こんにちは。 現場志向型人事コンサルタントの大橋高広です。 今回は、この採用難の時代にハローワーク頼りでは心もとないという方向けに、意外とつくっている医院が少ない「採用サイト・パンフレット」のつくりかたについてお伝えさせていただきます。 そもそもですが、「医院ホームページ・医院案内」と「採用サイト・パンフレット」はまったく別のものです。 医院HP・案内は主に患者様にご覧いただくものですが、採用サイト・パンフレットは求職者に見ていただくものです。 この違いは非常に大きく、患者様が知りたいのは、医院がどのような設備を持ち、どのような人がどのような診療を行い、どのようなアフターフォローがあり、どのような金額なのかということです。 一方、求職者は、どのようなスタッフがいて、どのような研修があり、どのようなキャリアステップを進んでいくのか、また賃金や休日などの条件はどうなっているかということが知りたいのです。 ところが、医院HP・案内には、普通、そういったことは書いていないため、採用活動においては、医院HP・案内があるだけでは不十分なのです。 そこで、これまでに私が実際に、歯科衛生士・助手・受付の皆様にヒアリングさせていただきました事例から、採用サイト・パンフレットには、どのようなことを記載しておくと効果的かについてお伝えしたいと思います。 【採用サイト・パンフレットに記載するべき内容】 ◆医院方針 ・経営者の思い(経営理念) ・治療に対する考え方 ・経営計画 ・当院で働くメリットとデメリット ・果たしてほしい役割 ・必要な経験と能力 ・向いてる人と向いていない人 ◆評価・処遇 ・キャリアステップ ・人事評価 ・教育研修 ・賃金 ・休日休暇 ・労働条件全般 ◆知っておきたいこと ・採用フロー ・試用期間 ・勤務開始時期 ・1日の業務の流れ ・休憩時間の過ごし方 ・先輩スタッフの声 ・働いているスタッフ ・飲み会、旅行、サークル ・現場の物的環境 ・ネイルやピアスなどの身だしなみ いかがだったでしょうか。 皆様の医院ではホームページや医院案内にこれらのことが記載されていますか? されていないとすれば、今後見える化をはかっていく必要があります。 それでは、次回は、上記の内容の具体的な記載事例についてお伝えさせていただきます。 次回もどうぞよろしくお願いいたします。
著者大橋高広
株式会社NCコンサルティング
代表取締役社長
1982年生まれ。 大阪府出身。 人事評価制度、管理職育成、職場改善の専門家。 大阪商工会議所人事労務サポート推進パートナー、八尾市や守口市、門真市、和泉市などの商工会議所専門相談員。 同志社大学を卒業後、大手通信系企業にて歓楽街での飛び込み営業を経て、経済団体に入職し中小企業の経営支援に従事する。 その際、橋下徹氏による府政改革を経験。 その後、中堅製造業で総務経理を担当する傍ら、父から息子への事業承継を推進。 2015年、NCコンサルティングを設立。
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