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歯科医院における増患対策とは?
減患原因や対処法を具体的に解説!

2020/6/16 歯科医院経営

増患とは、歯科医院の来院患者数を増やすことを言います。

来院患者数は、歯科医院の売上を左右する重要なポイントです。
特に、2020年の新型コロナウイルス流行などにより、歯科医院の患者数は大きな影響を受けています。

今回は、患者数が減少する原因や増患の対策方法について解説します。

歯科医院で患者数が減少する原因

歯科医院内外の状況による影響で患者数は増減します。 まずは、患者数が減少する原因についてお伝えします。

患者の年齢層変化による減少

厚生労働省の調査によると、歯科外来患者数は平成26年の年間136万人から平成29年の134万人に減ってきています。 これは、少子高齢化が進んで外来患者の年齢層が変化しているためです。 実際に、外来患者の内訳では小児のう蝕が年々減ってきています。 総務省によると日本の人口は2050年までに9,515万人まで減少するとの予測になっており、また2025年以降には団塊の世代が80歳以上となるため、歯科医院の患者数はさらに減っていくと考えられるでしょう。 そもそも減少している患者数を乱立する歯科医院同士で奪い合うことになるため、厳しい状況となります。

感染症などによる減少

新型コロナウイルスやインフルエンザといった感染症への感染リスクを避けるために、歯科医院を予約キャンセルする患者さんが増えています。 2020年6月9日までの新型コロナウイルスの国内感染者数は、約1万7千人。 うち、歯科医院での感染者はわずかです。 しかし、「歯科医師やスタッフと近距離で接する」、「ほかの患者にも接している」といった理由から感染リスクが高いというイメージを患者さんが少なからず抱いているようです。 緊急性のない限りは来院を避けるため、予約キャンセルにつながっています。

歯科医院がすべき増患対策7つ

上記の原因等を踏まえ、患者数を増やすためにできる対策を7つ解説します。 【関連】歯科医院の効果的な集客方法を大公開!歯医者さんの現状や悩みとは?

高齢者向けの予防歯科の実施

「8020運動」という80歳で20本以上の歯を保つ取り組みが、政府を中心に進められています。 また、日本口腔衛生学会によると、歯の予防は糖尿病や心疾患、認知症といった病気を防ぐことにもつながります。 上記や少子高齢化で小児の患者数が減少することを踏まえ、高齢者向けに予防歯科を提供しましょう。 予防歯科は、自由診療かつ歯科衛生士の行える施術であるため、保険診療より高い利益率で多くの患者さんに対応できます。 予防歯科を提案するのに適したタイミングは、現在治療している部位を終えるころ。 数回の来院で適切な接客をしていれば、患者さんとの信頼関係を築けている時期ですので、自費診療でもスタッフの提案に耳を傾けてくれるはずです。 特にう蝕や歯周病などの患者さんは、「再発を避けたい」と考えているため提案しやすいでしょう。

高齢者向けの訪問歯科の実施

高齢者が増えると足腰の弱さから、そもそも来院できない患者さんも増えてきます。 日本訪問歯科協会によると、要介護認定を受けている方は平成12年で218万人でしたが、平成28年4月で632万人と3倍近くまで増加しています。 一方で、訪問診療の実績のある歯科医院は、約2割に止まります。 来院困難な高齢者向けに訪問歯科を実施することで、増患につなげましょう。

感染症対策実施のアピール

感染症対策として、感染が疑われる方には来院を控えていただき、患者さんの手指の消毒やマスクの着用をお願いしましょう。 歯科医院内では、使い捨てマスク・グローブや口腔外バキュームの使用、滅菌管理などに取り組むことをおすすめします。 また、これらの対策をホームページやSNS、張り紙を通じて外部に発信することが重要です。 歯科医院で行っている対策をしっかりアピールし、患者さんが安心して来院できる環境を整えましょう。 【関連】美人歯科医師に学ぶ!③歯科医院が今すべきコロナへの対応

オンライン診療・電話診療の導入

オンライン診療や電話診療を導入することで、来院困難な患者さんや感染症等の不安で来院を自粛している患者さんにアプローチしましょう。 直接の治療を行うこはできませんが、口腔の健康相談やホワイトニング、矯正、口臭の相談など、患者さんの悩みを解消できます。 また、今すぐの来院につながらなくとも、将来的な見込み客になるかもしれません。 オンライン診療を導入している歯科医院では、「CLINICS」などのサービスを導入しています。 例えば、CLINICSは情報セキュリティの国際標準規格(ISMSクラウドセキュリティ認証を取得など)をクリアしており、予約管理やオンライン決済などのオンライン診療に必要な機能が揃っています。

アメニティの充実

診療圏にファミリーの多いエリア、ショッピングセンター内のテナントなど、子ども連れで来院される患者さんの多い歯科医院では、アメニティを充実させることもおすすめです。 未就学児向けの託児ルーム、小学生向けのキッズスペースなどを用意します。 保育士資格を持つスタッフを雇ったり、ガラス張りで周囲から状況を目視できたりと安全性に配慮した環境を整えることが望ましいでしょう。 子ども向けにアメニティが充実しているだけで、周囲の歯科医院との差別化につながります。

スタッフのパフォーマンス向上

増患対策として、患者さんだけでなく歯科衛生士や歯科医師などのパフォーマンスを高めることも重要です。 高いモチベーションを保ってスタッフが働いている歯科医院では、患者さんへの挨拶や接客なども自然と良くなります。 患者さんの満足度が高まり、結果的に増患にもつながるでしょう。 パフォーマンス向上の方法としては、研修や勉強会など医療技術を学ぶ機会の提供や、適正な院内評価制度の設置、職場内でのコミュニケーションの活性化などがあります。 【関連】現役歯科医師に学ぶ!歯科スタッフを辞めさせない組織づくり

ホームページの制作

歯科医院のホームページは、患者さんが来院を決めるための重要なポイントです。 国民のほとんどがスマートフォンやパソコンで歯科医院を調べるため、ホームページを充実させていなければ、歯科医院の魅力を伝えきれません。 ホームページでは、歯科医院の診療科目や設備、勤務しているスタッフの紹介といった基本的事項だけでなく、ほかの歯科医院と差別化できるポイントを明確に伝えましょう。 基本的事項だけを載せたホームページでは、どこの歯科医院も似たり寄ったりで埋もれてしまいます。 「小児歯科に特化」「審美歯科の豊富な実績」といった差別化のポイントをしっかりとアピールしていきましょう。 【関連】歯科医院にホームページは必要?作成メリットや注意点や費用を解説 【関連】歯科医院が集客(集患)するための方法とは?歯科医院の現状と差別化のコツも解説

早めの増患対策をしよう

対策可能な内部要因だけでなく、予測不可能な新型コロナウイルス感染症などの外部要因でも、患者さんは減ってしまいます。 患者さんの減少が続くと、経営不振を招きかねません。 現状でできる対策を導入していきましょう。