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しくじり先生の小児歯科 その49 下顎第1乳臼歯と第2乳臼歯 麻酔が効きやすいのは?

しくじり先生の小児歯科 その49 下顎第1乳臼歯と第2乳臼歯 麻酔が効きやすいのは?
しくじり先生の小児歯科 その49 下顎第1乳臼歯と第2乳臼歯 麻酔が効きやすいのは?
第1乳臼歯と第2乳臼歯に隣接面カリエスがある。
まず麻酔をうち、ラバーダムを装着し、手を上げる練習もした。
これから形成を始めるとする。

どの部位から形成を始めれば、痛みを与える確率が少ないだろう?

前回の第48話を参考に考えていただきたい。
https://d.dental-plaza.com/archives/26392

最も確率が低いのは、フリーエナメルだ。
従って、2(第2乳臼歯近心)か3(第1乳臼歯遠心)となる。


次にフリーエナメルを除去した後はどうだろう?
保持形態を作るため、咬合面を少し広げたい。

では次に削るのは、1(第2乳臼歯咬合面)と4(第1乳臼歯)のどちらが確率が低いだろう?

不用意に削り始めるより、麻酔の効きやすい歯を先にすれば有利である。
これは下顎第2小臼歯と第1大臼歯の形成を想定すれば良い。
第2小臼歯は、単根だから効きやすいはずだ。
また歯槽骨も薄いから、麻酔液も根尖に到達しやすい。
一方、第1大臼歯は、緻密骨であると同時に3根である。
効く確率が低下するのは当然である。

同じことが下顎乳臼歯でもいえる。

もし第2乳臼歯から始め痛みを与えると、すでに麻酔が効いている第1乳臼歯でも泣かれる可能性が高くなる。

一方、第1乳臼歯を先に形成している間に、第2乳臼歯も効く可能性がある。
従って筆者は、3→2→4→1の順に削るようにしている。
痛くない治療のためには、形成の順序も考慮する必要があることがわかる。

著者岡崎 好秀

前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授

略歴
  • 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
  • 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
所属学会等
  • 日本小児歯科学会:指導医
  • 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
  • 日本口腔衛生学会:認定医,他

歯科豆知識 「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
知っているようで知らなかった、歯に関する目からウロコのコラムです!


岡崎 好秀

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