Dental Life Design

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地域に求められる歯科医院の未来
第4回:地域との繋がりと貢献

2021/12/19 デンタル〇〇デザイン

地域の中での歯科医療の位置づけ

私たちが行っている事業は、医療の中の歯科保健サービス事業です。これは厚生労働省の中でも記載されています。サービス事業という言葉は誤解を招く言葉でもあり、医療にサービスという言葉が誤って理解されることもあると思います。 サービスとは、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことであり、第三次産業が取り扱う商品です。当たり前ですが、医療も第三次産業の中の1つで私たちは歯科医療をとおして経済活動を行っています。 地域にはさまざまな産業があります。私のクリニックの隣ではお米を作る田んぼがあり、目の前では部品を作る工場があります。隣の隣はコンビニエンスストアで、その隣は中華料理屋です。余談ですが、私は小学生の時に、「シムシティ」というゲームが好きでした。このゲームから街には何が必要で、どのように配置したら効率が良いのか? しかし、効率良くするのは難しい。人が地域で活動していくために必要なことは何か。それを楽しみながら学んだ気がします。私の娘が「あつまれ動物の森」というゲームをしていました。形は違えどこのゲームの中でも経済活動が行われています。 最近、Google mapを見ると患者さんがどこから来ているのか、視覚的に捉えることができ、地域の配置や導線を想像できます。そして繋がりを感じることができます。地域のいち企業であるはち歯科医院が求められているものは何か?また地域発展のために貢献できることは何か?地域とともに成長していくためにやれることは何か?そんなことを考えます。 私は「シムシティ」を楽しんでいる時と何も変わってないのかもしれません。はち歯科医院は医療という側面で地域医療を支えるとともに、企業という側面で地域雇用や税収で地域を支えています。また、地域からも当然支えられています。公共や民間のインフラ、サービスを利用させてもらい、保険制度による診療を患者さんに提供することができます。私は地域あってこその歯科医院であることを忘れてはならないと、自戒の念も込めて従業員に伝えることを心がけています。

地域のためが自分たちのためになる

第3回はち祭りの配布資料の一部 私は「はち祭り」を年に一度、これまで3回行いました。現在は新型コロナウイルスの環境もあり、自粛しています。最後に行ったのが2019年でした。第3回はち祭りでは1,523人もの方に来場いただきました。26もの地域の個人、企業様の出店ブース等を設けて、大野城市のマスコットキャラクターにも来てもらい、とても盛り上がりました。はち祭りは、私の中でも思い入れが強い活動です。 最初は地域のためになにかしたいと私が勝手に盛り上がり、2017年、第1回はち祭りを行いました。手探りでの準備で私も従業員も開催前からヘトヘトでした。準備の段階でフラストレーションは溜まり、何回も険悪なムードになりました。そんななか、当日、お祭りには多くの方に来ていただき、いつも患者さんとして来てもらっている子どもたちやお母さんたちの診療中では見られない多くの笑顔を見ることができ、さらにはたくさんの感謝の言葉をいただきました。本当大丈夫なのか?と不安を抱えていましたが、険悪だったムードは一変し、私たちは一致団結して、日頃の感謝を伝えることができました。 今考えると、地域貢献だと思って行ったお祭りが、患者さんからの感謝をいただく場にもなり、私たちが日頃の診療に自信をもつ機会にもなりました。さらには、多くの困難を乗り越えることで、チームは団結していきました。これは、はち歯科のチームビルディングの要素の一つにもなっています。 近隣の個人の方や企業にもたくさん援助していただきました。「頑張ってね~」とお声をいただくこともとても多く、駐車場のスペースをお貸しいただいたり、協賛を申し出ていただいたりと、日頃コミュニケーションを取らない方々からもたくさんの支援をいただきました。 はち歯科の成長は「はち祭り」によって加速し、いつの間にか私たちが多くの愛をいただいていました。地域の為にやっていることが、気づいたら自分たちのためになっていたのです。 第2回、第3回の時は、従業員が主体的に行いました。第3回は規模が大きかったので、半年以上前から実行委員会をつくり、何回もミーティングを重ね、盛大に行うことができました。子どもたちが集まってマスクもせずに遊びまわり、私たちに満面の笑顔を見せてくれる、そんな日が必ず来ると信じています。その時は、第4回はち祭りを行います。よろしければぜひ遊びにきてください。 2019年に開催した第3回はち祭り