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クリニカルコーディネーターの心得と意義<第1回>「営業」ではなく「しあわせのセールス」である

クリニカルコーディネーターの心得と意義<第1回>「営業」ではなく「しあわせのセールス」である
クリニカルコーディネーターの心得と意義<第1回>「営業」ではなく「しあわせのセールス」である

クリニカルコーディネーターとして働く礒田佳世さんに、クリニカルコーディネーターの心得と意義について語っていただく全4回のインタビュー記事。
<第1回>は、礒田さんがクリニカルコーディネーターの仕事の本質について初めて考えさせられたときのお話です。

※クリニカルコーディネーターの仕事の概要・役割についてはこちらの記事をご覧ください。
https://d.dental-plaza.com/archives/2914/

■患者さんからのショッキングな一言

クリニカルコーディネーターになって1年目のことです。患者さんに自由診療の補綴物やインプラントのお話をすると、「営業してるんか」と言われたことがありました。実は私自身、「営業」されるのが苦手なタイプ。「営業していると感じられたくない」と思いながらお話をしていたものですから、患者さんに「営業か」と言われたときには大変なショックを受けました。

■礒田さんが見つけた解決方法

その後、さまざまなセミナーに通ったり院長と話したりする中で、私は解決方法を見出します。クリニカルコーディネーターは医院の売上をアップさせるために「営業」をしているのではなく、患者さんのために「情報提供」をしているのだということを再認識したのです。患者さんの症状や、保険内で適用できるもの、自由診療で適用できるものなどをしっかりとご説明し、正しい情報を知っていただくことで、患者さんのしあわせをサポートする。クリニカルコーディネーターは「しあわせのセールス」だと考えるようになりました。
この考えにたどり着けた最大の理由は、院長の「大切にするのは売上ではなく、患者さんのしあわせだ」という方針を知ることができたからだと思います。

■クリニカルコーディネーターとしての仕事の魅力

あるとき、笑うと見える位置に銀歯が入っている患者さんが来院し、「気になるけど……仕方がないですよね」とおっしゃっていました。もちろん今は白い補綴物もありますが、患者さんはそのことをご存じなかったのです。正しい情報を知らなかったがために、その患者さんが笑顔に自信を持てなかったとしたら、もったいないことだと思いました。
またあるときには、「検査なんかいらん!」と横柄な態度の患者さんもいました。しかし患者さんの歯のことを思って丁寧にご説明していくうちに、だんだんと前のめりになり、最終的には「検査を受けて良かった」と言っていただくことができました。
このように、正しい情報を提供することで、患者さんがさらにしあわせになる瞬間に立ち会えるということも、クリニカルコーディネーターとしての仕事の魅力だと思います。

クリニカルコーディネーターの心得と意義<第1回>
「営業」ではなく「しあわせのセールス」である

クリニカルコーディネーターの心得と意義<第2回>
カウンセリング、クレーム対応時に気をつけること

クリニカルコーディネーターの心得と意義<第3回>
患者さんにとってのメリットとは

クリニカルコーディネーターの心得と意義<最終回>
クリニカルコーディネーター導入のヒント


いちき歯科
http://www.ichikishika.com/

礒田さんのホームページ「Happy Kayoのふんわり思好」
http://happykayo.com/ 研修のご依頼はこちらからお願いします。

著者スエマサ エリコ

コピーライター

ネット広告会社で営業を経験し、2008年からコピー専門制作会社のコピーライターに。
6年半勤めた後、2013年からフリーランスとして活動中。
主な仕事内容はコスメなど薬機法関連コピー、通販コピー、HP・LP用コピー、取材記事、ネーミング、ムービーのシナリオなど。
神戸市在住、2児の母。
https://suemasaeriko.wixsite.com/copywriter
スエマサ エリコ

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