前回、タービンの音を繰り返し聞かせることで、音に対する閾値を上げる方法について述べた。 しかし、局所麻酔をしたとはいえ、十分効いていないかもしれぬ。 もし削って痛みを与えれば、泣きだすだろう。 それを見抜くためには、コントーロルを作っておくことである。 削る時には、絶対痛くない部位から始める。これは形成の基本といえる。 それはどこだろう? 少し考えていただきたい。 正解は、 ①セメント・充填物 ②フリーエナメル である。 そこで、まずここから削る。
もし手を上げたり嫌がったら、まだタービンの音が恐いのだ。 もう一度、鏡を見せながら前回述べたことを繰り返す。 https://d.dental-plaza.com/archives/26319 ここまでは平気だったが、象牙質を削り始めると嫌がった。 これは、麻酔が十分でない証拠である。 もう少し効くまで時間をおくか、再度麻酔を追加する。 さて、ここでクイズを一つ。
第1乳臼歯と第2乳臼歯に隣接面カリエスがある。 麻酔をうち、ラバーダムを装着し、手を上げる練習もした。 これから形成を始めるとする。 どの部位から形成を始めれば、痛みを与える確率が少ないだろう? 続く
著者岡崎 好秀
前 岡山大学病院 小児歯科講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
略歴
- 1978年 愛知学院大学歯学部 卒業 大阪大学小児歯科 入局
- 1984年 岡山大学小児歯科 講師専門:小児歯科・障害児歯科・健康教育
- 日本小児歯科学会:指導医
- 日本障害者歯科学会:認定医 評議員
- 日本口腔衛生学会:認定医,他
歯科豆知識
「Dr.オカザキのまるごと歯学」では、様々な角度から、歯学についてお話しします。
人が噛む効果について、また動物と食物の関係、治療の組立て、食べることと命について。
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