Dental Life Design

あなたのデンタルライフを彩るメディア

阿部田 暁子の『何か良いこと見つけたい。』
Vol.5「人とのつながり」

2018/3/28 デンタル〇〇デザイン

「若い歯科大生の意気込み」

歯科医師を目指す学生さんが臨床実習をするにあたり、その志を記したものを拝見する機会がありました。 「患者さんの信頼を得る歯科医師になりたい」「患者さんとより良いコミュニケーションをとる」「患者さんに満足してもらうために、技術を磨き、多くを学ぶ」「患者さんの要望に応える」「患者さんの笑顔を・・」「患者さんの気持ちを考えて・・」「患者さん」を対象としたその志の長文の文章が並びます。 その中で、随分と短い文章に目が留まりました。 「人とのつながり」 臨床に出ている私たちは、医療現場において様々な人とのつながりがあります。 もちろん、第一には患者さんです。 患者さんに満足してもらう治療を行うことはとても大事なことです。 そして歯科の現場では、診療を支えている歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士もなくてはならない人たちです。

「チーム医療とは」

医療現場においてはそれぞれがプロの意識を持ち、各々の立場を尊重し、より良いコミュニケーションを保ち、質の高い医療を提供していかなければなりません。 患者さんへスムーズな応対をし、治療に不安を与えないように心がけている窓口の方、見えないところで医院の清潔を保ち、医院を信頼のおける場にしてくださる方、そして常に情報や良い製品、材料を提供してくださる方がいなくては、より良い歯科医療は成り立ちません。 2007年にスウェーデンの病院で感染管理の研修を受けた際に、歯科医師、歯科衛生士、デンタルナースの方はもちろんのこと、オペに使用する器材をセットし、滅菌を行う方もプロ意識を持って仕事をしている姿を見て感動したことがありました。 「私がセットする器材には欠けたり切れないものはない。素晴らしいオペができるような器材を揃えて滅菌しているのよ。」そう彼女はルーペを持ちながら意気揚々と話していました。 「歯科衛生士さんって凄いですね。なんでも知っていて僕らを見守ってくれている。本当にお世話になっています。」臨床実習が始まった学生からこんな言葉を耳にしました。

「これからの医師、歯科医師に求められるものとは」

現在の医学部の受験では、難しい学力を問う1次試験を通過すると、2次試験では時間をかけた面接があります。 今度はその学生の人を一人一人見ていきます。 まだ高校生である学生に「チーム医療には何が必要か」という質問があり、また「友だちは多かったか」などが聞かれています。 医師になっても患者さんと会話が上手くできなかったり、自分中心や自分本位で行動する様な人では困るからです。 人として、患者さんとどう接していくのか、人と人とのつながりの中でどのように医療に取り組んでいくのか、そんな「人」を見抜く試験になってきているようです。

「人とのつながり」

どんな歯科医師になりたいか? 学生さんそれぞれにいろいろな意気込みがあることでしょう。 技術を磨くのはもちろん大切です! 歯科医師になってからも、歯科衛生士になってからも、自己研鑽は続いていきます。 50代の私もまだまだ日々勉強です。 歯科大生は、これから臨床の現場で研修をすることで、多くの方がたと接していくことでしょう。 診療を支えてくれる人たちの存在を大きく感じ、そして、出会った人たちから多くのことを学んでいくことになるのでしょう・・・ 関連記事 Vol.1「歯科衛生士ってどんな仕事?」資格があるのは素晴らしい! Vol.2「魔法の箱」 Vol.3「裸の王様」の物語 Vol.4「間違いを探せ!」おかしなHP Vol.5「人とのつながり」 Vol.6「挨拶のできない子供たち」コミュニケーション不足の若者たち Vol.7 臨床におけるジェネレーションギャップ