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歯科医院の先生が抱える経営の悩みとは?具体的な内容や解決策を大公開

2019/9/26 歯科医院経営

歯科医院を取り巻く環境は年々厳しくなっています。
多額の初期投資を行い歯科医院を開設したものの、さまざまな経営上の問題や病院内での問題に直面し、悩みを抱えている歯科医は多くいらっしゃいます。
この記事では、歯科医院の現状や、抱えている悩みの具体的な内容とその解決策について紹介します。

1.歯科医院の現状

厚生労働省の調査によると、平成28年の段階における日本全国の歯科医院の数は68,000件以上となります。 「歯科医院はコンビニより多い」という言葉をよく耳にしますよね。コンビニの数は57,000件ほどになるので、実際に歯科医院の数はコンビニの数より1万件近く多い現実があります。 (出典サイト:厚生労働省「平成28年(2016)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」)

1-1.歯科医院の二極化

厚生労働省の医療経済実態調査(医療機関等調査)によると、歯科医院の平均的な年間の売上は約5,000万となります。 ひと月の売上の平均は400万円ほどとなりますが、実際にはこれよりはるかに高い売上をあげている歯科医院がある一方で、かなり下回る歯科医院もあります。 すべての歯科医院の経営が安定しているわけではなく、経営難に陥っている歯科医院の数は決して少なくない現実があります。

2.歯科医院が抱える悩み

歯科医院を安定的に経営するためには、経営者として一定の売上をあげて従業員に給料を支払う必要があります。 しかし年々歯科医院を取り巻く環境が厳しくなる中で、歯科医院の経営は決して簡単なものではなくなっています。 歯科医院の先生は具体的にどのような悩みを抱えているのでしょうか。 ここでは、歯科医院が抱える悩みの内容をそれぞれ具体的に紹介します。

2-1.集客

歯科医の先生の多くは医療に関する知識は豊富にあるものの、顧客を集める術や経営ノウハウを身につけていないまま歯科医院を開業することが多いです。 その結果、どのように患者さんを集めていいのかわからずに集客に苦労することとなります。 歯科医院の数が増えつつある現状において、口コミや評判だけで患者さんを集めることが難しくなっています。

2-2.コスト構造

歯科医院は、固定費がかかる割合が高いコスト構造になっています。 歯科医院が毎月負担するコストとして、人件費と家賃、さまざまな機器のリース料や広告宣伝費があげられます。 ここに技工料や材料費といった変動費、さらに借入金の返済などが加わります。 これらの固定費は簡単に削減することが難しいため、健全な歯科医院経営を行うためにはできるだけ患者さんを増やす必要があります。

2-3.人材育成

多くの歯科医院では、思うように人が育たないといった悩みを抱えています。 歯科医院には歯科医だけでなく、受付や歯科衛生士、歯科助手などさまざまな職種の人が働いています。 患者さんが満足するためにはそれぞれが一定レベルの仕事をこなす必要がありますが、要求するレベルの仕事ができずどのように対策を立てればいいのか悩みを抱える歯科医の先生は多くおられます。

2-4.スタッフ間の人間関係

スタッフ同士の人間関係に頭を悩ませている歯科医の先生も多くおられます。 スタッフ同士がコミュニケーション不足で仲が悪く、職場の雰囲気が悪くなっているケースもあるため注意が必要です。 人間関係が原因でスタッフの仕事に対するモチベーションが下がるケースや退職するケースもあります。 職場のスタッフの人間関係は業務に大きく影響するため、しっかりと対策を立てる必要があります。

3.歯科医院が経営難になる理由は?

歯科医院が実際に経営難になる理由は、大きく分けて2つあります。 資金面での経営難と人材面での経営難です。

3-1.資金面での経営難のケース

<患者さんの数が少なく経費が多いケース> 集客がうまくいかないため通院する患者さんの数が少ないにもかかわらず、高価な機材の導入費や人件費などにお金をかけすぎた結果、内部留保ができずに経営難に陥るケースがあります。 このケースでは、まずコスト構造を見直し無駄な経費を削減すると同時に、新規の患者さんや通院する患者さんを増やすことが重要課題となります。 <患者さんの数は多いが経費が多いケース> 集客に問題はなく常に多くの患者さんがいるにもかかわらず、経費が必要以上に過大になった結果、経営難に陥るケースがあります。 適切な割合以上に人件費がかかっている場合や売上規模よりも過大な借入金がある場合には、月々の経費が大きくなり歯科医院の経営に影響を与えることとなります。

3-2.人材面での経営難のケース

<欲しい人材を採用できないケース> 歯科医院業界は競争が激しいことから、求人広告を出しても欲しい人材を思うように集められない現状があります。 お金をかけずに優秀な人材をに集めることがこれらの歯科医院の課題になります。 <雇った人材が辞めて行くケース> 歯科医院では働くスタッフの多くが女性であることから、結婚や出産を機に辞める人が多い傾向があります。 人材の穴があく前に余裕を持って人材を募集すると同時に、再び職場に戻りやすい仕組み作りを行うことが求められます。

4.歯科医院の経営における問題解決方法

歯科医院の先生が抱える悩み・問題をいきなりすべて解決することは困難であり、ひとつひとつ丁寧に問題解決に取り組む必要があります。 ここでは、それぞれの問題に対する解決方法について解説します。

4-1.集客

歯科医院の経営を安定させるためには、患者さんをきちんと集め、継続して利用していただく必要があります。 広告や看板、インターネットを活用して歯科医院の存在をアピールし、常に集客し続けることが大切です。 また、新規の患者さんを集めるだけでなく、既存の患者さんにリピートしてもらう仕掛け作りが重要です。アフターフォローや定期検診なども取り入れていきましょう。

4-2.コスト構造

経営が悪化している歯科医院に共通する点として、必要以上に経費がかかっていることがあげられます。 経営がうまくいっていない歯科医院ほど、人件費をはじめ家賃や設備投資費、広告費や交際費などをもう一度見直して、本当に必要であるのか見直すことが重要です。

4-3.人材育成

せっかく患者さんが診療に訪れたとしても、働いているスタッフの仕事スキルが低ければ、リピートされることはないでしょう。最悪の場合、歯科医院に対する評価が下がり、新規の患者さんが来てくれなくなる可能性もあります。 スタッフの仕事面の成長だけでなく、人間的な成長を促すような仕組みつくりが必要です。 定期的に講習会や啓蒙セミナーを実施したり、個人面談を実施して悩みを聞いてサポートするなど、人材育成に配慮することが大切です。

4-4.スタッフ間の人間関係

スタッフ同士のコミュニケーションが多い風通しのいい歯科医院は、患者さんが集まりやすい傾向があります。 逆にスタッフの意見に耳をかさず、院長のワンマンで経営を進めている歯科医院は注意が必要です。 スタッフ間の人間関係は歯科医院の雰囲気にダイレクトに影響します。 スタッフ同士の意見交換の場や親睦会・イベントなどを定期的に開催するなど、コミュニケーションを深める工夫が必要となります。 常にスタッフひとりひとりの体調面や精神面に気を配り、人間関係のトラブルが生じないように対策を立てることが大切です。

5.まとめ

歯科医院の先生を取り巻く環境は年々厳しくなっており、廃業する歯科医院数も毎年一定数存在します。 その一方で歯科医院の数が多くなってることもあり、患者さんの歯科医院を評価する目は厳しくなっています。 歯科医院の経営に関してさまざまな悩み・課題はあるものの、歯科医院の先生の知恵と努力次第で解決できます。 今後は時代の移り変わりに気を配りながら、迅速に経営の課題に対応することが大切になっていくでしょう。