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コラム

しくじり先生の小児歯科 その30 アドラー心理学のススメ 心を動かす言葉の使い方

しくじり先生の小児歯科 その30 アドラー心理学のススメ 心を動かす言葉の使い方
しくじり先生の小児歯科 その30 アドラー心理学のススメ 心を動かす言葉の使い方
これまでは、恐怖心をあおる、“恐わがらせ型”の指導が多かった。
しかしこれを続けていると人間関係は、どうなるのだろう?
あらためて読者諸氏に問いたい。

「読者は、患者に歯を磨かせたいのか? それとも、良い関係を結びたいのか?」


こう考えると、後者を選ぶだろう。 
いつも上から目線で、頼みごとを受けても素直に従おうという気になれない。
ついつい反抗してみたくなってしまう。
まず、良い関係をつくることが先決だ。
しかし臨床では、どうしても上・下の関係がつきまとい、どう話せばよいかわからない。
そこで、心を動かす言葉の使い方について考えてみよう。

読者は、血糖値が高く通院している。歯周病と糖尿病との関係を新聞で読んだ。
以前から、歯が動くし出血もする。
どうやら歯周病だ。
そこで歯科医院で歯石を取り、家でもていねに磨くように心掛けていた。
おかげで、動揺や出血が治まり、血糖値が下がって来た。
そこでメインテナンスの際、スタッフに血糖値のことを伝えた。

読者は、どちらの言葉を使われたら、より頑張ろうと思うだろう?

A:「メインテナンスに通われ、家でもきれいに磨いておられるようです。だから、歯グキの状態が良くなり、血糖値まで下がってきました。これはあなたが頑張られたからです。」

B:「メインテナンスに通われ、家でもきれいに磨いておられるようです。だから、歯グキの状態が良くなり、血糖値まで下がってきました。だから、私はとっても嬉しいです。」

続く

著者岡崎 好秀

前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授

略歴
  • 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
  • 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
所属学会等
  • 日本小児歯科学会:指導医
  • 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
  • 日本口腔衛生学会:認定医,他

歯科豆知識 「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!


岡崎 好秀

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