~カウンセリングの重要性について掘り下げる①~
第4回でカウンセリングのお話をしましたが、今回はもう少し詳しく見ていきましょう。患者さん自ら「健康になりたい」という気持ちを持ってもらうためには質の高いカウンセリングが欠かせません。第5回でお話しした、ブラッシングを熱心に指導したにもかかわらずまったく定着しなかったのは、結果的にその方の気持ちのマインドチェンジまでできていなかったことが原因です。そうではなくて、「よし、健康になるぞ」と患者さん自身が本気で思ってくれる、そういう気持ちを持ってもらえるようなカウンセリングをしないといけないと私はいつも思っています。でもこれが非常に難しい。 お口の健康に対する価値観を高めるために「あなたの歯はあなたにとってどんな価値があるのか」を問いかけたいんです。ここで「あっ!歯って大切なんだ」って気付いてもらいたいんです。でも年齢や性別によって皆さん感じるところが違っていて、例えば高齢の方になると「少しの量でいいから美味しくご飯が食べたい」と思う方が多いですし、年頃になれば「恋愛をするために歯並びがキレイじゃないと」と思いますよね。年代によって興味の対象も違ってきますし、人によってもみんな違うわけです。それこそ「歯はどうでもいいから良い洋服を着たい」という方もいるでしょう。
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著者若林 健史
医療法人社団真健会 理事長 若林歯科医院/
オーラルケアクリニック青山
略歴
- 1982年
- 日本大学松戸歯学部卒業
東京都練馬区若林歯科医院勤務 - 1989年
- 東京都渋谷区代官山にて開業
- 2014年
- 代官山から恵比寿南に移転
- 日本大学客員教授
- 日本歯周病学会理事・専門医・認定医
- 日本臨床歯周病学会・認定医・指導医
- アンチエイジング歯科学会常任理事・認定医
- 日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤講師
- 日本大学歯学部細菌学講座非常勤講師
- 広島デンタルアカデミー非常勤講師
- 盛岡社会福祉専門学校非常勤講師
- 日本抗加齢医学会
- 日本顎咬合学会会員
- 抗加齢医学会会員
- 医療法人社団真健会 若林歯科医院ホームページ:
https://wdental.jp/
- オーラルケアクリニック青山ホームページ:
https://oral-care.org/