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現役歯科医師に学ぶ!歯科スタッフを辞めさせない組織づくり

現役歯科医師に学ぶ!歯科スタッフを辞めさせない組織づくり
現役歯科医師に学ぶ!歯科スタッフを辞めさせない組織づくり
コンビニよりも歯科医院の数が多いと言われている昨今、歯科医療業界で生き残るためには、スタッフとの団結力やそれぞれの能力を高めながら、協力して経営を行っていく必要があります。
一方で、歯科スタッフは離職率が高く、人材面で悩まれている歯科医師の方も多いのではないでしょうか。

今回は、東上野歯科クリニックの村岡正弘院長に歯科スタッフを辞めさせない組織づくりについて取り組みを伺いました。

歯科医院活性化のためのイベント

インタビュアー 「東上野歯科クリニックでは、ソニッケアーをはじめとする物販やスタッフを上手く組み合わせて、院内イベントなどをされていますよね。 例えばどのような院内イベントを開催されているのですか?」 村岡正弘院長 「歯科医の活性化のためにソニッケアーの販売を導入した際には、院内で売り上げコンペを開催し、みんなで楽しみました。 虫歯予防デーという1週間のイベント期間中に、誰が一番『ソニッケアー』を販売したかを競うという企画です。 1位になったスタッフはわずか1週間足らずで5台売り上げていましたね。」 ▼ソニッケアー
インタビュアー 「院内イベントは、院長である村岡先生が率先して開催されているのですか?」 村岡正弘院長 「最初はそうでしたが、徐々にスタッフが自主的にやってくれるように変わりました。 開院したての頃、たまたま待合室が広かったことから、そこにテーブル一つ置いて、学園祭みたいな感じで何かイベントができないかなと思いついたのがきっかけで院内イベントが始まったんです。 例えば、入れ歯ってどういうもの?被せ物どういうもの?というような患者さんに知って欲しい情報を、そこで見たり触ったりしながら学んでもらえたら患者さんもスタッフも楽しいんじゃないかと思って。」 インタビュアー 「それが徐々に、スタッフの方がイベント担当といった風に変わったのですか?」 村岡正弘院長 「そうです。今ではイベント担当のスタッフたちが企画して、ポップやポスターを手書きで全部作ったりしながら進めてくれるようになりました。 イベント担当のスタッフは、ポップやポスターで紹介するグッズの説明書を全部読んで知識を得た上で、患者さんたちにわかりやすく伝えてくれています。」 ▼ソニッケアーの紹介ポスター 村岡正弘院長 「あとはウェルカムボードも描いてもらってるのですが、こちらは季節感を出してもらうようにしてます。 5月はホワイトニングした鯉のぼり、6月の梅雨時ならカタツムリ、10月はお月見の絵だったり、季節に関係のあるイラスト+歯科のことを結びつけています。」 ▼8月のウェルカムボード

スタッフのモチベーションを高める工夫

インタビュアー 「先ほどおっしゃっていたソニッケアーのコンペの結果は、給与やボーナスに影響したりも?」 村岡正弘院長 「いえ、営業マンではないので、あくまでも歯科医院の中でのスタッフとの遊び感覚で院内イベントを開催してるんです。 リラックスしながらスタッフ同士の仲を深められて、医院全体が活性化することを目的としています。 ですので、上位のスタッフをみんなで讃えたり、表彰したりはしていますが、給与やボーナスに反映させたりはしていません。」 インタビュアー 「スタッフの皆さんのイベントへのモチベーションはどのような感じなのでしょう?」 村岡正弘院長 「イベント前に、イベントを行う目的を共有し、関連する事例などについてみんなで学ぶことで、遊び感覚のイベントではあるけれども真剣に取り組んでもらえるようモチベーションを高める工夫をしています。 例えばソニッケアーのコンペ前には、位相差顕微鏡を用いた口腔内の細菌観察や唾液検査によって口腔内のリスクについて学ぶ機会を設け、これを改善するためにソニッケアーを患者さんに勧めるんだよ、ということを伝えました。」 インタビュアー 「どうしてソニッケアーを売るのかということを紐解いて、スタッフの理解を深めているのですね。」 村岡正弘院長 「そうです。自分たちが実際に使ってみて有効性に納得した上で患者さんに勧めないと意味がないですからね。 社会情勢や歯科医院の方向性をスタッフに理解してもらって、それぞれのスタッフに自分がすべきことを考えてもらえるように教育することを意識しています。 歯科医療は、超高齢化社会が背景にあることによって、これまでの病気を治すシックケアからヘルスケアに大きく変わってきています。 同時に、歯科医師だけでなく、歯科技工士や歯科衛生士、歯科助手など全てのスタッフの仕事が変わってきているので、その意識をスタッフに浸透させられるよう指導するのが院長の役目だと考えています。」

院長の考えはランチミーティングで共有

インタビュアー 「スタッフの皆さんへの方向性の共有は、具体的にどのようにされているのですか?」 村岡正弘院長 「月に一度、スタッフ全員でランチミーティングを行っています。 当院は9時〜17時と11時〜20時の2交代制を取っていて、スタッフごとに勤務時間がずれているので朝のミーティングや夜のミーティングができないからです。 昼間だけは全員が集まるので、私がスタッフに喜んでもらえそうなお昼ご飯選んできたり外に食べに出たりして、ランチミーティングで美味しく食べながら話しています。 メーカーさんやディーラーさん、海外から見学に来た先生も交えて一緒にミーティングすることもあります。 ソニッケアーについても、体験デモの依頼をすると歯科医院まで説明員が出向いてきてくれるので、詳しい説明を受けることが出来ます。 ランチミーティングの後に、ちょうどソニッケアーを試すことも出来るので嬉しいですね。」

まとめ

インタビュアー 「他院では、スタッフのモチベーションを高く保ち、良い関係を築くことが難しいと悩んでらっしゃる先生も多いようです。 最後に、歯科医師の方々に向けてメッセージをお願いします。」 村岡正弘院長 「先ほども話した通り、今の歯科医療はシックケアからヘルスヘアへ大きく変わってきており、虫歯にならない・病気にならないようケアする本来の医療の形になってきていると感じています。 これからの歯科医療に繋げるためには、歯科衛生士や受付など、患者さんがコミュニケーションを取りやすいと感じる歯科スタッフに協力してもらうことが必要です。 楽しみながら歯科医療を発展させていきましょう!」 インタビュー第2弾▶︎現役歯科医師に学ぶ!歯科医院の集客(集患)の極意
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