フロアブルレジンは、現在の歯科治療における基本的概念であるMinimal Interventionを支える修復材のひとつであると捉えられる。 これまでの充填器を用いては対処できない窩洞も、フロアブルレジンの流れる性質を応用することで容易に修復できる。 さらに、その操作性とともに機械的性質がきわめて良好なところから、臼歯部咬合面窩洞への応用も可能となっている。 今回の臨床動画では、ラバーダムを用いることで、より効率的に臼歯部コンポジットレジン充填修復が行えることをご覧いただきたい。●ラバーダムの装着
説明:トータル1分49秒 ①エアータービンによる窩洞形成(最初~26秒) ②ラバーダムの装着(26秒~最後) ●窩洞形成、レジン充填
説明:トータル3分42秒 ③ラバーダム装着後、円滑な窩洞外形の形成(最初~10秒) ④1ステップボンディング材を窩洞内にしっかりと塗布(10秒~30秒) ⑤エアーブローによる充分な乾燥後、ボンディング材への光照射(30秒~52秒) ⑥フロアブルコンポジットレジンを用いた充填操作(52秒~最後) ●咬合調整、最終仕上げ
説明:トータル1分8秒 ⑦咬合調整、最終研磨(52秒~最後) <ラバーダム & CR充填について臨床動画で解説> ラバーダムを使った臨床(左下顎第一大臼歯) CR充填デモンストレーション臼歯部2級窩洞編 CR充填デモンストレーション4級窩洞編

著者宮崎真至
日本大学歯学部 保存学教室修復学講座 教授
略歴
- 1987年 日本大学歯学部卒業
- 1991年 日本大学大学院修了 博士(歯学)
- 1991年 日本大学歯学部保存学教室 修復学講座 助手
- 1994年~1996 年米国インディアナ州立大学 歯学部留学
- 2003年 日本大学歯学部保存学教室 修復学講座 講師
- 2005年 同上 教授
- 日本歯科審美学会
- 日本歯科教育学会
- 日本口腔衛生学会
- Academy of Dental Materials International Association for Dental Research
- 日本大学歯学会
- 日本接着歯学会
- 日本歯科理工学会
- 日本歯科保存学会
- 日本大学歯学部附属病院保存修復学教室:
http://www.dent.nihon-u.ac.jp/hospital/
