歯科臨床のプレゼンテーションには臨床写真が欠かせません。正確な規格写真を撮影することが理想ですが、実際には「少し斜めに撮れてしまった……」という経験はありませんか?そんな時に便利なのがKeynoteの「マスク機能」です。一般的には「トリミング」といったほうが馴染みがあるかもしれません。写真の傾き(角度)を修正する方法
角度を調整したい写真を選択し、command(⌘)キーを押しながらドラッグすると、写真を回転できます。しかし、写真全体が傾いてしまい、不自然に見えることがあります(図1)。図1 画像の角度を調整する場合、回転させると写真全体が傾いてしまい、不自然に見える。
マスク機能を使って調整する方法
そこで、画像をダブルクリックすると、選択枠の白い□ポイントが黒い■ポイントに変化します(図2)。これが「マスク機能」状態です。さらにもう一度クリックすると、黒い■ポイントが白い□ポイントに戻りますが、画像周囲を破線が表示されていればマスク機能は継続中です。図2 マスク機能を使って調整する方法。『歯科医療従事者のためのKeynote超入門 for Mac』より引用。 マスク範囲の点線内に写真が収まるように、拡大・縮小・回転を使って画像を調整します(図3)。こうすることで、写真を綺麗に見せることができます。もちろんマスク範囲を回転縮小させることもできます。
図3 画像の角度の修正前とマスク機能を使用した修正後。『歯科医療従事者のためのKeynote超入門 for Mac』より引用。
ワンポイントアドバイス!
・先にマスクを使用してから回転させてもOKです。 ・逆に回転させてからマスクでトリミングしてもOKです。 ・作業の順序は自由なので、試しながらやりやすい方法を見つけてください。

著者中島 寛明
久留米セントラル歯科院長(福岡県久留米市)
略歴
- 2007年 福岡歯科大学卒業
- 2007~2011年 福岡歯科大学医科歯科総合病院勤務
- 2011年 県庁前デンタルクリニック院長
- 2015年 久留米セントラル歯科(牛島歯科医院より継承)開院
久留米歯科衛生士専門学校講師。医療法人星樹会講師。Keynote Study Club主宰。
著書に『歯科医療従事者のためのKeynote超入門 for Mac』(監著)、『みんなにやさしいマグネットデンチャー』(共著・ともにクインテッセンス出版)がある。
