます。視点変換で、想像力で仮設定してみることもできます。おもしろいのは、「見たように現実がなる」ということです。仕事は苦痛だ!仕事はつらい! このように仕事を捉えれば(設定)、苦痛でつらい現実ばかりがあなたに見えるようになり、さらに辛く苦しくなります。仕事は歓び!楽しくて学ぶことだらけ!と仕事を捉えれば(設定)学べる現実ばかりが目の前に現れます。実はあなたが解釈したとおりに現実が起こっていること。それがなぜなのか?気になりませんか?ぜひChapter4を熟読してください。 しあわせは「思考」が引き寄せるものです。心の状態が現実を磁石のように引き寄せてきます。お仕事の現場で、こんな職場では自分は成長できない!教えてくれる先輩がいない。院長先生がイライラしてばかり。後輩はやる気がない!そのような視点でご自身の心が閉ざされていけば、現実もどんどん、あなたを閉ざしてしまいます。 同じ環境でも、院長はなぜイライラされているのだろう……なにか辛いことがあったのだろうか?後輩のやる気がでないのはなぜだろう?寄り添って話を聴いてあげたり、院長に温かい言葉をかけられるあなたなら、現実がより良い方向にむかいます。この根底にあるのは「愛と感謝」です。しあわせのコップはあふれると、人をしあわせにできるようになります。人に親切にできたり、人の役に立てるようになります。その行為はまるでブーメランのように自分に戻ってきて、誰よりも自分がもっともっとしあわせになれるのです。 しかしコップがカサカサだと、人に優しくできません。自分のことも大切にできなくなるのです。これが不幸感を生み出してしまいます。このしあわせのコップは、底辺に「愛と感謝」が敷き詰められていると、どんどんかさが増えるようになっています。反対に「愛と感謝」がないと、コップの底に穴があいてダダ洩れになってしまいます。 では、愛と感謝はどのようにして育てたらよいでしょうか?それをChapter5にまとめています。 「ありがとう」を漢字で書くと「有難う」です。これは「有ることが難しい」という意味です。「ありがとう」の反対の言葉は「当たり前です」日常をふりかえり当たり前にしていることを見直してみましょう。 食事ができること、お水が飲めること、仕事ができて、お金がもらえて、雨露しのげる生活ができていること、学べること、すべてが当たり前ではありません。生きとし生けることすらです。 すべてあなたが与えていただいていることなのです。すべてに感謝です。あなたを支えてくださるすべてと心でつながりましょう。そしてなによりも、まずはご自身の命に感謝をしましょう。あなたはなにひとつ欠けることのないすばらしい存在です。そしてこの仕事に選ばれました。 人生の出逢いはすべてベストなタイミングで訪れます。一秒たりとも早すぎず、一秒たりとも遅すぎずぴったりのタイミングなのです。だからこの職場もこの仕事も目の前の方も、この記事をとおして私と出逢ってくださったこともすべて意味と意図があってベストなタイミングで出逢っています。その意味をぜひ肯定的にとらえて(しあわせ思考)「今」「ここ」「自分」に集中してみてくださいね。 思いは磁石。現実は鏡。あなたの愛と感謝の心は必ず、現実となり、あなたをしあわせや豊かさを運んでくれます。出逢ってくださって心からありがとうございました。近く必ずお逢いできると信じています。これまでお読みいただきましてありがとうございました(了)。
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著者澤泉仲美子
株式会社オフィスウエーブ代表取締役
- 一般社団法人日本歯科人財開発アカデミー代表理事。
- PAS(日本歯科プロアシスタントスクール)校長。
- 院長塾主宰。
- パーソナルコーチ(国際コーチ連盟〔ICF〕認定プログラム修了)。
- 全米NLP協会認定NLPマスター。
- 現在、約3.000名を超えるデンタルスタッフへ、心の在り方、ホスピタリティー、コミュニケーションを指導。
- 全国に現役歯科スタッフによる認定講師が46名在籍している。