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歯科助手がキャリアアップするには?
なり方や仕事内容、スキルアップの方法を解説

2020/11/16 歯科医院経営

「未経験から歯科業界で働きたい」「働きながら歯科衛生士を目指したい」という方におすすめの職種が、歯科助手です。
歯科助手は、無資格・業界未経験からなることができ、キャリアアップを目指していけます。

今回は、歯科助手の仕事内容やキャリアアップ・スキルアップの方法について解説します。

 

歯科助手の仕事内容

歯科助手とは、歯科医師や歯科衛生士のサポート、アシスタントを行う仕事です。 主に患者さんの受付業務、診療報酬の計算などの会計業務、治療器具の準備や洗浄、片付け、カルテファイルの作成、治療のアシスタントなどを行います。 患者さんとコミュニケーションを取りながら、スムーズに治療が受けられるよう、さまざまな業務を行うのが歯科助手です。
 

歯科助手ができない業務

歯科助手は国家資格を持っていないため、医療行為を行うことができません。 歯科助手ができない業務は、次のとおりです。 ・歯を削る ・麻酔注射 ・歯垢歯石を取り除く ・歯の詰め物、被せものを装着する ・印象材で歯型を取る ・レントゲンの撮影準備を含む ・噛み合わせを撮る ・フッ素をつける ・歯ブラシの磨き方を指導する このように、患者さんの口の中に手を入れる行為や医療器具を扱う業務はできません。 もしこれらの業務を行なってしまった場合、その意図にかかわらず、違法行為として罰則を受ける恐れがあります。

歯科衛生士との違い

一番の違いは国家資格の有無です。 歯科衛生士になるには、歯科衛生士を育てるカリキュラムのある教育機関に通い、国家試験に合格する必要があります。 国家資格を所持している歯科衛生士は、以下のような医療行為を行うことができます。 ・歯科診療補助:歯科医師の診療をサポートする業務 ・歯科予防処置・口腔のクリーニングやスケーリング、フッ素塗布を通じ、口腔内の健康を守る業務 ・歯科保健指導:個人の体質・状況に応じて、歯や口腔の健康を守り、良くするための歯の磨き方などを指導する業務 一方の歯科助手は、特定の学校に通わなくても、国家試験に合格しなくてもなることができますが、医療行為となる上記の仕事を行うことはできません。 歯科助手の場合は、求人の条件によっては業界未経験であっても雇ってもらえるでしょう。

歯科助手の具体的な業務

具体的な業務内容は主に4つです。 ■受付・会計業務 歯科医院を受診する患者さんを受け付けます。 診察券の発行や保険証の確認などを行い、診察後には診療報酬の会計処理をして、精算します。 患者さんや取引先からの電話・メールの窓口となるのも歯科助手です。 問い合わせから診察の予約を受けたり、担当の歯科医師や歯科衛生士に取り次ぎます。 ■患者さんの案内・介助 受付から診療、会計までの一連の流れをサポートするのが歯科助手の役割です。 患者さんを診療台まで案内し、時には高齢の方の介助を行います。 お子さんが遊ぶキッズスペースなどの管理も行います。 ■治療のアシスタント 医療行為は行えませんが、患者さんへの待ち時間の説明や、治療で使用する器具の準備や洗浄、後片付けなどを行います。 実際の治療中に、歯科医師・歯科衛生士に治療器具を渡すサポートなども行います。 ■レセプトの作成 レセプトとは、『診療報酬明細書』のことです。 患者さんは医療費のうち3割を負担し、残りの7割は市区町村や健康保険組合などの保険者が負担します。 そのため、歯科医院は毎月、レセプトを作成し、保険者に請求をかけます。 ただ、レセプトの作成には専門的な知識が必要となるため、資格の保有者が対応するケースがほとんどです。

歯科助手のキャリアアップ・スキルアップ方法

歯科助手のキャリアの築き方、スキルの向上について解説します。
 

専門用語や専門知識の学習

業務内容が限られているため、 1年目からずっと同じ業務を行なって働くこととなります。 それぞれの業務の熟練度を上げることになるでしょう。 専門性を高めることで、業務の熟練度も向上します。 インプラントや審美、矯正など自分の興味の持てる分野で学習を進めると、専門的な知識を身に付けられるでしょう。 学会のセミナーや勉強会に参加してみてもいいかもしれません。  

専門性の高いクリニックへの転職

専門性を深めるために、自分で学ぶだけではなく他のクリニックに転職することも手段の一つです。 専門的かつ最新の知識を得ることができるでしょう。 最初から入職できなかったとしても、業務経験を積むことで転職先を選べるようになるかもしれません。  

資格の取得

歯科助手は、民間資格を取得してキャリア・スキルアップに繋げられます。 歯科助手に役立つ資格としては、以下が挙げられます。 ■日本歯科医師会|歯科助手認定制度 歯科医師会が認める歯科助手の知識や技術をえられます。 ■歯科アシスタント検定試験 1級から3級まで段階にわけ、アシスタント業務を行えることを 証明する試験です。 ■歯科助手技能検定 医学薬学の知識、医療保険制度などの理解を証明する資格です。 会計診療報酬の算出、診療介助などさまざまな知識を求められます。 ■歯科医療事務管理士 技能認定試験 診療報酬の算出、カルテファイルの作成・管理などの受付業務に関わる資格です。 ■歯科医療事務検定試験 患者さんの症状によって異なる複雑な診療報酬の算出が行える、といった基準でレセプト作成に特化した資格です。 【関連】歯科助手におすすめの資格8選|取得メリットやスキルアップの条件を解説  

歯科衛生士へのキャリアチェンジ

歯科助手として働きながら、専門学校や短期大学に通い、歯科衛生士の資格を取得する方法です。 教育機関での学びをそのまま現場に生かすことができ、理解も深まります。 働きながら学校に通い、国家試験の合格を目指すため、多忙な日々を過ごすことになるでしょう。 そのため、「すぐにでも歯科業界で働きたい」「収入を得ながら学校に通いたい」という方におすすめです。

歯科助手としてキャリアップを目指そう!

今回お伝えした通り、歯科助手は業界未経験から目指せる職種です。 敷居は低くなりますが、その分自分でキャリアやスキルを上げていかないと、「ずっと同じ業務の繰り返し」「待遇が変わらない」という状況になってしまいます。 資格の取得や専門的な歯科医院への転職などを検討し、キャリアを磨いていきましょう。