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動物園の動物達も高齢化
アザラシの根管充填

2019/5/28 デンタル〇〇デザイン

アザラシは、爪楊枝によるトレーニングで慣れてきた。しかし獣医師は、感染根管治療の経験がない。そこで某歯科医院で治療の様子を見学に行かれた。

そして、いよいよ根管治療の開始。とりあえずの目標は、根尖まできっちり拡大することではない。可及的に根管内をきれいにし、持続的な感染を防ぐことである。

まずは、拡大と綿栓を用いての清掃。


アザラシに、魚(マアジ)を与えたり、イヌ笛を利用しスモールステップで行う。ファイルを奥まで入れると肉芽に当たり出血するようだ。どうやら根尖は開いている可能性が高い。当初は、綿栓に白い膿が付着していたが、回数を重ねると腐敗臭がなくなった。




感染根管治療の様子

そこでビタペックス根充を行い、水硬性セメントで仮封。



でも、根充剤がきれいに入っているのか気になるところだ。

次は、デンタルエックス写真の撮影トレーニング。


割り箸でフイルムを挟むが、口腔底が浅く口内法の撮影には苦労する。やっとのことで撮影できた。何とか根充剤が入っているようだ。


もちろん、ビタペックスは吸収されるので経過観察が必要だ。

獣医師は、アザラシの感染根管治療の一例を、昨年開催された野生動物学会で発表した。
日本で初めての試みだったので、大好評だったと言う。


次回に続く


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