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今だからこその感染管理 第4回
ハンドピースを長持ちさせる
お手入れ法 その2

2018/7/27 デンタル〇〇デザイン

皆様こんにちは、柏井伸子です。
前回はウオッシャブルマーク(以下WM)のついていないハンドピース(以下HP)の適切な処理方法についてお伝えしましたが、今回はWMつきHPの処理方法について考えていきます。
復習になりますが、WMの有無に関わらず、全体の作業の流れとしては、「①洗浄、②乾燥、③注油、④油切り、⑤包装、⑥滅菌、⑦保管」です。
また、余剰オイルの逆流によるモーターのオイル焼けを防ぐために、HPをユニット本体に接続しヘッドを下向きにして1分間ほど回転させるなど、メーカー推奨の手順に従ってオイル切りも忘れないように注意しましょう。

では、WMがついているHPの処理についてです。
※ウォッシャブルマーク
これは外部にも内部にも水分を接触させることはできますが、長時間にわたる浸透や超音波洗浄は避けましょう。
HPを手洗いされる場合には、計量し希釈した洗剤を歯ブラシにつけて外側を洗い、バーやポイントが入る先端の穴は洗剤をつけた歯間ブラシを出し入れします。
また、本体に接続する部分から内部に歯間ブラシや試験管洗いブラシを入れて洗浄します。
洗浄後は流水で洗剤成分をすすぎ、ペーパータオルやエアーで乾燥して水分を除去します。
乾燥が不十分な状態で注油してしまうとオイルがはじかれて十分に浸透しなくなります。
注油には自動注油器やエアー缶のオイルを使用し、オイル切りを行ってから包装し滅菌します。

作業するスタッフが針刺し事故の危険を回避し、人によるバラつき無しで洗浄し熱水消毒できるという利点から、最近ではウオッシャーディスインフェクター(以下WD)を導入されている施設が急激に増えています。
設置するスペースや来患数により容量を考え、最終すすぎで使用する熱水の温度により消毒効果が期待できる微生物の種類も異なることから、各施設でのニーズに合わせた機種選定が必要です。
WDの中にはHP洗浄ユニットが付属している機種もあり、HPをアダプターに立てて洗浄・消毒することで下からの洗剤や熱水の供給により洗浄・消毒することが可能です。
家庭用食器洗浄機と異なり、WDで使用する洗剤は定量が毎回投入されるため、必ずメーカー指定のものを使用します。
WDのプロセスは、「①予備洗浄、②本洗浄、③熱水消毒、④乾燥」となりますが、プロセス終了後には、次の処理として注油を確実に行うために、エアー乾燥で外部も内部も完全に乾燥します。

次回はHPの適切な滅菌方法についてお伝えします。